出典: 広島県のほぼ中央部の瀬戸内海沿岸に位置する「竹原市」は、室町時代から瀬戸内の交通要衝として知られた港町。
穏やかな時間が流れる瀬戸内海は絶景ポイントも沢山です!
出典: 「竹原市」は、古くは京都下鴨神社の荘園として、戦国期には竹原小早川氏の、江戸期には広島藩浅野家の領地として発展し、江戸後期には、製塩業・酒造業で大いに栄えました。
出典: 古くは京都下鴨神社の荘園として、戦国期には竹原小早川氏の、江戸期には広島藩浅野家の領地として発展し、江戸後期には、製塩業・酒造業で大いに栄えました。
出典: 画像は、広島県・竹原市の「町並み保存地区」にある竹鶴政孝の実家である小笹屋・酒の資料館(竹鶴酒造)。
NHKの連続テレビ小説「マッサン」の主人公のモデルとなった竹鶴政孝さんの故郷として、またTVアニメ『たまゆら』の舞台として脚光を浴び、最近は遠方からこの港町へ訪れる人が増えてきました。
「竹原」の一番の魅力は、江戸後期の雰囲気を残す「町並保存地区」。
現在も江戸時代の栄華を物語る屋敷や由緒ある寺社が数多く残り、往時の雰囲気を今に伝える町並みは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
「竹原」は“安芸の小京都”とも称され、散策すれば、しっとりと落ち着いた風情と心和む一時が味わえます。
出典: 江戸期そのままの風情が残る「竹原」の「まち並み保存地区」
「竹原」の一番の魅力である「町並み保存地区」を案内するとともに、ぜひ立ち寄って頂きたいスポットや休憩やランチにオススメの飲食店を紹介します。
広島や瀬戸内へ足を運ぶのなら「竹原」にも立ち寄り、他所では味わえない、風情ある町並みをぜひ散策してみましょう。
「竹原」の最寄り駅は、JR呉線竹原駅。「町並み保存地区」へは、駅から徒歩で約15分です。
(参考:JR山陽新幹線東広島駅から車で約20分。広島空港から車で約25分。マイカーなら山陽自動車道「河内IC」から車で約20分。)
出典: 「灰ヶ峰」(呉市)から望む瀬戸内海。「灰ヶ峰」から「竹原」へは車で約1時間半程
瀬戸内海沿岸に位置する「竹原」。
広島県内の瀬戸内海沿岸には、文学と映画の町として知られる「尾道」や、瀬戸内海の“多島美”が眺められる「三原」、灰ヶ峰からの眺めが素晴らしい「呉」等観光スポットが数多くあります。「竹原」周辺に車で出掛けるのなら、ぜひ「竹原」へも立ち寄りましょう。
(参考:「竹原」へは、車で「尾道」から約80分、「三原」から約30分、「呉」から約60分程度。)
出典: こちらは「町並み保存地区」のメインストリート“本町通り”
竹原の「町並保存地区」は、JR竹原駅近くの“上市・下市”と称されるエリアです。現在でも地元の人々が生活を営むこの地区には、江戸中期から明治期に建てられた町家が建ち並んでいます。
出典: 竹原市内の「町並み保存地区」の“本町通り”の一角。
この町は、まるで昔にタイムスリップしたみたいな感覚になれる場所です…。
出典: 全国には「町並み保存地区」が数々ありますが、ここ竹原の町並みは切妻屋根や入母屋造りの屋根等、様々な建築様式が混在しているため変化に富み、落ち着いた中にも他所にはない独特の趣きがあります。
散策のメインは、保存地区を貫く“本町通り”ですが、小路も風情ある雰囲気。地区内に足を踏み入れれば、時が経つのを忘れてしまうはずです。
出典: 「町並み保存地区」内には、一般公開されている歴史的建造物、町家造りのカフェや食事処が数多く点在しています。
この地区内を散策するのなら、スポット一つ一つを巡るようにして歩いてみましょう。古くから栄えた町の奥深い歴史や雰囲気が感じられるはずです。
出典: 「町並み保存地区」歩きの所要時間は、JR竹原駅を起点・終点として、保存地区の要所を巡り歩いて、約3時間程度です(飲食や休憩を含めず)。
以下では「町並み保存地区」で外せないスポットを紹介しますので散策の参考にして下さい。
竹原の「町並み保存地区」へは、JR呉線「竹原駅」から徒歩で10~15分程度。
まずは、保存地区の入り口に位置する、観光案内所も兼ねた「道の駅たけはら」を目指して歩きましょう。
「町並み保存地区」の入口に位置する「道の駅たけはら」。施設内には、地元特産品を扱う売店の他、町並みガイドの予約もできる観光案内コーナーがあります。散策を始める前にぜひ立ち寄ってみましょう。
出典:
そしていよいよ最初に向かうのは森川邸。のんびりと歩みを進めて行きましょう。竹原市重要文化財の「森川低」は、明治前期の富豪・山路家の主屋を移転、再生し、その後、増築された文化財。お庭もとっても美しく、趣のあるお部屋の中を実際に見て回ることが出来ます。
出典: 「道の駅たけはら」近くにある「頼山陽広場」。
竹原は、塩田や交通要衝として栄えただけでなく、多くの学者を輩出した町でもあります。『日本外史』を著した儒学者の「頼山陽」は、竹原を代表する大儒学者。
出典:www.flickr.com(@minato kaidou) 木造3階建ての建物と看板のロゴが、昭和の郷愁を誘う「日の丸写真館」。TVアニメ『たまゆら』で有名になった写真館です。この写真館は、道の駅から保存地区へ行く川沿いの道に建っています。写真館の前を流れる川沿いには、雁木や常備灯があり、かつて交通の要衝で栄えた「竹原」を偲ばせます。
出典: 「町並み保存地区」のメインストリート“本町通り”の南端に位置する「旧笠井邸」。
「旧笠井邸」は、“浜主”と呼ばれた塩田経営者の邸宅。明治5年に建造された建物は、無料公開されています。
【画像は、旧笠井邸から望む本町通り】
出典: 「竹鶴酒造」は、NHK連続テレビ小説『マッサン』の亀山政春のモデルとなった「竹鶴政孝」の生家。竹鶴政孝は、この造り酒屋の跡取り息子として生まれ、後に大阪・山崎でサントリーの前身である工場を立ち上げました。そして、北海道余市でニッカウヰスキーを独力で創業しました。
出典: のれんにある「小笹屋」とは、古くから酒造業を営んできた竹鶴家の屋号。「竹鶴酒造」は、現役の造り酒屋。「竹鶴酒造」では、自然の恵みを活かし、丁寧な日本酒造りをしています。
出典: 「小笹屋竹鶴」は、知る人ぞ知る名作の日本酒。プロの評価も高い逸品で、契約栽培された地元産の米を原料にしています。ぜひ立ち寄って試飲してみましょう。
出典: 「松阪邸」は、塩田経営・廻船業・醸造業等を営んでいた豪商の住宅です。当時の栄華を偲ばせる、堂々として豪華な雰囲気の建物は、江戸末期の建築物を明治12年に全面的に改築したものです。
出典: 「初代郵便局跡」は、竹原で最初の郵便局だった建物です。
出典: 建物の前には、明治の初めに設置された郵便ポストがあり、現在でも集配が行われています。
出典: 町並み保存地区のほぼ中央に位置する「西方寺」は、長い石段を上った高台にあります。境内からは、竹原市内の町並みが一望できますので、ぜひこの石段を上ってみましょう。
出典: 西方寺の石段上の山門からの眺めは、「竹原」を象徴する風景です。「甍の屋根」が続く西方寺からの眺めは、心がほっと和みます。
出典: 浄土真宗「西方寺」をさらに上ると、京都の清水寺を模して建造された神社「普明閣」があります。
ここから眺めるとさらに視界が開けます。
出典: 古い土蔵を改築した「竹原まちなみ竹工房」。 竹工芸制作の見学・竹工芸品の販売の他、竹籠や置物などの竹細工の体験も行っています。和建築が連なる竹原の町並みに溶け込む洋館は、「竹原市歴史民俗資料館」。図書館として昭和初期に建てられ、現在は竹原の製塩の歴史資料を中心に展示する資料館として使われています。
出典: 旧笠井邸から“本町通り”を真っ直ぐ進むと、突き当りに「胡堂(えびすどう)」があります。ここは映画『時をかける少女』のロケ地とも知られています。
出典: 商業の繁栄を願い毎年10月に行われる祭礼は、町の行事として欠かせないものとなっていて、多くの人で賑わいます。
出典: 「光本邸」は、江戸期に建築された、重要文化財「復古館」の離れ座敷。現在は竹原市の文化活動の場、観光客の休憩所として活用されています。
出典: 竹原の三蔵元の一つ「藤井酒造」の酒蔵を開放した「酒造交流館」。竹鶴酒造同様に日本酒の試飲ができます。伝統の酒造りで醸された「龍勢」は、限定流通の特別純米酒。日本酒好きなら、ぜひお土産に。
出典: 「酒蔵そば処たにざき」は、酒蔵資料館の中にある蕎麦処。
日本酒と蕎麦の組み合わせは実に美味しいものです。蕎麦の他にも、日本酒のアテにぴったりの焼き味噌等も置いています。日本酒・蕎麦好きなら外せないお店です。
出典: 散策しながら食べるのにぴったりな、純米吟醸酒粕とお酒の仕込み水を使った「酒蔵アイスもなか」。
他にも純米吟醸酒を使ったカップ入りの「酒粕ジェラート」も販売しています。
出典: 趣きある佇まいの「茶房ゆかり」。外の暖簾をくぐると「茶房ゆかり」の建物に…
出典: 店内は広く、1階のテーブル席の他に、2階の座敷もあります。
コーヒーやケーキ、おしるこなどの甘味、食事も提供しています。
出典: 町並みのような情緒ある雰囲気の「抹茶とおはぎのセット」。
京都散策で疲れた時に、ほっと立ち寄りたくなる。そんなほっこり癒されるお店です!
竹原 / 喫茶店
- 住所
- 竹原市本町3-7-20
- 営業時間
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 「お好み焼き ほり川」。堂々たる建物は築200年の醤油蔵を改築したもの。「ほり川」は老舗の醤油醸造所で、この店はミシュランガイドにも掲載されています。
出典: こちらはスペシャル焼きのねぎ&もちトッピング。
ここ”ほり川”では、キャベツを事前に炒めたものをお好み焼きの具材として使用しているので、下味が付いていて、ソースをあまりかけなくても、サッパリと頂けます。お好み焼きの他にも、焼きそばや鉄板焼きのお肉メニューも揃っているので、きっとお腹を満たしてくれるハズ!
出典: 廻船業、塩田経営、酒造業で栄えた「竹原」。高台からこの町を見下ろせば、情緒溢れる甍の美しい波を眺めることができます。
「竹原」は歴史に埋もれることなく、今も酒造は盛んに行われ、この町を守りつつ育ててきた地元の人々が、この美しい甍の屋根の下に暮らしています。「竹原」は、連綿と歴史を紡いできた人々の体温をも伝える町です。
広島に足を運ぶのなら、ぜひ「竹原」にも立ち寄り、風情ある「町並み保存地区」を巡り歩いて下さい。きっと、温かで心和む一時を味わえるはずです。
広島県のほぼ中央部の瀬戸内海沿岸に位置する「竹原市」は、室町時代から瀬戸内の交通要衝として知られた港町。
穏やかな時間が流れる瀬戸内海は絶景ポイントも沢山です!