エギスアイム
エギスアイムは、「フランスで最も美しい村」の一つで、1989年には、「フランス花のグランプリ」に選ばれており、2006年には「ヨーロッパ花の町のコンクール」で金賞に輝いた村です。花があふれる可愛らしい村の中は、まるで中世から時間が止まってしまったかのようです。
エギスアイムは、ローマ教皇聖レオン9世の生誕の地でもあります。花々で美しく装飾された噴水の中心部には、ローマ教皇聖レオン9世の像があります。
エギスアイムには、アルザス地方のシンボルとなっているコウノトリの巣がたくさんあります。運が良ければ、教会や民家の煙突に作られた巣で子育中のコウノトリに逢えるかもしれませんね。
リクヴィル
ぶどう畑の真ん中にぽつんと佇む、リクヴィルは周囲を城壁に囲まれた人口わずか1200人ほどの小さな村です。アルザス・ワイン街道沿いの村々の中でも屈指の人気を誇り、大勢の観光客で賑わっています。
城門をくぐり、村の中へ一歩足を踏み入れると、まるで中世にタイムスリップしたかのような気分を覚えます。石畳が敷かれた路地の両横に、美しい家が軒を連ねるリクヴィルは、「ぶどう畑の真珠」と称されるほどの美しさです。
時間に余裕があれば、城壁の外へ出て、ぶどう畑からリクヴィルの村を眺めてみましょう。緑豊かな丘陵地帯と、城壁に囲まれた赤レンガ色をした村が見事に融和した風景は絶景そのものです。
カイゼルスベルグ
山間部にひっそりと佇むカイゼルスベルグは、人口約3000人の小さな村で、アルベルト・シュヴァイツァー博士生誕の地でもあります。
「皇帝の山」という意味を持つカイゼルスベルグの歴史は古く、13世紀初頭にまで遡ります。13世紀初頭から神聖ローマ帝国の統治が始まったカイゼルスベルクは、1293年からは帝国都市として栄え、煌びやかな歴史を歩んできました。
村の中心部には、清流ヴァイス川がとうとうと流れており、周囲を山で囲まれた村里ならではの雰囲気を漂わせています。心地よい清流のせせらぎに耳を澄ませながら、中世から変わらない佇まいをした静かな村を散策し、この村が歩んできた華やかな歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
エコミュゼ・ダルザス
エコミュゼ・ダルザスは、約70軒の本物の農家を集めた野外博物館です。
エコミュゼ・ダルザスにある農家は、全て本物の農家ばかりです。アルザス地方に点在していた取り壊される予定であった古い農家が、ボランティアや有志の人々の手によってこの地に移築され、長い時間を経て現在の姿になりました。
様々な年代の農家が集められ、豊かな緑に包まれたエコミュゼ・ダルザスは、牧歌的でどこか懐かしい雰囲気を漂わせています。ゆったりとした時間が流れる風光明媚な野外博物館で、時間の流れを忘れながら、アルザス地方の農村風景に魅了されてみてはいかがでしょうか。
オークニスブール城
標高760メートルの岩山の頂にそびえるオークニスブール城は、12世紀に要塞として建築された歴史的建造物です。抜けるような青空、要塞化された赤茶色の城塞、城を取り囲む緑の森が調和し、遠くから眺めるオークニスブール城の姿は絶景そのものです。
ワイン街道、麦、銀、塩の交易ルートを守る戦略上の重要な拠点として建てられたオークニスブール城は、30年戦争のときに廃墟となりました。現在の城は、ヴィルヘルム二世によって再建されたものですが、場内は、かつての中世の建築様式が忠実に再現されています。
城内からは、アルザス地方郊外を一望することができます。中世の様式をした古い城、どこまでも続く大地、緑の大地に点在する小さな村が織りなす景色は、まるで絵画のようです。
エギスアイムは、フランス最東端でドイツとの国境近くのアルザス地方にある村の一つです。エギスアイムの村の中には、石畳の細い路地、パステルカラーの壁と木骨組の可愛らしい家々、窓辺に飾られている色とりどりの花々が織りなすメルヘンの世界のような景色が広がっています。