違う角度からものを見る力が育つ。芸術家たちの10の言葉

違う角度からものを見る力が育つ。芸術家たちの10の言葉

最近なにか上手くいっていない気がする…。自分はこのままでいいのだろうか…。そんな不安がふつふつと浮かび上がってくる時はありませんか?今回は別の角度からものを見て、そんな状況を解決する糸口をつかんでくれるかもしれない、芸術家たちの10の言葉を集めました。行き詰りを感じている時はもちろん、困難にぶつかった時、自分を変えたい時などにも、きっとヒントになってくれますよ。2020年12月01日作成

カテゴリ:
アート・カルチャー
キーワード
アートアーティストなりたい自分生き方名言
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最近、行き詰まりを感じる…

違う角度からものを見る力が育つ。芸術家たちの10の言葉
出典:unsplash.com
それまでになかった新たな技法や観点をあみ出し、歴史に残る作品を描いてきた芸術家たち。社会や人間関係に翻弄されつつも、抑えきれない気持ちや考えを作品で表現してきた彼らは、現代に生きる私たちにも共感できるさまざまな言葉も遺しました。この記事では、5つのシチュエーションに分け、違う角度から見てみたい時に役立ってくれる言葉たちをご紹介。不安や行き詰まりを感じる時、実際にどうすればいいのか、どうして自分がそう感じるのかを知るために、ぜひ参考にしてみてください。

目次

PART1:本当のあなたはどこ?自分の見つめ方を知る言葉

自分が自分のままでいるためには?

あまりにもたくさんのことを抱えていると――歴史や思い出、社会があなたに教えようとするすべてのこと――頭の中には自分の考えが生まれる余地がなくなってしまう。実際、多くの人たちは、頭の中に自分の考えなんて持ってないわ。こざっぱりとしたスペースがあった方が、新しいことが入り込めるでしょ。だから、そうね、私はビギナーだわ。
出典:ジョナサン・コット著、栩木玲子 訳『忘れがたき日々 ジョンレノン、オノ・ヨーコと過ごして』(岩波書店、2015年、216p)
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新聞、テレビ、インターネット…絶え間ない情報の海にさらされる昨今。いろんな人々の意見、主張、考えが毎日、毎時間のように頭に入ってくる状況の中では、自分自身を保とうとしても難しく、踏ん張ろうとすればするほど疲れやすくなります。ジョン・レノンと結婚したことでも知られるオノ・ヨーコ(1933年~)は、2012年、79歳の時受けたインタビューで「私はずっと私のまま。ものすごく私自身のままよ」と答えました。物事が激しく移り変わっていく中で、彼女がずっと変わらないでいられる秘訣は何なのでしょうか。
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オノ・ヨーコはもともと、アンディ・ウォーホルなどともに、芸術家としてニューヨークで活動していました。結婚や離婚を繰り返し、ジョン・レノンとの結婚後はビートルズを解散させた女として非難を浴びましたが、今では芸術家としても認められています。そんな彼女が自分の仕事について問われた時に答えたのが、今回ご紹介する言葉です。常に自分の中を掃除して、次々新しいことを学び、取り込んでいく。それが、彼女が彼女であるための「在り方」だったのでしょう。新しいことに対して自分を強く立ち向かわせてしまえば、疲れるのは当然。オノ・ヨーコのように、一旦自分の中を空っぽにしてから取り込んでみれば、変わらない本当の自分自身を見つけられるのかもしれません。

ゆるぎない、自分自身のリアリティを持つ

人は私をシュルレアリストとみなすが、それは違う。私はけっして夢は描かなかった。私は自分自身のリアリティを描いた。
出典:ヘイデン・エレーラ 著、野田隆・有馬郁子 訳『フリーダ・カーロ 生涯と芸術』(晶文社、1988年、261p)
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フリーダ・カーロ(1907年~1954年)は、メキシコを代表する女性画家。彼女の人生は、一言でいえば波乱万丈でした。メキシコシティ近郊の古い住宅地に生まれ、メキシコ革命の余波を受けながら幼少期を過ごし、6歳の時にかかった小児麻痺の影響で足がうまく成長せず、さらに18歳の時バスが電車に突っ込む大事故に巻き込まれて重症。一命をとりとめたものの、一生にわたる後遺症に悩まされることになります。この時長い入院生活を強いられたカーロは、本格的に絵を描き始めました。
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その後もカーロは、子どもの流産、夫の裏切り、体の痛みなどに耐え、乗り越えながら、絵を描き続けます。47年の生涯の中で残した作品200点のうちの多くは、太い眉が特徴的な自画像。一人でいることが多かったから、自分自身を描くことが一番よく分かっていたテーマだった、とカーロは述べています。
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今回ご紹介する言葉は、詩人アンドレ・ブルトンが彼女の絵画に目をとめ、シュルレアリスム(超現実主義)を見出したことに対するもの。カーロは幻想的なシュルレアリスムではなく、あくまで自分自身のリアリティを描いているだけだと考えていたので、のちにはっきりとシュルレアリストであることを否定しました。周囲の人々の言葉は、時に新しい自分を見つけてくれることもありますが、影響されすぎれば自分を見失ってしまいます。体の不調や人間関係に悩まされつつも、自分の訴えたいこと、描きたいものを曲げなかったカーロのように、ゆるぎない自分を持ちたいものです。

PART2:当たり前なのに忘れてる?毎日の暮らしを見直す言葉

「時間がない」「忙しい」…それって本当?

人々は時があまりに早く過ぎ去ることを嘆くが、それは違う。彼らは時が十分な時間をかけて移り行くことをわかっていない。しかし、自然が授けてくれた良い記憶力のおかげで、われわれははるか昔のことを今も眼前にあるかのように感じられるのだ。
出典:H・アンナ・スー 著、森田義之 監訳、小林もり子 訳『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の素描と手稿』(西村書店、2012年、313p)
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時間の進みが早くなっている気がする――年を重ねるにつれて、そう感じるようになった人も多いのではないでしょうか。しかし忙しさにあぐらをかいて、自分が本当にやりたいことを放っておいたり、自分の時間をつくるための努力を怠ったりしていると、心身ともに疲れ切ってしまいます。レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年~1519年)のこの言葉は、そんな時に時間の見方を振り返らせてくれるものです。
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ダ・ヴィンチは、ルネサンス期にイタリアで活躍した、『モナ・リザ』などで知られる芸術家。「万能の天才」とも呼ばれるように、絵画だけでなく物理学、工学、解剖学、植物学、地理学、天文学、建築学、哲学といった幅広い分野への強い探求心を持っていました。彼の考えは宗教的などではなく、現代の科学から見ても論理的で、驚くものばかり。揚重機、ヘリコプター、自動車といった先進的な発明品のアイディアも、数多く手稿に残しています。
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そんな天才にとって、時間というのはいつでも十分な時間をかけて移り行くもの。昔のことを眼前に思い出せる記憶力が備わっているから、時が早く過ぎ去るように感じるだけで、実際には十分な時間があるはずだというのです。確かに、時間の進み方は子どもでも大人でも、本来は同じ。1日24時間が平等に与えられているはずです。時間がないと感じる時、忙しくて何もできないと感じている時は、その時間をうまく使えていないだけなのかもしれません。

美しさとは、外見的なものではない

――美とは、顔の美しさの中にあるのではなく、人物の均整の取れた統一感や、主題の力強さの中に光輝くものである。…私が母親を描くとすれば、子供に注ぐその目差しだけで、その美しさを描こうと努めるだろう。美とは、表現である。
出典:アルフレッド・サンスィエ 著、井出洋一郎 監訳『ミレーの生涯』(講談社、1998年、153p)
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ジャン=フランソワ・ミレー(1814年~1875年)は、フランスで活躍した芸術家。農家に生まれ、自然や動物に囲まれながら育まれてきた目を活かし、優雅で高貴な世界を描く当時の主流からは大きく外れた農民の暮らしや労働、田園風景を写実的に描きました。「人間にとって必要なのは、自らの仕事を進歩させるべく努力すること」と考えており、姿かたちの整った人々にではなく、働く農民たちの姿に美を見出していたことで知られます。
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現代では、人の容貌に限らず家、洋服、食べ物など、あらゆるところで外見的な美しさが求められることがあります。確かに美しく見えれば、誰かの目に留まり、褒められることも多くなり、心地がいいかもしれません。しかし住みよさを求めた工夫、動きやすさを優先した服、栄養を考え抜いた料理といったところにも、ミレーのいう「美」は感じられるはず。外見だけでなく、そういった美も大切にしたいものですね。

PART3:芸術家って何?仕事や趣味に悩んだ時の言葉

絵を通して、自分自身が何なのかを確認する

重要なのは、芸術家が何をするかということではなく、彼が何であるかということである。
出典:東京国立近代美術館編『ピカソ展』(1983年、29p)
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パブロ・ピカソ(1881年~1973年)は、スペインで生まれ、フランスで活動した芸術家。時代によってさまざまな作風で手をとめることなく作品を作り続け、91歳で亡くなるまでに数万点を遺しました。キュビズムを生み出した芸術家として知られますが、それ以外の時代の作品も評価が高く、ひとたびオークションに出れば数億、数百億円の値は下りません。
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ピカソほどの天才芸術家にとって、絵を描く、彫刻を作るといった創作活動がどんな存在だったのかをひも解くのが、今回ご紹介した言葉です。彼は芸術家だから表現をしていたのではありませんでした。自分が何なのか、どんな存在なのかを、形ある何かを生み出すという過程を通して確認していたのです。個性的な作風を次々生み出していったのも、ただ絵を描くことに没頭するのではなく、自分が何かを確認していたからこそだったのかもしれません。
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現代に生きる私たちは、仕事などに没頭していると、その役割を果たすことに一生懸命になりがちです。しかし自分の人生を生きているのですから、ただ目の前のことをこなすだけでは、いつか足が止まってしまうかもしれません。ピカソの言葉を思い出して、仕事を通して自分が何をしたいのかを忘れないようにしたいですね。

自分を理解してくれる人はひとりでいい

そう、絵画、芸術、そしてその喜び。それが私の人生だ。ほかに、なにがあるというのか。
全身全霊で、自分のなかの気高さからなにかをつくりあげるとき、人は自分を理解してくれる自分とそっくりの人間に、必ず出会うものだ。
ひとりでいい。大勢でなくていい。芸術家が望むべきことは、それだけなのじゃないか!
出典:クレール デュラン=リュエル・スノレール 著、藤田治彦 監修、遠藤ゆかり 訳『ピサロ――永遠の印象派』(創元社、2014年、108p)
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仕事でも趣味でも、喜びを感じ、生きがいにできることはありますか?印象派の芸術家のひとりカミーユ・ピサロ(1830年~1903年)にとって、それは絵画や芸術でした。ピサロの作品は、一見他の印象派の作品と比べると地味で素朴な印象ですが、労働や自然に対するまっすぐな眼を感じる点などで評価されています。私生活では、大家族だったことからしばしば困窮しましたが、その誠実さや温厚さから多くの仲間に援助を受け、絵を描き続けました。
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もし、今あなたのやりたい事を誰かに反対されていたり、理解してもらえなかったりしていても、あきらめないでください。全身全霊をかけて取り組み、自分のやりたいことを貫き通しましょう。いつかはその真摯な姿勢が伝わり、ピサロの言うような理解者が現れてくれるはずです。そうなった時には、今以上の喜びややりがいを感じられるかもしれません。

PART4:どうしよう…困難が目前に立ちはだかった時の言葉

困難を解決したい時、問いかけてみて

『我々はどこから来たのか?我々は何者か?我々はどこへ行くのか?』
出典:1897年~1898年に描かれた、ポール・ゴーギャンによる絵画の作品名
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失意のどん底にいて、辛く、くじけそうになる時、あなたは何をしますか?フランスに生まれた芸術家ポール・ゴーギャン(1848年~1903年)は、そんな時上記のタイトルを付けた、大きな絵画を描きました。果物をとる女性、青白く浮かび上がる像、どこか遠いところを見つめる人々…旅行先のタヒチのプリミティブなモチーフを取り入れた、それまでにない新しい絵画でした。
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この時ゴーギャンは、妻とはうまくいかず、娘が肺炎で亡くなった知らせを受け、金銭的にも困窮するなど、どうしようもない状況にいました。そんな中で絵画を描いても、「我々はどこから来たのか?我々は何者か?我々はどこへ行くのか?」と問いかけても、何も解決はしないのかもしれません。しかしゴーギャンが生み出したこの言葉は、海も時もこえて誰の心にも思い浮かびうる、普遍的な問いです。自分の辛さを肯定してもらいたい時、誰かに分かってもらいたい時は、ぜひこの作品とタイトルを思い出してみてください。

これ以上、不愉快なものをつくる必要はない

私にとって絵とは、好ましく、楽しく、きれいなもの…そう、きれいなものでなければいけないんだ!
人生には不愉快なことがたくさんある。だからこれ以上、不愉快なものをつくる必要なんかないんだ。
出典:アンヌ・ディステル 著、高階秀爾 監修『ルノワール――生命の賛歌』(創元社、1996年、146p)
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印象派を代表する画家のひとり、ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841年~1919年)。明るく、鮮やかな色彩を用い、生命力にあふれた絵画の数々を生み出してきました。日差しのぬくもりや、描かれた人々の体温、空気の香りなどを感じられるような生き生きとした彼の絵は、人生を謳歌する人々を応援しているよう。見ているだけであたたかい気持ちにさせてくれ、元気を与えてくれます。
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そんな絵画を描くルノワール自身もまた、前向きな気持ちにあふれた人物でした。美術学校の教師に「君は、遊びで絵を描いているのかね」と問われれば「楽しくなかったら、誓って絵なんか描きませんよ!」と答え、絵画についても「好ましく、楽しく、きれいなもの」であるべきと考えていました。
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若いころは絵を非難され、晩年にはリューマチのため手が動かなくなるなど、決して順風満帆な人生を送っていたわけではありません。しかし筆を手に縛り付け、ルノワールは晩年まで「楽しく」絵を描き続けました。彼の言葉の通り、人生にはすでに不愉快なことがたくさんあるのですから、不愉快なことがやってきたときは、我慢して受け入れる必要はないのかもしれません。自分が楽しく生きられるように時には逃げてもいいと思わせてくれる、そんな言葉です。

PART5:あなたは幸せ?人生について考えたくなる言葉

人生は、積みへらすべきもの

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。
出典:岡本太郎『自分の中に毒を持て』(青春出版社、2017年、12p)
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『太陽の塔』などの作品や、「芸術は爆発だ!」といった名言でも知られる、岡本太郎(1911年~1996年)。漫画家の父と歌人の母の間に生まれ、既成概念にとらわれることなく育った芸術家です。パリで見たピカソの作品に衝撃を受けて画家を志し、戦後から作品制作や著作の執筆に精力的に取り組みます。年を重ねても独創的な発想や創作意欲は衰えず、作品を作り続けましたが、84歳の時病気でその生涯を終えました。
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多くの人は、人生は色々なことを経験し、積み重ねるものだと考えます。しかし岡本によれば、過去の経験にとらわれ、財産や知識を蓄えるほど、人間は自在さを失ってしまうと言います。生き生きと人間らしく生きるためには、今までの自分なんか蹴とばして、一瞬ごとに生まれ変わって運命を開かなければならないそうです。確かに自分が培ってきたものは、時に自分を守ってくれる大切なものですが、逆に障害となることも。岡本のように蹴り飛ばす、なんて思い切りのいいことはできないかもしれませんが、一歩踏み出したいとき、行き詰っている時は、少しだけ自分の人生を積みへらしてみるのも方法のひとつかもしれませんね。

今までの人生で残念に思ったことは?――何もありません。

――それでは、いちばん残念に思っていらっしゃることは何でしょう。
何もありません。本当に何も。私には、何の不足もありませんでした。人生の終りに至っても、始まり以上に私は幸運に恵まれています。
出典:マルセル・デュシャン 語り手、ピエール・カバンヌ 聞き手、岩佐鉄男・小林康夫 訳『デュシャンは語る』(ちくま学芸文庫、1999年、17p)
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これまでの人生を振り返ってみて、残念に思ったことは何でしょうか。後悔するようなことは何一つなく、残念に思っていることは何もない、と答えられるでしょうか。現代アートに大きな影響を与えたマルセル・デュシャン(1887年~1968年)は、晩年に受けたインタビューの中で、満足していることは?と聞かれて「運がよかったこと」と言い、この問いには「何もありません」と答えました。
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デュシャンは、フランスに生まれ、アメリカでも活躍した芸術家。もともと当時の芸術に批判的な視点を持っており、便器や車輪などの既製品を使った「レディ・メイド」、作るのに8年もかかったのに未完のまま放置された「大ガラス」といった、なかなか作品としては受け入れてもらえないものばかりを発表してきました。そう聞くと、奇抜で前衛的な、強い信念を持った人物のように思われます。しかし彼は、自分は一度で受け入れられるようなものを作っていないと考えており、同世代の人に評価されることも特に望んでいませんでした。
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私生活では一文無しになったこともありましたが、商業的な成功は求めず、後半生には作品もあまり作らなくなってしまいます。自分の発想のおもむくまま作品を作り、趣味のチェスに没頭し、評価や裕福さを求めすぎない、過不足のない生活を送る――だからこそデュシャンは、自分の人生について晩年にあんな答えができたのかもしれません。悩んだ時や迷った時は、デュシャンの言葉を思い出して、残念なことのない人生を送りたいものですね。

見方を変えるだけで、人生の彩りは豊かになる

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行き詰まりを感じている時は、解決策が分からない不安に駆られ、焦ってしまいがち。しかし見方や考え方を少し変えるだけで、自分が本当は何がしたいのか、逆になにが嫌なのかが分かってくることもあります。今回ご紹介した芸術家の言葉などを借りて、気持ちを落ち着けながら、ぜひ自分と対話をしてみてくださいね。

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