ストレスが溜まったら、クラシック音楽で癒しのひとときを
![ストレス&疲労解消!?心も体も癒される「クラシック音楽」のすすめ](https://kinarino.k-img.com/system/press_images/001/872/213/46bf6f46f4e6cb7a4172cd52d81d290d1e04a10e.jpg?1640970484)
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仕事は在宅が増え休日は外出自粛と、常に家にいる状況が続きストレスが溜まっている方が多いのではないでしょうか。そんな時はおうちでクラシック音楽をかけてゆったり過ごすのがおすすめです。
クラシック音楽には自然音が持つ独特のゆらぎ「1/fゆらぎ」が含まれており、リフレッシュ効果があると言われているのです。クラシック音楽の簡単な歴史、朝の目覚めや安眠したい時などのようなシーン別におすすめのクラシックをご紹介します。
クラシック音楽には自然音が持つ独特のゆらぎ「1/fゆらぎ」が含まれており、リフレッシュ効果があると言われているのです。クラシック音楽の簡単な歴史、朝の目覚めや安眠したい時などのようなシーン別におすすめのクラシックをご紹介します。
なぜクラシック音楽には癒し効果があるの?「1/fゆらぎ」とは
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小川のせせらぎや風の音、小鳥のさえずりなどを聞いていて、なんだか分からないけれどとっても心地良いと感じたことはありませんか?
実はこれらの自然界の音には、私たちを心地良くさせる独特のゆらぎがあると言われています。そのゆらぎは、一定のようでいて予測できない不規則なもの。ゆらぎの波形のパワースペクトルが周波数fに反比例することから「1/fゆらぎ」と名付けられました。
実はこれらの自然界の音には、私たちを心地良くさせる独特のゆらぎがあると言われています。そのゆらぎは、一定のようでいて予測できない不規則なもの。ゆらぎの波形のパワースペクトルが周波数fに反比例することから「1/fゆらぎ」と名付けられました。
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1/fゆらぎは音だけではありません。蠟燭の炎や蛍の光り方など視覚的なゆれからも見出すことができます。また、生物の細胞の活動にも1/fゆらぎが存在すると言われており、心拍の間隔の変化もその1つです。
このように、人間の活動のリズムにも関係していることから、1/fゆらぎで私たちはリラックスすることができるのでしょう。そして、クラシック音楽もそのゆらぎを含んでいるため、癒し効果があると言われているのです。
このように、人間の活動のリズムにも関係していることから、1/fゆらぎで私たちはリラックスすることができるのでしょう。そして、クラシック音楽もそのゆらぎを含んでいるため、癒し効果があると言われているのです。
まずはクラシック音楽の発祥と歴史を知ろう
はじまりは聖歌、「バロック時代」から本格的に歴史がスタート
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クラシック音楽の歴史は、5~16世紀の中世・ルネサンス時代にローマ・カトリック教会の典礼のための聖歌として歌われていた「グレゴリオ聖歌」がはじまりとされています。13世紀頃に4線譜を用いるようになり、17世紀にはじまるバロック時代で現代も使われる音階が誕生。ヘンデルやバッハが活躍したこの時代では、現代のクラシック音楽の中心となる楽器が急速に発展し、オペラや歌劇も誕生しました。
基礎が形成された「古典派」から自由な表現を尊重する「ロマン派時代」へ
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バロック時代の次にやってきた古典派時代は、1750年のバッハの死からベートーヴェンの死までとされており、教会や宮廷に雇われていないフリーの音楽家が活躍。
ベートーヴェンの死からの約100年間であるロマン派時代には一般家庭にも楽器が普及し、音楽がより身近な存在になっていきました。この時代には、ショパン、リスト、メンデルスゾーンらが活躍し、自己表現のための音楽が誕生、発展を遂げました。
ベートーヴェンの死からの約100年間であるロマン派時代には一般家庭にも楽器が普及し、音楽がより身近な存在になっていきました。この時代には、ショパン、リスト、メンデルスゾーンらが活躍し、自己表現のための音楽が誕生、発展を遂げました。
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バロック時代からロマン派時代までのクラシック音楽はドイツが中心でしたが、1850年頃にはじまった国民楽派主義時代では、ロマン派の技法を駆使しながらも自国の民族性を取り入れた新しい音楽のかたちが流行することになります。ロシア5人組、チェコのドヴォルザークやスメタナ、フランスのサン=サーンスらがその代表です。
その後もドイツやフランス、ロシアなどで、現代でも有名な音楽家の誕生や様々な動きがありました。
その後もドイツやフランス、ロシアなどで、現代でも有名な音楽家の誕生や様々な動きがありました。
心象風景を曲にする「印象派」から現代音楽へ
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20世紀初頭からの近代音楽時代には、ロマン派のような主観的表現を退け、印象的な雰囲気を感覚的に表現している音楽が多く作られています。モネやルノワールらで知られる美術における印象主義に、音楽も影響を受けたのでした。この頃には5線譜が使われており、1920年以降は十二音技法が多くの作曲家によって取り上げられるようになりました。
このように、クラシック音楽は教会から発展し神を讃えるためのものでしたが、ルネサンスを経て作曲家の作る一つの作品として一般に広まり、現代でも色褪せることなく私たちを感動させてくれているのです。
このように、クラシック音楽は教会から発展し神を讃えるためのものでしたが、ルネサンスを経て作曲家の作る一つの作品として一般に広まり、現代でも色褪せることなく私たちを感動させてくれているのです。
【シーン別】おすすめしたい癒しのクラシック音楽
気持ちの良い朝の目覚めに
J.S.バッハ「プレリュード」
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バッハ一族の中で最も偉大な存在で、後世に大きな影響を与えたことから「大バッハ」「音楽の父」と呼ばれるバッハの作品。「プレリュード」とは、規模の大きい楽曲の前に演奏する曲である「前奏曲」という意味です。バッハはフーガと組み合わせた独特の形式を発展させました。旋律が次々と追いかけるように流れる様は、爽やかな風にゆれるカーテンから朝陽が躍るように差し込む情景のようで、気持ちの良い朝にピッタリな曲です。
ヴィヴァルディ「四季」
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「四季」はヴァイオリン協奏曲集『和声と創意への試み』の第1から第4曲「春」「夏」「秋」「冬」の総称。それぞれの季節は3つの楽章に別れており、ヴィヴァルディが生まれ育ったイタリア・ヴェネツィアの具体的な四季のイメージを元に作曲されているようです。特に、「春」は小鳥のさえずりのような弦楽器の美しい音色が、素晴らしい1日のはじまりを予感させてくれます。
ショパン「黒鍵のエチュード」
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ショパンは「ピアノの詩人」とも呼ばれ、ピアノ好きな人々から圧倒的な人気を誇る作曲家ですよね。この曲は『12の練習曲 作品10』の第5曲目で、パリで出会った1歳年下の音楽家リストに捧げられたものだそうです。右手がほぼ黒鍵だけで演奏されるためこのようなタイトルが付けられました。出だしからリズミカルで転がるような勢いあるメロディーに、バチッと目が覚めてエネルギーが湧いてきますよ。
ぐっすり安眠したいときに
サン・サーンス「白鳥」
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組曲『動物の謝肉祭』の中の1曲でチェロ独奏曲として知られています。チェロの優しく暖かい響きに身を委ねると、湖の中を自由に泳ぐ白鳥がいつの間にか自分自身になっているよう。いつの間にか眠ってしまっていたという心地良い眠りの時間を楽しむことができるでしょう。
ドビュッシー「アラベスク第1番」
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「アラベスク」は、当時流行していた幾何学模様を反復させたアラビア風の模様のこと。分散和音がこの模様のように組み合わさっていることから付けられたと言われています。交互に折り重なり滑らかに連なったメロディーが瑞々しく、とってもロマンティック。素敵な夢が見られそうですね。
リスト「愛の夢」
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「至高の愛」「私は死んだ」 「おお、愛しうる限り愛せ」の3曲からなるピアノ曲。3曲目は最も有名で、恋愛の愛ではなく人間愛をうたったものだそう。聞きながら眠ったら、夢の中で会いたい人に出会えそうな静かで優しい曲。こちらの動画は、3曲目をドイツ・ミュンヘン出身のピアニスト、アリス=紗良・オットが弾いているものです。独創性が評価の高い彼女の演奏でお楽しみください。
心が洗われるような気持ちに浸りたいときに
パッヘルベル「カノン」
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『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジークニ長調』の第1曲。複数の同じメロディーをずらして演奏する技法は、何度も聴くうちに心を落ち着かせてくれる不思議な力を持っています。全体的に大きな変化はないにも関わらず、なぜかまた聴いてしまう魅力がありますよね。作業のBGMにおすすめです。
J.S.バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」
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バッハが1723年に作曲した教会カンタータの終曲のコラール。元々のタイトルはドイツ語で「イエスは変わらざるわが喜び」という意味だそうです。教会の讃美歌だけに心が浄化されるようで厳かな気持ちになれますよ。パイプオルガンで演奏されたものはより重厚感がありおすすめです。
ベートーヴェン「ピアノソナタ第8番 Op.13 悲愴 第2楽章」
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「悲愴」は「月光」や「熱情」とともにベートーヴェンの三大ピアノソナタの1つであり、その第2楽章はどこかで聞いたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。この曲を作曲していた頃は難聴の傾向があった時期でもあったそうです。タイトルも含めて聴くと物悲しい気持ちになりますが、希望の光が射してくるようなメロディーもあり穏やかな気持ちももたらしてくれます。
センチメンタルな気分に浸りたいときに
スメタナ「モルダウ」
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『我が祖国』の第2曲で、チェコ西部ボヘミア地方を流れる川、ヴルタヴァの流れを描写しています。モルダウはそのドイツ語名。2つの源流から流れだし合流し一つの流れとなる情景が音色だけで秀逸に表現されているのが分かります。渦を巻きながら徐々に川幅を広げプラハへと流れ、最後はエルベ川へと消えていく。そんな情景は人の一生に重なる部分もあり、少し物悲しいメロディーも相まって感傷的な気持ちにもなるのかもしれませんね。カリスマ指揮者カラヤンによるオーケストラでお聴きください。
リスト「ラ・カンパネラ」
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イタリアの音楽家パガニーニのヴァイオリン協奏曲の一部をハンガリー出身のリストが編曲したもの。「カンパネラ」はイタリア語で「鐘」を意味しています。テクニック重視のリストなだけあって難易度が高く、ピアニストの手の動きを見ながら聴くとより楽しめます。魂を揺さぶられるような演奏と言われるフジコ・ヘミングのピアノでぜひ。
妊婦さんにおすすめ。胎教に良いクラシック
モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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モーツァルトの音楽は規則性と不規則性を1つのリズムとして整合しており、赤ちゃんの脳の発達に良い音楽と言われています。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」はドイツ語で「小さな夜の曲」という意味。弦楽合奏、あるいは弦楽四重奏にコントラバスを加えた弦楽五重奏で演奏され、目を閉じれば華やかで美しい情景が浮かぶようです。
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18」
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ラフマニノフが生涯に作曲したピアノ協奏曲4つの中でも最も人気のある楽曲。フィギュアスケートの浅田真央選手がソチオリンピックで使用されたことでご存じの方も多いのではないでしょうか。静かなピアノの伴奏が急に激しくなり弦楽器と重なって重厚なメロディーになる部分は心を掻き立てられるものがあります。ロシアの広大な大地のようなスケールの大きさで、ドラマティックに聴く人の胸を打つ、ラフマニノフ渾身の1作と言ってもいいでしょう。
チャイコフスキー「くるみ割り人形」
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チャイコフスキーが手掛けた最後のバレエ音楽で、「白鳥の湖」「眠れる森の美女」とともに3大バレエの1つです。原作はホフマンの『くるみ割り人形とねずみの王様』をデュマがフランス語に訳したものだそう。この組曲の中には15のもの楽曲が含まれています。一度は耳にしたことのある「行進曲」や不思議な世界へ連れて行かれるような「金平糖の精の踊り」、幸福な気持ちになる「花のワルツ」など盛りだくさん。全曲の演奏時間が約1時間25分という壮大な音楽で、赤ちゃんの想像力も育まれそうですね。
聴けば聴くほど深いクラシック音楽の世界へ
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クラシック音楽は、1人の音楽家によるピアノやヴァイオリンなどのみの演奏から、オーケストラのように多くの楽器による壮大な演奏まで、同じ曲でも全く違う雰囲気を味わうことができます。また、オックスフォード大学の研究では、血圧を下げる効果があることも分かっており、芸術分野を超えた価値が証明されています。
遥かなる時を経ても色褪せることのないクラシック音楽の素晴らしさを、あなた自身の耳と心で感じてみてください。
遥かなる時を経ても色褪せることのないクラシック音楽の素晴らしさを、あなた自身の耳と心で感じてみてください。