出典: 「ちょっと、ひと休み♪」
そんな旅の途中の休憩も、せっかくなら、その土地ならではの美味しいもので安らぎたいですよね。今回の旅の舞台である、台湾一の人気観光都市「台北」には、そのような台湾らしさを満喫できるカフェスポットが盛りだくさん。
出典: 台湾伝統のお茶文化を体験したいなら、「茶芸館」に行くもよし。若者が牽引するトレンドを感じたいなら、おしゃれな「コーヒースタンド」に行くもよし。さらには、今話題を集める「クラフトビールを楽しめるバー」もあったりと、“ひと休み”ひとつとっても、実は色んな選択肢がありますよ。
あまり知られていませんが、実は「台北」、海外の情報メディア「Lifehack.org」の「美味しいコーヒーが飲める10都市」に、アジアで唯一選ばれた都市でもあります。台北で店主こだわりのサードウェーブコーヒーをいただくのも、旅の大きな楽しみになりそう!
ぜひお目当てのお店を見つけて、「台湾」観光の休憩タイムも、こだわって満喫しちゃいましょう♪
やっぱり外せない!台湾伝統のティーハウス『茶芸館』
出典: 台北最大の問屋街で、レトロな街並みが魅力的な「迪化街(ディーファージェ)」。このエリアの一角に佇む、間口が狭くて奥が長い、台湾の昔ながらの“三進式町家”をリノベーションした建物「民藝埕(ミンイーチョン)」の2階にあるのが、茶芸館「南街得意(ナンジエダーイー)」です。
“三進式”というのは、建物に入ると、一進、二進、三進という、3つの棟が中庭を挟んで直線的に並んでいる構造のこと。そんな伝統の香りが漂う建物内には、この茶芸館のほか、民芸品ショップやお酒が飲めるお店もあるので、充実の滞在ができそう◎
出典: 店内は、レトロな魅力溢れる落ち着いた空間で、ゆっくりとお茶を愉しむのにぴったり。リノベーションされた木造建築がアンティーク調のインテリアとよく合っています。建物が古いということもあって、12歳以下の入店はお断りしているのだそう。大人の静かな時間を過ごすのに最適ですね。
出典: 茶芸館でお茶を注文すると、「茶壺(チャフー:日本でいう急須のこと)、茶海(ピッチャーの役割をするもの)、茶杯」のセットと、それぞれのお茶に合わせたお茶菓子が出てきます。お茶が濃くなりすぎないよう、いったんお茶を、茶壺から茶海に移してからゆっくり味わいましょう。
こちらは、香りも良いことで人気の台湾茶「東方美人」です。渋みも少なく、爽やかな味わい。迪化街散策で疲れた体に染み入る美味しさ。
出典: 南街得意では、お茶菓子として、様々なドライフルーツが付いてきます。このドライフルーツも、この迪化街で仕入れているそうです。気に入った乾物があったら、迪化街で買って帰る…南街得意に立ち寄れば、そんなお土産選びの楽しみ方もできますよ。
南街得意が入居する建物「民藝埕(ArtYard)」のHPです。
出典: オーガニック台湾茶が味わえることで人気の茶芸館のひとつ「回留(ホェリョウ)」。MRT(台北メトロ)東門駅からすぐのところにある小籠包の名店「鼎泰豐」にほど近い立地のため、「小籠包でめいっぱい膨れたお腹を休めに、茶芸館へ…」と、足を運ぶお客さんも多いそう♪
出典: 「茶芸館」といえば、伝統的作法で本格台湾茶をいただく場所で、かしこまった雰囲気では…と思われがち。しかし、「回留」は、アートカフェのようなおしゃれな雰囲気で、大人の休日をのんびり過ごせますよ。お店には中庭があるほか、お隣は永康公園。窓から緑溢れる景色を望みながら、ティータイムを楽しめます。
出典: 鉄観音、白毫烏龍、渓阿野、紅水烏龍など…。有機農法で作られた約20種のお茶を扱っています。お茶菓子は、肉や卵を使わない、ベジタリアン志向。「キンモクセイの中華風オーガニックケーキ」(写真)がおすすめです♪
出典: オーナーは、陶芸家をされているアメリカ人のエヴァンさんと、台湾人の胡さんご夫妻。お店では旦那さんのエヴァンさんが作る器を使用しており、購入することもできますよ。そのほか、茶葉なども販売しており、お土産選びを楽しめます。買わずとも、眺めるだけで心が潤う品が揃っていますので、ぜひこちらも堪能してくださいね。
本格派のあなたへ*『サードウェーブコーヒー』で特別な一杯を。
出典: 地元学生が集まる師大夜市の近くにある隠れ家的なカフェ「Aura 微光咖啡」。このカフェで、コーヒーに情熱を注ぐオーナー、実はアメリカのスペシャルティコーヒー協会が認定した、Qグレーダーという資格を持つ技能者とのこと。入店前から期待が高まりますね*
出典: ナチュラルカラーで統一された、親しみやすさを感じる店内。思い思いにくつろげそうですね。カウンター席からは、バリスタが一杯一杯、丁寧にコーヒーを淹れる様子を見ることができます。
出典: 「Aura 微光咖啡」では、いわゆる「サードウェーブコーヒー」を提供。栽培方法から鮮度管理まで、生産国で徹底的に品質を追求されたコーヒー豆を使用しているそうです。やや浅く焙煎した豆にこだわるこのお店の一杯は、やや甘酸っぱさを感じる、やわらかな味わい。ぜひ、コーヒーの渋みが苦手で普段は飲まないという方にも、試していただきたいコーヒーです。
FIKA FIKA CAFE(フィカフィカカフェ) @伊通街
出典: スウェーデン語で“コーヒーブレイク”を意味する「FIKA(フィカ)」を店名に冠した、北欧スタイルのカフェ「FIKA FIKA CAFE」。なんと北欧のバリスタ大会で優勝経験を持つ、ジェームスさんという方がオーナーのお店です。
出典: 白い壁に、ナチュラルウッドの家具、そして大きな窓――。お洒落カフェの定番のようにも感じますが、屋台文化の台湾の中で、このように清潔感あふれる店内は、やや新鮮な印象。どことなく緊張感もともなった、洗練された空気感を楽しめますよ。
出典: コーヒー豆の選定から焙煎方法、ブレンドや器具にもこだわった、とっておきのスペシャルティコーヒーを提供しています。最新式のエスプレッソマシンによって、酸味、苦味、甘味、旨味、塩味の5つの味のバランスが絶妙に整えられた一杯を堪能してくださいね。
出典: 「爐鍋咖啡」があるのは、おすすめの茶芸館として上で紹介した「南街得意」のすぐそば。迪化街でリノベーションの草分け的存在となったビル「小藝埕(シャオイーチャン)」内の2階にあります。
出典: 迪化街は歴史深い問屋街ということもあって、コーヒーというよりお茶のイメージが強いですが、「爐鍋咖啡」は、迪化街で唯一本格コーヒーを楽しめるカフェです◎。店内は台湾のアンティーク家具がもてなす、大人の上質な空間。
出典: おすすめは、 台湾の中部にある阿里山で栽培された豆を使った高級コーヒー、「阿里山コーヒー」です。希少性が高いため幻のコーヒーとも言われていますが、アーモンドのような風味とミルクキャラメルのような甘みが味わえるとして人気です。コーヒー本来の味を楽しんでもらうため、あえて砂糖とミルクを提供しないのが、「爐鍋咖啡」のこだわり。豆本来の味をじっくり楽しみたい本格派向きのお店です。
出典: 軽食メニューもありますよ。こちらは、有機栽培のバラの花びらが散りばめられたケーキ。バラのエッセンスを使っているので、口に入れた時に、ふんわりとバラの香りがします。心が華やぎますね♪
台湾でも流行中!おしゃれな『コーヒースタンド』でひと休み♪
COFFEE DPT(コーヒー ディーピーティー)@華山1914そば
お酒工場の跡地をリノベーションした、文化商業施設「華山1914文化創意產業園區」の裏手にあるコーヒースタンドが「COFFEE DPT」。新しい台湾文化の発信地とも言われるクリエイティブなエリアにちょこんと佇む、知る人ぞ知るスポットです。
スプレッソ、アメリカーノ、カフェラテなどの定番を楽しめるほか、夏場にはこのようなアイスクリームラテも登場しますよ。また、お店前にはちょっとしたイートスペースもあり、サンドイッチやクッキーなどのフードメニューもゆっくりいただけます。
出典:www.flickr.com(@Chi-Hung Lin) ちなみに、「華山1914文化創意產業園區」は日本でもお馴染みの世界的アーティストの展示など、大規模なイベントを行う一大カルチャースポット。とても敷地が広いので、ひと休みできるコーヒースタンドは重宝しそうです♪
In Natural Coffee 陽光夏 @西門町
出典: MRT西門駅と台大医院駅のちょうど間くらいに位置する「In Natural Coffee」。真っ白な店内に差し込む陽の光が気持ちよく、全体的に明るい雰囲気です。緑や池のある「二二八和平公園」近くにあるので、コーヒーをテイクアウトして公園でゆっくりするものいいですよね。
出典: メニューはハンドドリップで淹れるコーヒーをはじめ、ラテ系のエスプレッソ、お茶などがラインナップ。
出典: コーヒーは、店頭で丁寧にハンドドリップ♪テイクアウトする場合は、お店のイメージぴったりの、かわいらしいドリンクホルダーに入れて提供してくれますよ。
出典: コーヒーだけでなく、とってもボリューミーなサンドイッチも販売しています。チキン、ポーク、ビーフの3種類から選べて、こんなにボリューミー!疲れた体に、しっかりパワーチャージができそうです。
のどごし爽やかなご褒美♪『クラフトビール』で疲れを癒そう
掌門精釀啤酒(Zhang Men Brewing)@永康街
出典: 素敵な飲食店も雑貨屋も全て集う!日本の代官山に似ているとも言われる、充実の人気エリア「永康街」に、台湾発のクラフトビールブルワリー「掌門精釀啤酒(Zhangmen Brewery)」の一号店があります。
まだ2015年にオープンしたばかりですが、2016年の「オーストラリアン・インターナショナル・ビア・アワード」で、インペリアルスタウトは金賞、IPAは銅賞に輝き、一躍人気店に。ビール好きが集まるスポットとなっています。
出典: こんなに種類豊富なクラフトビールが、ずらり。ついつい飲み比べしたくなってしまいますよね。メニューの中から好きなビールを6種組み合わせてオーダーできるセットもありますよ。
出典: 台湾産のコーヒーを使用した芳醇な香りが楽しめるビールや、フルーティーな味わいの「Double IPA」など…。メニューに書かれた台湾語が分からなくても、直感的に「コレ気になる!」というのを飲んでみても楽しいですよ♪
米凱樂啤酒吧(Mikkeller Taipei) @大稻埕
出典: MRT北門駅から徒歩5分ほど。デンマークにあるクラフトビールブランド「Mikkeller(ミッケラー)」のアジア5店舗目にあたるクラフトビールバーが「米凱樂啤酒吧(Mikkeller Taipei)」です。
東京・渋谷にも一店舗、「Mikkeller Tokyo」として直営店がオープンしています。
出典: 北欧らしいロゴやラベルデザインが光るボトルビールや、ミッケラー自慢のアートが施された店内の壁画など…。古い街並みが残る大稲埕(ダーダオチェン)で注目を集めるおしゃれスポットです。
出典: カラフルに書かれたメニュー表。台湾語を話せなくても、番号で簡単にオーダーできるのもうれしいですね。メニュー表には、ABV(アルコール度数)、IBU(苦み)が書いてあるので参考にしてみてください。
出典: オーダーすると、店員さんがたくさん並ぶビールサーバーから、慣れた手つきでビールを注いでくれますよ。「Mikkeller」の店舗のなかでも、この台北店でしか飲めないオリジナルメニューもあるので、ぜひご当地ビールを満喫してくださいね。
Crafted Beer & Co. @圓山花博公園そば
出典: MRT圓山駅すぐ近くにある圓山花博公園内にある商業施設「Maji Maji 集食行楽」内で、ボトルビールを扱っているお店が「Crafted Beer & Co.」 。
「Maji Maji 集食行楽」は、大型のカフェ&雑貨ショップ「好,丘(ハオチョウ)」やスキンケアブランドショップ「薑心比」など、台湾のトレンドに触れられるお店が目白押し。たくさん見て回ったら、締めとして一杯飲みに、ふらっと立ち寄ってみては♪
出典: 店内にはボトルビールがずらり。冷蔵庫に入っているビールは、店内でもちろん飲めますよ◎。スイートポテトビールなど、あまり見たことのない変り種も多く並んでいるので、お土産にしても喜ばれそうですね。
出典: 「台.P.A.」と文字られたIPAのボトルビールなど、台湾の地ビールも多く取り揃えています。ボトルビールのまま買って、圓山花博公園で乾杯するのも、いい思い出になりそう♪
出典: いかがでしたでしょうか。日本から行きやすくて、食べ物も美味しく、さらには治安も良し◎という、3拍子が揃った観光都市「台北」。やっと春を迎えてあたたかくなってきましたので、週末は弾丸、台湾へ♪ご紹介したお店で休憩をはさみながら、台北を遊びつくしませんか。
「ちょっと、ひと休み♪」
そんな旅の途中の休憩も、せっかくなら、その土地ならではの美味しいもので安らぎたいですよね。今回の旅の舞台である、台湾一の人気観光都市「台北」には、そのような台湾らしさを満喫できるカフェスポットが盛りだくさん。