「日本で最も美しい村」美瑛
なだらかな丘が続く絵画のようにのどかな光景が展開される美瑛町は「丘のまち」として知られており、「日本で最も美しい村」連合に加盟しているほど、忘れがたい美しい光景が広がっています。
1982年にフランスの64の村から始まった「フランスで最も美しい村」連合。日本でもこれに範をとり2005年に、美瑛町長の呼びかけにより特定非営利活動法人「日本で最も美しい村」連合が任意団体として設立しました。加盟後は、日本で最も美しい村としてふさわしいかを5年ごとにに審査し、基準を満たさない場合には資格を剥奪することもあります。その団体にずっと加盟している美瑛。
まさに日本で最も美しい村にふさわしく、絵画のようなビュースポットがたくさん点在しています。
日本の数ある美しい農山漁村の中で、美しい村連合に加盟するためには、募集・応募手続きにより最も美しい村に認定するための入会資格審査を実施しています。さらに入会後は５年ごとに最も美しい村づくりの基本理念が継承されているか、より美しい村づくりを目指して運動が定着しているかを再審査で確認します。審査のための評価基準は、フランスの最も美しい村協会の評価基準を基本に、日本の独自性を踏まえて再構築したものを用いています。最も美しい村とは、人の営みが生み出した美しさであり、その土地でなければ経験できない独自の景観や地域文化を持つ村です。
季節を問わず、いつ訪れてもその季節ならではの美しい光景に出会えます。
とても寒いけど、冬は運が良ければダイヤモンドダストや、サンピラー（太陽柱）を見ることができるかも。
また美瑛は星がきれいに見えることでも有名。旭川観光や札幌観光の途中で立ち寄るだけでなく、せっかくなら宿泊して、こんな夢のような光景を体感されてはいかがでしょうか。
寒さに負けない体を目指す！ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
神秘的な青い池
美瑛の町から車で約20分の距離にある白金温泉。十勝岳連峰を眺望できる緑豊かなビルケの森や、白ひげの滝など見所がいっぱいあります。中でも大人気の観光スポットがこちら、数年前にアップル社のMacBookの壁紙に採用されたことから一躍有名になった「青い池」です。
なぜ池がこんなに神秘的な青い輝きを見せているのか。それは白金温泉にある、地下水が湧き出て流れている潜流瀑である白ひげの滝などから流れているアルミニウムを含んだ水の影響によるもの。
そのアルミニウムを含んだ水が美瑛川の水と混ざることで、コロイドという粒子が生成されます。それが太陽の光を散乱させ、中でも波長の短い青い光が散乱されやすいので、その光が目に届くと池の水が青く見えるそう。
この奇跡のように美しい光景を一目見ようと、季節を問わず多くの観光客で賑わっています。
とくにここ数年、冬期に行われている夜間のライトアップは、より幻想的な光景を見ることができるとあって大人気。
夜だけでなく、冬の朝の青い池の光景も素敵です。寒いけど早起きする価値は十分あるかも。ただし、冬は昼も夜も防寒対策や滑り止め対策などはしっかりとしてお出かけくださいね。
また青い池は、入り口だけの観光ではなく周囲に巡らされている遊歩道を通って、その先に流れている美瑛川も見学することをお勧めします。
こちらの美瑛川も「ブルーリバー」と呼ばれており、こんなに見事な青く美しい光景を見せてくれます。
他にも青い池の周囲には、こんなに趣のある小道もあるので、入り口付近で写真を撮って終わらせるだけでなく、ゆったり散策するのも良さそう。
美瑛の木のスポット
美瑛の丘に佇む木。こんな絵になる光景が美瑛のあちこちで展開されています。いくつかの木には名前もつけられており、丘巡りならぬ木巡りを楽しむ方も多いそう。
ケンとメリーの木
JR美瑛駅から車で5分ほどの距離にある大きなポプラの木。こちらは1972年、日産自動車の「愛のスカイライン ケンとメリー」のコマーシャルの撮影に使われたことから一躍有名になりました。一躍有名になったことから「ケンとメリーの木」と名付けられたそうです。
雪を頂いた山を背景に佇む姿はそこはかとなくノスタルジックな趣を感じさせ、いつまでも見ていたいほど。どの角度から見ても遠くから見ても絵になります。
親子の木
2本の大きな木の間に小さな1本が並んで立つ姿が、親に守られている子のように見えることからいつしか「親子の木」と呼ばれるようになった3本のカシワの木。2015年10月に強風で小さな木が倒れてしまいましたが、2016年の6月に約９メートルのカシワの無事に植樹に成功しました。
クリスマスツリーの木
上部の枝振りが星の形のように見えることからいつしか「クリスマスツリーの木」と呼ばれるようになった、広々とした畑に佇むトウヒの木。
やっぱりこちrはその名前からして冬の雪景色がよく似合っています。
マイルドセブンの丘
1977年にtタバコのマイルドセブンのパッケージに使用されたことから「マイルドセブンの丘」と呼ばれるようになった、緑の丘とカラマツ林のコントラストが素敵なビュースポット。
緑あふれる丘と木の光景も素敵ですが、麦稈（ばっかん）ロールが転がる光景もポストカードになりそうなくらいに趣があります。
よく牛の餌となる牧草ロールと間違われますが、美瑛町は牧草地は少なく大半は麦畑です！
麦の穂を刈り取った後の藁（わら）でロールを作るので「麦わらロール」：難しい言葉では【麦稈（ばっかん）ロール】と呼びます。
そして出来上がったロールは酪農家の方が購入し牧場へ運ばれた後、牛の寝わら（ベッド）になります。
昔は土地の改良や暗渠（あんきょ）にも使っいたそうです。そし農家の方々は酪農家の方から堆肥を受け取ります。
セブンスターの木
こちらも同じく、1976年にタバコのセブンスターのパッケージに使用されたことで有名になった大きなカシワの木。
セブンスターの木の近くから続く白樺並木も、とても絵になるのでこちらもお見逃しなく。
オベールジュ「ビブレ」
フレンチレストラン、パン工房が併設されている泊れるレストラン、オベールジュ「ビブレ」。美瑛駅から車で10分ほどの距離、前述したセブンスターの木の近くにあり、周囲には小麦の丘が広がっています。
そう美瑛は小麦の大産地でもあり、「ビブレ」に併設されているパン工房では小麦を石臼で挽いて、薪で焼いたパンをいただけます。
レストランで供される焼きたてのパンは冷めないように、温めた小豆の保温剤が一緒に入った袋に入れられて運ばれてくるので、美味しい食事とともに常にあたたかいパンをいただけます。
パンだけでなく、こちらは美味しいフレンチをいただける一軒家レストランとしても有名です。その味に、地元の方はもとより遠方から足を運ぶファンも多いそう。
またこちらは宿泊施設もあり、シンプルながら心地よい部屋で滞在することができます。 周囲には小麦の丘が広がっており、その向こうに見える大雪山から十勝岳の連峰の雄大な光景。そして美味しい料理、こんな素敵な滞在ができたら、日ごろの疲れが一気にリフレッシュできそう。
おわりに
神秘的な青い池。丘と木が織りなす絵画のような見事な光景…そんなどこまでも魅力的な美瑛。ここに紹介した以外にも素敵な観光スポットはたくさん点在しているので、興味を持たれた方はぜひ、実際に訪れてみてください。きっと一生心に残るような美しく幻想的な光景に出会えると思います。
北海道上川郡のほぼ中央に位置する美瑛。