それは「京の七夕」です。

旧暦の七夕にあたる8月上旬に、京都市の各所で、様々なアーティスティックなイベントが行われ、一年に一度の願い事をするという、歴史ある街でのロマンチックなイベントとなっています。

一番のメイン会場とも言える、堀川会場。
御池通から一条戻橋のあたりまで続く堀川遊歩道が、様々なアートや短冊で彩られ、どれだけ歩いたのか時間を忘れてしまうほど、美しく幻想的な空間が続きます。

満点の星空、そして天の川を再現した「光の天の川」。
竹とLEDで表現された幻想的な天の川は、堀川会場のメインアートとなっています。
（2017年も展示予定）

京都名物とも言える川床が並ぶ鴨川沿いに、数多くの笹が並びます。
明るい時間帯でも、納涼祭などが行われ楽しめるのですが、やはりオススメは日が落ちてから。

河川敷に並ぶのは、コロンとしたフォルムが可愛らしく美しい「風鈴灯」。
竹かごの中には、京焼や清水焼、京仏具の伝統技術を用いた風鈴が入っていて、LEDで灯された光と共に、涼やかな音色が奏でられます。
（2017年も展示予定）

河川敷を歩くのも素敵ですが、三条大橋や四条大橋などの橋の上から全体を眺めるのも、またロマンチック。
夕日の時間帯ならば、なおさら美しく幻想的な風景が広がって見えます。

二条城を思う存分使ってのアートも、この「京の七夕」の見どころです。
世界遺産をイベントに取り込んでしまうなんて、京都ならではかもしれません！

文化的価値の高い特別名勝「二之丸庭園」のライトアップは、光が歴史の重みと深みを浮かび上がらせてくれるようで、趣きある空間に身を置くことができます。

圧巻なのは、二条城に映し出されるプロジェクションマッピング。
歴史ある世界遺産が、こんなにもモダンアートに馴染むなんて、驚きと感動しかありません。

あなたの願いが、どうか叶いますように。