「江戸東京たてもの園」って知っていますか?
30もの建物が保存・展示されていますが、そのなかでもオススメのスポットをご紹介します。
丸二商店(荒物屋)✦ 昭和初期
昭和10年代の様子を再現している店内。所狭しと当時の生活用品が並んでいます。
子宝湯(銭湯)✦ 昭和4年(1929年)
足立区千住元町にあった銭湯。神社仏閣を思わせる大型の唐破風や玄関上の七福神の彫刻、脱衣所の折上げ格天井など贅を尽くした造りで見所満載です。
風呂場の壁面には、ペンキで描かれた富士山が。こういった銭湯の壁面を彩る絵を描く職人さんがどんどん減ってしまい、現在では数名なのだとか。時代の流れとはいえ、何ともさみしい限りです。
昔懐かしい竹で編んだ脱衣籠がならぶ脱衣所。見上げれば立派な折上げ格天井が施されています。昭和初期の人たちは、なんとも贅沢な空間でお風呂を楽しんでいたんですね。
武居三省堂(文具店)✦ 昭和2年(1927年)
明治初期に創業した文具店。「千と千尋の神隠し」に出てくる舞台のモデルになったため、江戸東京たてもの園のなかでも1,2を争う人気スポットです。
創業当初は書道用品の卸しをしていたため、筆や墨などが壁面のみならず天井までずらりと並んでいます。こちらは「千と千尋の神隠し」で釜爺が働いているボイラー室のモデルになりました。アニメでは床から天井までを覆い尽くす引き出しには釜爺が使う薬草が入っていましたね。
デ・ラランデ邸 ✦ 明治43年(1910年)頃
1910年(明治43年)頃にドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデによって3階建てに増築された「デ・ラランデ邸」。何と1999年(平成11年)まで新宿区信濃町に建っていたそう。街なかにこんな可愛い洋館があったなんて素敵ですね!
重厚感と高級感が漂うインテリア。ここが日本であることを忘れてしまいそうな雰囲気です。現在1階はカフェになっており、クラシカルな雰囲気の中でスイーツや軽食を楽しむことができるようになっています。
三井八郎右衞門邸 ✦ 主屋:昭和27年(1952年)
西麻布に建てられた、三井財閥として名を残した三井総領家の邸宅。客間と食堂は京都にあった邸宅の部材が使われ、「望海床」と名づけられた和室は大磯にあった邸宅から移築されました。
金箔があしらわれた障子や襖など、豪華なしつらえの和室。さすが三井家の往時をしのばせるお屋敷、といった印象です。
前川國男邸 ✦ 昭和17年(1942年)
ル・コルビュジエに師事し、「モダニズム建築の旗手」と言われた前川國男の自邸。東京都指定有形文化財(建造物)に指定されています。
吹き抜けになっている居間は、開放感溢れるモダンな雰囲気。建物自体もそうですが、配されているインテリアも素敵です。ぜひ参考にしたいですね。
レトロな世界でお食事を♪
たべもの処「蔵」
江戸東京たてもの園が位置する小金井市にちなみ、地元・武蔵野の伝統の味を伝える手打ちうどんや日替わり弁当が食べられるお店です。
残暑の中でいただくなら、この「武蔵野つけうどん」がおすすめ。素朴な味わいながらモチモチ&ツルツルの食感を楽しんで。
カフェ「武蔵野茶房」
先ほどご紹介した「デ・ラランデ邸」にあるカフェ。邸内と屋外テラスの席があります。こちらは邸内のスペース。格式高い洋室で、華族になったかのような気分でお茶や食事が楽しめますよ。
洋食屋さんで出てくるような本格的なハヤシライス。建物の雰囲気にぴったりなシルバーのトレイにのってやってきます。
- 住所
- 小金井市桜町3-7-1 江戸東京たてもの園
- 営業時間
- [月]
定休日
[火]
10:30 - 17:00
[水]
10:30 - 17:00
[木]
10:30 - 17:00
[金]
10:30 - 17:00
[土]
10:30 - 17:00
[日]
10:30 - 17:00
■ 営業時間
[4~9月]
10:30~17:00
[10~3月]
10:3~16:30
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ~¥999
いかがでしたか?
画像協力/江戸東京たてもの園
壁の色合いとフォルムが特徴的な建物。特徴ある正面の外観は小さい銅板片を巧みに組み合わせて模様を形作ったものです。