Google Arts & Cultureで名画をオンライン鑑賞
出典:unsplash.com
今や、スマホ1つで世界の美術館に立ち入ることができてしまいます。
無限に芸術の広がりを楽しめるGoogleのサービス「Google Arts & Culture」で、名画を鑑賞してみましょう。
今回は、膨大な数のアートの中から「女性が描かれている作品」をセレクトしてみました。特に代表的・象徴的な作品をご紹介するので、ぜひご覧ください。
無限に芸術の広がりを楽しめるGoogleのサービス「Google Arts & Culture」で、名画を鑑賞してみましょう。
今回は、膨大な数のアートの中から「女性が描かれている作品」をセレクトしてみました。特に代表的・象徴的な作品をご紹介するので、ぜひご覧ください。
Google Arts & Culture とは?
世界中の芸術作品や展示、世界遺産などをオンラインで鑑賞できるサービスです。WEBもアプリも無料で利用できます。
Google Arts & Culture へのアクセス方法
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公式WEBサイト
アプリで楽しむ
Google Arts & Cultureの便利な機能&楽しみ方
ワンクリックで日本語翻訳
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画面に「Googleで翻訳」というボタンが表示されます。そこをクリックすれば、瞬時に日本語変換が可能です。
カテゴリやテーマで検索
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トップページの「トピック」(アプリの場合は方位磁石のアイコン)をクリックしてみると、毎週のハイライトや360度動画などコンテンツが盛りだくさん!
カテゴリではアーティストや技法などによって作品が検索できます。
カテゴリではアーティストや技法などによって作品が検索できます。
ストリートビューで美術館も体感できる!
施設や絵画に「ストリートビュー」のアイコン(黄色の人型マーク)がある場合には、その場のパノラマ画像が楽しめます。絵が飾られている様子が伺えたり、施設の階段を上り下りしてみたり、画像とはいえちょっと緊張してしまうようなリアルなバーチャル体験を味わってみて。
アートカメラで絵画に迫れる!
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作品によっては、高解像度の「アートカメラ」によって間近に鑑賞できるものもあります。少しずつズームしながら絵の解説をしてくれるため、さらに詳しく絵を知ることができます。本物の絵では顔をそこまで近づけられないので、グッと迫れるのはオンラインならではですね。
世界のアーティストたちが描いた女性たち
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それでは、オンライン鑑賞でも魅力に触れられる「女性をモデルとした代表作」をご紹介します!
ヨハネス・フェルメール(オランダ出身)
真珠の耳飾りの少女/マウリッツハイス美術館
まずは、世界で最も有名な絵画の1つである『真珠の耳飾りの少女』。
「オランダのモナ・リザ」「ターバンを巻いた少女」などとも呼ばれています。
「オランダのモナ・リザ」「ターバンを巻いた少女」などとも呼ばれています。
視点を変えて、じっくり鑑賞してみて♪
少女の視線、濡れた唇、光の陰影。この絵の魅力は、アートカメラでズームしてみると、さらによくわかります。実は鼻の輪郭が描かれておらず、大きすぎる真珠の耳飾りには留め具がありません。そんな細部の解説は必見です。
▼絵が展示されている美術館内の様子もストリートビューで見てみてください。
牛乳を注ぐ女/アムステルダム国立美術館
フェルメールの代表作をもう1つ。『牛乳を注ぐ女』は、構図や技法が高く評価されています。
液体の動きが伝わる牛乳の描写、パンや籠に用いられているハイライト、周囲にある道具、メイドの女性の表情や腕の色合いなど、見入れば見入るほど奥深い作品です。
液体の動きが伝わる牛乳の描写、パンや籠に用いられているハイライト、周囲にある道具、メイドの女性の表情や腕の色合いなど、見入れば見入るほど奥深い作品です。
グスタフ・クリムト(オーストリア出身)
接吻/ベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館
オーストリアの画家クリムトの作品では、女性たちが美しく装飾的に描かれています。代表作として外せないのが『The kiss(接吻)』。
足元は崖のふち……。それでも、彼女の姿は色鮮やかで妖艶です。
足元は崖のふち……。それでも、彼女の姿は色鮮やかで妖艶です。
希望Ⅱ/ニューヨーク近代美術館
こちらは、ニューヨーク近代美術館MoMAに所蔵されている『希望Ⅱ』。
お腹を見つめるようにうつむく妊婦。よく見るとお腹のそばにはガイコツが描かれ、生と死を暗示しています。
お腹を見つめるようにうつむく妊婦。よく見るとお腹のそばにはガイコツが描かれ、生と死を暗示しています。
エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(フランス出身)
薔薇を持つマリー・アントワネット/ヴェルサイユ宮殿美術館
悲劇の王妃と呼ばれたマリー・アントワネット。彼女が結婚したのは14歳の時。夫となったルイ16世は1つ年上でした。その5年後、彼は19歳の彼女にヴェルサイユ宮殿の離宮プチ・トリアノンを贈ったそうです。そこでは美しい薔薇が育てられていたといいます。
この絵は結婚後13年経った1783年に作成されたものですが、薔薇を手にした姿が彼女の人生を物語っているようです。
この絵は結婚後13年経った1783年に作成されたものですが、薔薇を手にした姿が彼女の人生を物語っているようです。
桜桃色のリボンをつけた自画像/キンベル美術館
『薔薇を持つマリー・アントワネット』を描いたのが、この女性です。マリー・アントワネットと同じ年であり、王妃のお気に入りだったという画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン。若くして才能を発揮したヴィジェ=ルブランの自画像には、凛とした美しさが滲み出ています。可愛らしいリボンが付いたドレスは、当時流行していたそうです。
フリーダ・カーロ(メキシコ出身)
いばらの首飾りとハチドリの自画像/ボストン美術館
幼い頃に交通事故にあい、その後の後遺症に苦しんでいたフリーダ・カーロ。彼女は結婚生活でもまた、痛みを経験していました。この1枚は、そんな彼女が描いた自画像です。
このほかにもフリーダ・カーロの自画像には、現実に向き合いながらアイデンティティを構築し、力強く生き抜いた1人の女性の情熱が表れています。メキシコの民族衣装が象徴的に描かれている作品も多いので、ぜひ注目してみてください。
このほかにもフリーダ・カーロの自画像には、現実に向き合いながらアイデンティティを構築し、力強く生き抜いた1人の女性の情熱が表れています。メキシコの民族衣装が象徴的に描かれている作品も多いので、ぜひ注目してみてください。
Google Arts & Culture内の「ストーリー」を読むと、フリーダ・カーロをさらに知ることができます。例えば、『人は見かけによらない』というタイトルの特集では、ワードローブを通してフリーダの生き方を解説しています。そんなオンライン展示で視野を広げていくのもおすすめです。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(フランス出身)
ディヴァン・ジャポネ/ロサンゼルス・カウンティ美術館
1892年、パリにあったカフェ・コンセールの宣伝用ポスターとして制作された作品です。中央の女性はジャンヌ・アヴリル。多くの有名人が舞台に立った偉大なキャバレー「ムーラン・ルージュ」で当時活躍していたダンサーです。今でも新鮮な魅力を感じさせるグラフィックアートですね。
クロード・モネ(フランス出身)
散歩、日傘をさす女/ナショナル・ギャラリー
印象派を代表するフランス画家クロード・モネの『散歩、日傘をさす女』。モネの最初の妻であるカミーユと長男ジャンが描かれています。穏やかながら、まばゆい日差しや風の音が感じ取れる臨場感のある作品です。
モネはこのほかにも日傘をさす女性の絵をいくつか残しているのですが、そのうちの1つ『散歩』という作品は神奈川県のポーラ美術館にあります。
モネはこのほかにも日傘をさす女性の絵をいくつか残しているのですが、そのうちの1つ『散歩』という作品は神奈川県のポーラ美術館にあります。
エドヴァルド・ムンク
マドンナ/オスロ・ムンク美術館
『叫び』で知られるムンクが、聖母マリアを描いたといわれるのが、この作品です。宗教画に見られるマリア像とは一線を画すもので、同様の5つのバージョンが制作されています。中でもノルウェーにあるムンク美術館所蔵のマドンナは、一度盗まれて2年後に戻ってきたという珍しいエピソードがあることでも有名。
マドンナの周りにフレームと胎児のような姿が描かれている版画版は、日本の大原美術館に所蔵されています。
名画を通して世界と時間を旅しよう
いかがでしたか?
さまざまな女性の美しさ、生き方、表現を知ることができる世界の名画。
今回は代表作を紹介しましたが、知名度にとらわれず、多様なアートを見渡してあなたの感性に響く作品を世界中から探してみてください。
さまざまな女性の美しさ、生き方、表現を知ることができる世界の名画。
今回は代表作を紹介しましたが、知名度にとらわれず、多様なアートを見渡してあなたの感性に響く作品を世界中から探してみてください。
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