夢につなげるきっかけづくりは本
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
子供と一緒に読みたい!世の中のしくみがわかる本
①身近なもののしくみを知る
子供の興味の幅を広げる!もののしくみの基本
未来につながる発見がある!?起源を知る
『New Scientist 起源図鑑 ビッグバンからへそのゴマまで ほとんどあらゆることの歴史』グレアム・ロートン、ジェニファー・ダニエル 著、佐藤やえ 訳(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「ものごとの始まりには人の想像力をかきたてる魅力がある」と著者はいいます。この本では、壮大な宇宙のはじまりビッグバンからへそのゴマ、トイレットペーパーまで、物事の起源をユーモアたっぷりに紹介。始まりから今に至る過程の中にこそ、未来につながる大発見が隠されているのかもしれませんね。
知識として備えて欲しい!法律のこと
『こども六法』山崎聡一郎 著、伊藤ハムスター 絵(弘文堂)
みんなを守り味方になってくれる法律。そのしくみを知ればトラブルに巻き込まれたとき、何ができるのか、誰にどう相談すればいいのかがわかります。六法というと難しいイメージですが、漢字にはすべてルビがふられ、難しい用語はイラスト付きでわかりやすく紹介。これから夢を追う子供たちに知識として備えて欲しいと思いセレクトしました。
②自分の住む日本や世界のこと
物の形で県を覚える!楽しい日本の地図
『1日10分でちずをおぼえる絵本 改訂版』あきやまかぜさぶろう(白泉社)
都道県を物の形と捉えて子供が楽しく覚えられる日本地図の本。読みながら思わず笑ってしまうユーモアあふれるフレーズが耳に残ります。地方の紹介や特産物もイラストを交えながら紹介。「自分の住んでいる県はどこかな」「いつかこの場所に行ってみたい」など、筆者の子供も自然と興味を持ち、わくわくしながらページをめくっていましたよ。
世界を知ることで広い視野をもつ
『世界とであうえほん』てづかあけみ 絵、辻原康夫 監修(パイインターナショナル)
世界にはさまざまな人がいてそれぞれが違った考え方があります。子供には理解して受け入れる柔軟な心を持って欲しいもの。この本は、服装や習慣、食べ物や遊びなどいろいろな国の人の暮らしを見ることができます。自分の国とは違う習慣を知って驚いたり、感心したり。思わずほっこりしちゃうかわいらしいイラストに大人も夢中になってしまいます。
国々がともに生きる知恵!地政学
『こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本』バウンド 著、船橋洋一 監修(カンゼン)
地政学とは地理学と政治学が合わさった言葉で、地理的なことから国々がともに生きる知恵を学ぶことです。この本では、日本と世界の関係や地理的リスク、アメリカと中国の関係などを紹介。どうしたら国々が協力して平和と安定を保つことができるのかを考えさせられます。これからは日本や世界に目を向けながら、なりたいものを見つけることが必要なのかもしれません。
③日本の社会はどんなしくみ?
暮らしに密着した社会のしくみがわかる
『イラスト案内 社会のしくみ図鑑』奥澤朋美、おおつかのりこ、菅原由美子 著、のだよしこ 絵(玉川大学出版部)
身近な暮らしの疑問を子供に質問されたとき、なんとなくは想像がつくけれど詳しく説明できないことが多いもの。本書は、家、学校、町などの社会のしくみをわかりやすく解説しています。宅急便はどうして届くのか、ごみはどこへいくのか、教科書は誰が作っているのか、戸籍ってそもそもどんなものか、など……。気になった時にこの本を開けば、すぐに調べることができます。私たちがたくさんのしくみにより支えられているということがわかりますよ。
社会をよくするためのお金のしくみ
『10歳から知っておきたいお金の心得 大切なのは、稼ぎ方・使い方・考え方』八木陽子 監修(えほんの杜)
お金を稼いだり、増やしたり……。考えるとなんだか難しくなってしまいますが、この本はちょっと違います。物の価格の決まり方や銀行の仕組みなどを解説しながら、稼ぐこと、使うことの意味を知ることができるのです。やさしい伝え方で子供にもわかりやすい内容。自分のなりたいものとお金を照らし合わせて考えることは大切なことだと感じました。
④未来の地球はどうなる!?
よりよい未来を作るために!考えたいSDGs
『こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本』バウンド 著、秋山宏次郎 監修(カンゼン)
SDGs(エスディージーズ)とは、国連が決めた2030年までに世界の人々が目指す17の目標のこと。この本は、世界が直面する環境や貧困などの課題やそれが私たちの生活にどう関わるのかを解説しています。深刻な環境破壊の問題もそのひとつ。人間が利益だけを求め続ければ地球はもちません。今の子供達が将来も平和に暮らせるように、よりよい未来を作れるように、今やるべきことは何かを一緒に考えましょう。
今地球で起きていることがわかる
『みんなが知りたい!「地球のしくみ」と「環境問題」地球で起きていることがわかる本』北原義昭、菅澤紀生 監修(メイツ出版)
私たちが暮らす地球で今起きているさまざまな環境問題を取り上げています。温暖化が進む原因や大気汚染などについて詳しく解説。美しい地球を守ることは、住みやすい未来を作ること。子供と一緒にできることを真剣に考えていかなければならないと思いました。
⑤「働くってどういうこと?」と聞かれたら…
明るい未来を想像して働くことの意味を考える
『なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』佳奈 著、池上彰 監修、モドロカ 絵(学研プラス)
仕事はそもそもどんなものなのか、幸せに働くためにはどうしたらいいのか?パッと答えることができない難しい疑問をストーリー形式でわかりやすく掘り下げていきます。AIやSDGsなど現代の重要事項をふまえ、明るい未来を想像しながら、何をやるべきかを考えさせてくれる内容。大人も子供と一緒に人生を振り返りたくなる素敵なキャリア教育の本です。
何が自分にとって一番?働く意味を探る
『学校では教えてくれない大切なこと 17 夢のかなえ方』旺文社 編集、 関和之 絵(旺文社)
夢を叶えるためにはまず好きなことや得意なことを見つけるところから。本書は、テレビが好き、生き物が好き、スポーツが好きなどさまざまな項目から職業の可能性を広げてくれる一冊。自分にとって何が一番大切なのかを考え、何のために働くのかを探ります。ユーモアのあるマンガ形式で読みやすく子供も夢中になるはずです。
⑥未来にはどんな職業があるの?
好きなことを見つけて職業を探す
『新 13歳のハローワーク』村上龍 著、はまのゆか 絵(幻冬舎)
国語、音楽、哲学、アウトドアなど、様々な「好き」を入り口に多種多様な職業を探すことができる一冊。
子供のうちに好きを見つけて、大きくなったら関連した職業に就くことができたら素敵ですよね。親としては変わりゆく社会で好奇心を持ち続けて欲しいと思います。130万部のミリオンセラーとなった『13歳のハローワーク』に新たに89種類の職が加わった改訂版です。公式サイトもあり、業界の特集や働く人のお話が参考になりますよ。
新しく生まれる職業がわかる
『21世紀の新しい職業図鑑』武井一巳(秀和システム)
AIの発展によって大きな変化がもたらされるといわれる第四次産業革命。技術の進歩によりこれからの職業も大きく変わってくるでしょう。この本では、AIができないことを補う仕事、AIを活用する仕事を中心に新しく生まれる職が紹介されています。今まで知らなかった仕事を知ることができるので、子供のなりたいものの幅を広げることができます。
⑦世の中が変わってもぶれない自分を育てる
世の中を生き抜く力を育む孫子の兵法
『強くしなやかなこころを育てる!こども孫子の兵法』斉藤孝 監修(日本図書センター)
孫子の兵法とは、2500年ほど前の中国の兵法書。戦いに勝つための考え方の本ではありますが、心のバランスを保って生き抜いていこうという励ましや戒めのメッセージが込められています。人生で壁にぶつかった時でもぶれない自分でいられるようお守りにしたい本。
心を強くする哲学者の言葉
『10歳の君に贈る、心を強くする26の言葉:哲学者から学ぶ生きるヒント』岩村太郎(えほんの杜)
生きていくうえで陥りがちな疑問や悩みを哲学者の言葉をヒントに解決へ導いてくれる本です。自分らしさや幸せの意味について「そんな考え方もあるんだ!」と目からうろこなアドバイスも。ソクラテス、プラトンなどさまざまな思想家の考えにふれることができ、思い込みにとらわれない柔軟な心を育むことができますよ。
『もののしくみ大図鑑』ジョエル・ルボーム 著、クレマン・ルボーム 著、村上雅人 監修(世界文化社)
日常でよく使う掃除機はとても便利だけれど、どんな構造をしているのかどうやって動くのかまではなかなか考えたことはありませんよね。本書では、私たちの身近な「もの」の基本と原理を解説。生活家電やおもちゃ、エレベーターやATM、天体望遠鏡や車までまわりにあふれている最先端の製品が集められています。知る楽しさが実感でき、子供の興味の幅が広がります。