女子旅でも人気な京都ですが、夏は少し蒸し暑いイメージがありますよね。ですが京都市内から電車でたった30～40分、夏を忘れさせてくれる別世界『貴船エリア』がある事をご存知でしょうか？『貴船』は、京都市左京区にある地名。ここも、"京都市内"なんですよ。

鞍馬山と貴船山の狭間を流れる貴船川。それに沿って何軒もの料理旅館が軒を連ねる料亭街は、季節毎の風情もとても豊かです。

そんな貴船の夏の風物詩は、貴船川の上を渡されたお座敷『川床（かわどこ）』。時には川の流れに足を浸したりして、いただくお料理は格別なんです。今回は、そんな貴船エリアで巡る、夏の女子旅にぴったりなスポットをご紹介します。

叡山電鉄・出町柳駅。ここが、貴船へ向かうスタート地点です。大阪市内からは京阪電鉄・出町柳駅で乗り継ぎ、京都河原町からはバスも出ています。

緑のグラデーションに包み込まれるように、叡山電車は走ります。

自然の涼の中でいただけるお料理が絶品の川床は、やはり大人気。どの料亭を選ぼうか迷うところですが、どちらのお店も大変人気なので、事前の予約は必須です。

「言葉みるだけでも、なんや涼しい気分になるねぇ」そんな"流しそうめん"が名物なのが、貴船神社・中宮のすぐそばに位置する『ひろ文』です。また、”流しそうめん”は、事前予約ができません。公式HPにて営業状況を確認してから行きましょう◎

もちろん、流しそうめんの他にも川床料理や鱧のコース料理などをいただくことも出来ますよ。緑に囲まれながら、貴船ならではの美味しい料理を頂くのもいいですね。

『ひろ文』から、少し下ったところにある『貴船茶屋』は、ちょっと"こぢんまり"とした川床が人気の料理店です。

お料理は、ついさっきまで川を泳いでいたかのような、新鮮な鮎やあまごを使った料理を頂く事ができますよ。

料亭街は、貴船山のハイキングルートにもなっています。すぐお隣の鞍馬山を回るコースもありますが、ちょっとブラッとなら、料亭街を登り、『貴船神社』を巡ってみるのはいかがでしょうか？「漢字はおんなじ『貴船』やけど、地名は『きぶね』、神社は『きふね』て発音するんやって」「へぇ、なんでなん？」それは、貴船神社は水の神様なので、『船』を『ふね』と読むからなんです。貴船口駅から登りはじめると、まずは『本宮』がお目見えです。

さらに料亭街を登り、中宮にあたる『結社（ゆいのやしろ）』へ参ります。ここは、縁結びの神「結社御祭神・磐長姫命(いわながひめのみこと)」が祀られています。

せっかくですから『奥宮』まで歩いてみましょう。実は、『貴船神社』と名のつく神社は、全国に数多くあるといいます。その総本社が、ここ京都貴船でなんです。

ハイキングがてら歩いてみたものの、川床で「ちょっとお茶……」というわけにはいきませんよね。ありますよ、とってもオシャレな『貴船ギャラリー』という名のカフェが。

こちらは菓子付きのお抹茶。器も京都らしい風情を感じますね。他にも、コーヒーやカフェオレなどもありますよ。「器も京都らしくて、はんなり上品で、ええ感じやわぁ」

貴船のもう一つの名物、それは鮮やかな『青紅葉（あおもみじ）』。ご存知でしたか？新緑から夏にかけて、もみじの若葉の事を『青紅葉（あおもみじ）』っていうんです。

帰りには「美味しい川床料理と、綺麗な空気。お腹も心も満足やねぇ」と思わず笑顔になれそう。また秋にも美しい景色を楽しみに、京の奥座敷・貴船へ行ってみるのもいいですね。