時は幕末、日米通商修好条約が結ばれ、貿易のため横浜港が開かれました。開港場から至る道を外国人が馬車で往来した通りは、『馬車道』と呼ばれ現在も当時の雰囲気を残しています。

馬車道には、レンガ道やガス灯の街路灯など当時の面影を感じさせる街並が残り、近代洋風建築が現存し、記念館や新たな施設に生まれ変わっています。今回はその中でも、当時の様子を感じることができる、歴史ある建造物を活用したカフェをご紹介します。

店内に入ると、重厚な外観からは打って変わって、天井が高く採光の良いとても爽やかな雰囲気♪クリエイティブな施設として運営されているだけあって、とてもお洒落な内装です。

天井のレリーフなども忠実に復元されており、横浜市認定歴史的建造物に認定されています。

重厚な内装は、昭和４年に建てられた『旧横浜商工奨励館』を活かした建物となっています。

店内に入ると、その雰囲気ともよく似合うイタリア製のエスプレッソマシンが出迎えてくれます。

店名は「新聞記者のカフェ」と言う意味で、まさしく新聞記者が珈琲を片手に記事を構想する様子が思い描かれるような知的でクラシックな店内です。

落ち着いた雰囲気の中、窓を覗くと神奈川県庁や日本大通りの銀杏並木が見え、季節の移ろいを感じることができます。

ショーケースにはドレスのように上品なケーキやマカロンがキラキラ輝いて並んでいます。

『ペリーの庭で』という意味である『オージャルダンドゥペリー』という名のこちらのお店は、ベーカリーカフェ。

こちらのカフェは、横浜開港資料館の敷地内にあり、開港当時は旧英国領事館の守衛室であった建物をカフェとして利用しているようです。開港資料館の素敵な建物を借景に、当時の雰囲気に酔いしれます♪

こちらは、明治時代の西洋館から作られた赤レンガ造りの洋館カフェ『馬車道十番館』。

店内は、赤い革張りの椅子に、ステンドグラスと、昔ながらの喫茶店そのもの。

ショーケースにはたくさんのケーキが並ぶ中、頂きたいのはこちらの『プディングロワイヤル』。クラシックな固めのプリンに、カスタードソースがかかっており、上品でどこか懐かしいお味。

馬車道界隈には歴史を感じることができるカフェがたくさんあります。それぞれ店内の趣が異なるため、お好みの雰囲気のカフェで当時の様子を思い描きながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがですか？