あんこの<歴史>
鎌倉時代から親しまれていたあんこ
「ぼたもち」と「おはぎ」の違いって?
あんこの和菓子と言えば、「ぼたもち」や「おはぎ」。使うあんこや季節によって呼び名が変わります。小豆の皮を取った「こしあん」を使い、春のお彼岸にお供えするのが「ぼたもち」。小豆の皮を入れた「粒あん」を使い、秋のお彼岸にお供えするのが「おはぎ」というそうですよ。
地域によって変わるあんこ料理も
同じくあんこを使った食べ物といえば、「おしるこ」や「ぜんざい」もありますよね。この2つも似たようなイメージですが、実は違う食べ物なのです。「おしるこ」はこしあんや粒あんの入った汁にお餅を入れたもの。「ぜんざい」は甘く煮た小豆にお餅や栗などを入れたものなんです。
また、「おしるこ」と「ぜんざい」は、関東と関西で呼び方が変わります。
<関東>
・こしあんや粒あんの入った汁にお餅を入れたもの…おしるこ
・甘く煮た小豆にお餅や栗などを入れたもの…ぜんざい
<関西>
・こしあんの入った汁にお餅を入れたもの…おしるこ
・粒あんの入った汁にお餅を入れたもの…ぜんざい
・甘く煮た小豆にお餅や栗などを入れたもの…亀山
このように、季節や地域、作り方によって色々な顔に変化するのが、あんこの魅力の一つです。
あんこの<種類>
こしあんと粒あん
あんこの種類について、少しご紹介。あんこの種類は、加工具合や製造方法など、色々な基準で分けられます。
あんこの定番「こしあん」や「粒あん」は、製造方法によって分類されるものです。
・こしあん…小豆の皮を取ってつぶしたもの。
・粒あん…皮を残してつぶした小豆を柔らかく煮た後、甘味料を加えた練りもの。
つぶしあん
また、粒あんと名前が似ている「つぶしあん」も、製造方法によって分類されるあんこです。つぶしあんは、つぶした小豆の皮を取らないあんこのこと。粒あんに見られる「煮て甘味料を加える」という工程がないのですね。
お供え用の和菓子として用いられる「落雁(らくがん)」には、「ねきあん」というあんこが使われています。ねきあんとは、砂糖や水あめを多く含んだあんこのことです。ねきあんは、加工具合を基準に分類されるあんこですね。
このように、一口に「あんこ」といっても色々な種類があり、使われ方も異なります。
昔から親しまれる<あんこ>
榮太樓總本鋪
とらや
寒い季節になると食べたくなる「東京三大たい焼き」
わかば
- 住所
- 新宿区若葉1-10 小沢ビル 1F
- 営業時間
- [月~土]
9:30~18:30
[祝]
9:30~18:00
- 定休日
- 日曜日
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
浪花家総本店
柳屋
お土産にも嬉しい「東京三大どらやき」
亀十
うさぎや
草月
懐かしい味「東京三代豆大福」
松島屋
瑞穂
群林堂
今日のおやつに「あんこ」はいかが?
いかがでしたか?今日はお茶と一緒にあんこのおやつを食べて、ほっこりしてみませんか。
あんこって、どのような歴史を持つか知っていますか?
あんこが入ったおまんじゅうが親しまれ始めたのは、鎌倉時代。当時は、お茶と共にいただくお菓子として出されていたようです。その後、おまんじゅうに含まれていたあんこは「羊羹」や「最中」の一部にもなり、和菓子にとってあんこは重要な存在になっていきました。