なぜ「幸せな国」なのか?
デンマークは「幸せな国」であると同時に、税率が非常に高いことで有名ですよね。
なぜ、税金が高いのに人々は幸せであると感じられるのでしょうか。
国民が収めた多額の税金は、福祉にあてられ、国民へとかえってきます。
医療費が無料であったり、大学までの学費が無料であったり…税率が高い代わりに貧富の差が小さく、国民が平等に生きることができるので、不満が少ないのが第一の理由のようです。
住民たちの間で収入の差がそれほど大きくはないので、コミュニティーに属している感覚や皆平等であることが感じられるようです。また海にも近く、自然に触れる機会が多いところも特徴的です。
そして何よりも、デンマーク人の国民性・考え方が、デンマークを「幸せな国」として、国民の満足度の高い国にしているといっても過言ではありません。
デンマーク人はそもそも、公的サービスに対する期待値が低いのだそうです。
期待をしていないから、自分の得が少なくても不満を持つことがない…つまり、「今の生活で満足だ」と考えるのです。
同時に、「人より得をしたい・幸せになりたい」と考えるよりも「みんなが幸せならそれでいい」という思いがあるようです。個々人の幸福度を高める第一歩は、自分の中にあるのかもしれませんね。
動画の中のインタビューでも、
・デンマーク人は、自分だけが幸せになろうとは思っていません。
税金は出した分だけ貰わなければ損とは考えていないのです。
必要な人に分配すればいいと、多くの人が考えているのです。
・今の生活で十分満足しています。
・みんなが幸せならそれでいいわ。
・あえて他人よりも裕福になろうとは思いません。
と答えている人たちがいた。
風景
さて、ここからはデンマーク国民でなくとも感じられる、デンマークの魅力についてご紹介します。
まずは憧れる人も多い、北欧ならではの素敵な風景を見てみましょう。
デンマークにはお城や教会など、思わず目を奪われてしまう魅力的な建造物がたくさんあります。
勿論、外観だけではありません。
中に一歩足を踏み入れると、そこにはタイムスリップしたかのような錯覚に陥ってしまう光景が…。
文化
アルネ・ヤコブセン
デンマークは、有名な建築家・デザイナーのアルネ・ヤコブセンの故郷でもあります。世界的なデザイナーであるヤコブセンを育んだこの地では、インスピレーションを刺激する風景に巡り会えるかもしれません。
ヤコブセンが1960年に建築した「ラディソンSASロイヤルホテル」の606号室、通称"ヤコブセンスイート"は、建築当時から一切改装しておらず、当時のままで残されているのだとか。
室内にはヤコブセンが手掛けた「ドロップチェア」など、素敵な家具たちがレイアウトされています。
デンマーク刺繍
デンマーク刺繍の技法には、大きく分けてクロスステッチとヘデボ刺繍があります。
こちらはクロスステッチ刺繍。
こちらはヘデボ刺繍。
白一色でナチュラルな雰囲気ですね。
番外編 : haluta × minä perhonen
デンマーク・コペンハーゲンのギャラリーやミュージアムなどが多く集まるエリアにオープンした、minä perhonenとのコラボレーションショップ。インテリア用のファブリック“dop”を中心に、日本のよいものをヨーロッパに紹介していきます。
食文化
スモーブロー(オープンサンド)
オープンサンドは日本でもおしゃれなカフェなどでよく見かけますが、デンマークではごく一般的な国民食。スモークサーモンや卵、瑞々しい野菜をのせていただきます。
スモーブローに使われるライ麦パンは、ミネラル豊富で栄養抜群なので、身体にも嬉しい一品です。
フリカデラ(ミートボール)
デニッシュ
noma
いかがでしたか?
そんな憧れの地の空気に浸ることができたら、それはとっても「幸せ」な体験かもしれませんね。
デンマークの魅力は、写真からでもふんわり漂ってきそうなほど。なかなか訪れることもできない遠い土地ですが、写真を眺めて憧れに胸をときめかせるのもまた、楽しいひとときですよね。