白浜町
白良浜
和歌山県のディープスポット巡り、まずは白浜からです。というのも、何といっても和歌山県を代表するのは白良浜だからです! 和歌山県西牟婁郡白浜町に位置する砂浜なのですが、石英の砂からなる白い浜辺と白浜温泉で知られています。実際に訪れていただくとわかりますが、その白砂のビーチの美しさは感動ものです。
ハワイや沖縄にも引けを取らない美しさと評判
白良浜の美しさは、訪れた人から「ハワイの海みたい!」「沖縄と同じくらい綺麗!」と言わしめるほど。
環境省によるお墨付き
それもそのはずでして、白良浜は2006年に環境省による「快水浴場百選」に選ばれています。また、1996年には「日本の渚百選」にも選ばれています。
ごみひとつないビーチと海の美しさに感動
ハワイ・ワイキキビーチの友好姉妹浜でもある白良浜ですが、夏には大勢の観光客でにぎわいます。それなのに、地元の方々の努力でごみがない美しさに定評があります。ビーチにゴミがないから、海も美しいんですね。
近くに温泉もあることから、夏のリゾート地として有名ですが、シーズンオフのしっとりとした白浜も素敵です。延長640mの遠浅の浜は、ここが日本であることを忘れさせてくれるほどの青さで輝いています。早朝の人の少ない時間にお散歩するのがおススメ。
白良浜を空撮した動画(トライアスロン2014)
こちらは白良浜でトライアスロンが行われた時の動画です。巧みに空撮されているので、白良浜のビーチの白さや海の美しさがよくわかり、トライアスロンに興味がなくても、一度視聴してみてほしい動画です。
円月島
また白良浜まで行ったら、ぜひ足を延ばして白浜のシンボルと呼ばれている「円月島」を訪れてください。ここでしか見れない風景のひとつです。
円月島は通称で、正式には「高嶋」と言います。海の上にぽっかりと浮かぶ小島ですが、島の中央に円月形の「海蝕洞」が開いていることから「円月島」と呼ばれています。
なんといっても有名なのは円月島に沈む夕陽です。「和歌山県の夕日100選」にも選ばれている円月島は、多くの観光客やカメラマンの心をわしづかみにしています。ぜひ、日の沈む頃、円月島を訪れてみてください。
円月島と夕陽の動画
とはいえ、なかなか夕陽とタイミングを合わせられないものですよね。円月島と夕陽を空撮した動画がありましたので、雰囲気だけでも味わってください。
千畳敷(白浜町)
そして、白浜の絶景といえば千畳敷もおススメです。
「千畳敷」は、その名前の通り、千枚もの畳を敷いたような広く、大きな岩の連なりです。ゆるやかなスロープになっており岩質は思いのほか柔らかく、白いです。「第3紀層」の砂岩からなるものらしく、荒波との対比が壮大です。
広さはおおよそ4ヘクタール、とのことですからなかなり広大ですよね。「畳千枚」と言われるわけです。ここからの夕陽もとても美しいです。ただ、荒天時は立ち入り禁止です。
そのスケールの大きさと、はるかなる時の流れに、悩みなど吹き飛んでしまいます! ぜひ一度訪れてほしい場所です。
最近は心ないいたずらも……
ただ、悲しいことに、最近は心ない観光客の落書きの被害も急増しています。柔らかい岩質のため、わりばしでも簡単に削れてしまい、そのため、記念に自分の名前などを彫り込む被害が後を絶たないのだとか。白浜町の条例では「都市公園の損壊行為は10万円以下の罰金」とあるのですが、法令ではなく、モラルによるらくがき一掃を期待したいですよね。
アクセス
気になる交通アクセスですが、車、電車、飛行機からとなります。車で行くと少し混雑しますので、思い切ってかなり早朝に到着するプランはいかがでしょうか。
くろしお号なら京都・新大阪から一直線!
白浜駅までの所要時間
京都から 2時間50分
新大阪から 2時間15分
天王寺から 2時間
和歌山から 1時間15分
車の場合
阪和自動車道南紀田辺ICから20分
また羽田空港から南紀白浜空港まで1時間で到着するそうです。
こちらのリンクが詳しくなっております。ぜひ参考にしてください。
県が運営しているサイトはこちらです。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
串本町
本州最南端の誉れ高い串本町は、白良浜同様海がとてもきれいです。より黒潮に近い串本では、「串本町珊瑚の海」がラムサール条約に登録されました!
串本の海はサンゴ礁の海ではありませんが、サンゴの多さからサンゴ礁生態系に匹敵する生態系を維持しています。2005年11月にアフリカで開かれるラムサール条約締約国会議で非サンゴ礁では世界唯一登録されました。
出典:ラムサール条約登録の海
年間平均気温17℃前後の串本は、いたって温暖な気候です。なんと、冬でも平均気温は6~8℃なのです。沖合には紀伊大島があり、平成11年にくしもと大橋の開通により車での行き来も可能になりました。そんな串本から二か所、絶景をご紹介します。
海金剛
鋭くとがった岩礁の姿から、朝鮮半島の名勝「金剛山」を連想させるとして、「海金剛」と呼ばれています。荒波が砕け散る迫力がいつみても素晴らしい絶景です。大小さまざまに配置された岩石や、断崖は自然の作り出すアート。どこから見ても絵になります。
美しい珊瑚を内包する一方、荒々しい一面もある自然。それをしみじみと感じさせてくれます。昭和58年には朝日新聞社の「21世紀に残したい日本の自然100選」にもエントリーしました。遊歩道も整備されていますし、駐車場も近いので、立ち寄りやすいスポットでもあります。
橋杭岩
また、串本から大島に向かって、橋杭岩も臨めます。約850mものながさで、なんと大小40余りの岩柱が連なって立っているのです。その姿が「橋の杭」に見えるのでこの名前がつきました。国の天然記念物にも、指定されています。
弘法大師さまが一夜にして立てたという伝説も伝わっています。期間限定ですが、夜間ライトアップされることもあります。その幻想的な雰囲気はぜひとも味わっていただきたいです。詳しくは観光協会のサイトをご覧になってください。
アクセス
距離的には白浜よりももっと南下します。やはり車、電車、飛行機などを利用します。
■自動車(貸切バス)の場合
●京都・大阪方面より
大阪より阪和自動車道、海南湯浅御坊道路
を経て、南部に至り南部より国道42号線を
南下、田辺・白浜をを経由し串本町に至る。
●東京・名古屋方面より
名古屋より松阪に至り、国道42号線を南下、
熊野・新宮・勝浦を経て串本町に至る。
■電車の場合
●京都・大阪方面より
天王寺からJRきのくに線にて和歌山・田辺
経由で串本駅下車。
(特急オーシャンアロー 約2時間40分)
●名古屋方面より
名古屋駅よりJR紀勢本線にて紀伊勝浦駅を
経由し串本駅下車。(特急で4時間)
●関東方面より
南紀白浜空港⇔東京(羽田)JAL日本航空便
出典:須江漁港一吉丸アクセス
新宮市
海の絶景をいくつかご紹介しましたので、次は山の絶景をご紹介しますね。新宮市は、串本を通過して、三重県よりに北上した位置にあります。山深い土地で、手つかずの自然がそのまま残されています。
熊野川&瀞峡
瀞峡(どろきょう)は、和歌山県・三重県・奈良県を流れる熊野川にある峡谷です。下流の「下瀞」は「瀞八丁」の名前で親しまれています。
ご覧ください! この光景。なんだか日本じゃないみたいですよね……。巨岩や奇岩、断崖が圧倒的な迫力で迫ってきます。
この瀞峡を船で下るツアーが人気です。日常を忘れ、壮大な自然に身をゆだねていたら、人生観まで変わってしまいそうです!
ツアーが人気
北山川上流の31㎞に及ぶ渓谷が瀞峡です。下流から下瀞、上瀞、奥瀞と呼ばれ、国道168号沿いの志古からウォータージェット船に乗れば、四季折々の渓谷美をのんびり楽しむことができます。
アクセス
三重県よりになるので、名古屋方面からのアクセスも出来ます。
大坂方面から
新大阪からJR特急くろしおで、勝浦駅まで約3時間25分、新宮駅まで3時間40分
大阪から車で、阪和高速・42号線経由 勝浦まで約5時間、新宮まで約5時間30分
大阪から車で、阪和高速・42号線・311号線経由 本宮まで約4時間、新宮まで約4時間40分
名古屋方面から
名古屋からJR特急「ワイドビュー南紀」で、新宮駅まで約3時間15分、勝浦駅まで3時間30分
名古屋方面から車で、東名阪・42号線経由 新宮まで約3時間50分、勝浦まで約4時間20分
東京方面から
羽田空港から飛行機で、白浜空港まで約1時間15分、白浜駅から勝浦駅までJRで1時間30分、新宮駅まで1時間45分
熊野古道
次は、和歌山の山々を語るときに外せない存在、熊野古道からいくつかご紹介します。とはいえ、数が多すぎて絞るのも大変なのですが、今回は「絶景」ということで二か所ピックアップしました。
まず、熊野古道なのですが、これは、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称になります。和歌山県だけではなく、紀伊半島全体に配置され、三重県、奈良県、和歌山県、大阪府などにつながっています。
紀伊路(渡辺津-田辺)、小辺路(高野山-熊野三山)、中辺路(田辺-熊野三山)、大辺路(田辺-串本-熊野三山)、伊勢路(伊勢神宮-熊野三山)などが主な参詣道になります。
2000年に「熊野参詣道」として国の史跡に指定されました。また、2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産として登録されたのは有名ですよね。古代に舗装された「石畳」が見られます。
小雲取越 百間ぐら
熊野古道のひとつ、小雲取越に「百間ぐら」という絶景スポットがあります。
コース自体は比較的緩やかなのでぜひ挑戦してみてください。死者と生者が交流する場所、という伝説もあるそうです。
杉林に囲まれた熊野古道小雲取越えの頂上付近まで登っていくと、ぽっかり展望が開けた場所に出ます。この小さなお地蔵さんが安置されている地点が百間ぐら。熊野の雄大な山々が遙か彼方まで望め、見どころの多い熊野古道の中でも屈指の大パノラマの光景が広がり、朝靄から夕景まで、絶景の撮影スポットとしても有名です。
江戸時代以降の小雲取越えのルートは、松畑茶屋跡から田辺市本宮町請川まで爽快な自然林と多様なシダの群生を見ながら300mの標高差を約1時間かけて下ります。途中、古道のまっすぐ向こうに熊野川が見え、大雲取越え、小雲取越えの長い旅の終わりがようやく実感できることでしょう。
那智の滝
また、それ自体も有名な那智の滝ですが、熊野古道のルートのひとつでもあります。ここもおススメ絶景ポイントです。
那智川中流にかかる那智の滝は、垂直の断崖に落下する滝つぼが見事な滝です。落ち口の幅13メートル、滝壺までの落差は133メートルとのこと。一段の滝としてはその落差は日本で1番なのです。
また、那智の滝の周りには那智原始林が茂っています。これは熊野那智大社の社有林でもあります。広葉樹が中心ですが、温帯性広葉樹や針葉樹もあります。希少な植物もあり、新たな植物が発見されているそうです。
モデルマップ
熊野古道へのアクセスは様々なところから可能ですので、おススメコースの充実したサイトをご紹介します。参考にしてください。
百閒ぐらへのモデルコースはこちらが詳しくなっています。
和歌山県嶋津
そして、これぞ絶景、というのが「木津呂」です。
木津呂
木津呂があるのは、三重県と奈良県の境目にある和歌山県の飛び地です。ややこしいですね。印象的な風景の多い村ですが、何といってもこの島のような地形に目を奪われます。北山川の蛇行によってこうなったのですが、これがパワースポットとしても非常に有名なのだそうです。
こんもりした山を「龍穴」と言います。嶋津はこの龍穴が見事に見える絶景スポットなのです。
こんもりした山を「龍穴」と言います。嶋津はこの龍穴が見事に見える絶景スポットなのです。
「龍穴」とは
風水では山脈のことを「龍脈」と言います。山がうなるように連なっているものが良い龍脈です。逆に、一直線のものはパワーの無い龍脈となります。この龍脈を高い順からたどっていき、地に落ちたところを「龍穴」と言います。 ここが気の貯まるポイントとなります。
アクセス
とっても交通の便が悪いところです。
覚悟してお越しください。
こんな言葉で紹介されている木津呂。でも、足を延ばしてみたくなりますよね。
■公共交通機関でお越しになられる場合
JR紀勢本線で熊野駅下車、駅前から南紀広域バス
で瀞大橋で下車
■お車でお越しになられる場合
●名古屋・津方面から
高速伊勢自動車道路紀勢大内山ICで下車、国道42号線尾鷲・熊野方面へ
熊野市内に入り、南有馬交差点から国道311号へ入り風伝トンネルを経て
紀和町に至る。 (紀勢大内山ICインターから嶋津まで1時間50分)
●五条・奈良方面から
国道168号線を南下熊野川宮井から国道311号線を経て嶋津へ。
●吉野・大台ケ原方面から
国道169号を南下、五郷から北山村を経て嶋津に至る。
和歌山市
最後にちょっと変わった絶景をご紹介します。ぐーんと北上して、県庁所在地の和歌山市まで戻ります。そこからフェリーで20分。友ヶ島に到着します。
友ケ島
「友ヶ島」は、地ノ島、虎島、神島、沖ノ島の総称で人の住んでいない無人島群です。
有名なのは沖ノ島。ここはなんと「ラピュタ」の世界が広がっていると話題なんです。
有名なのは沖ノ島。ここはなんと「ラピュタ」の世界が広がっていると話題なんです。
まさにジブリの世界観
明治時代から第二次大戦終了後まで友ヶ島は要塞の一つとして、旧日本軍に使用されていました。戦後、大砲は取り壊されましたが、砲台跡や弾薬庫跡などはまだ島に残っており、それがジブリの「ラピュタ」の世界にそっくりだと話題なのです。
島の中には自動販売機や食堂などはないので、散策するときは水分などを持参した方がよいでしょう。
こんなシーンあったような気がしますよね!
アクセス
南海加太線加太駅から加太港に移動し、そこからフェリーに乗ります。
いかがでしたか? いろんな絶景をご紹介しました。ぜひ、あなたの目で確かめてください!