知っておきたい大人の作法。美術鑑賞のマナー知っていますか?
日常から少し離れてアートに触れることは、新たな自分の感性を発見できたり、知性や教養を深めることができたりして、脳の活性化にもつながるとされています。大人な休日の過ごし方として美術館を訪れる方も多いのではないでしょうか?
今回は美術館でのマナーを紹介します。
作品保護のために最低限守りたい『5つの基本のマナー』
《その1》大きな荷物はロッカーに預けて持ち込まない
会場に着いたら傘は傘置き場に、大きな荷物はロッカーを利用し、身軽な状態で鑑賞しましょう。海外の美術館などでは、コートやダウンジャケットなども脱ぐよう指示される場合もあります。ます。
《その2》作品に触らない
作品に手を触れないのは、作品を保護する上でもっとも基本的なマナーです。つい夢中になって思わず触ってしまい、作品に皮脂が着いてしまうと、微量でも将来的に変色してしまう可能性があります。作品の前にロープが張られていたり、足元にテープが貼られていたりしているものは、そのラインよりも作品に近づかないように気をつけましょう。
《その3》飲食しない
ペットボトルの飲み物を飲むなどの飲食はもちろんのこと、飴やガム、タブレット菓子などを口に入れながらの鑑賞も避けましょう。咳やくしゃみをした拍子に口から出てしまい、作品に当たってしまうようなことがないとも限りません。
《その4》携帯はマナーモードに
映画館と同様、美術館でも携帯はマナーモードにして周りの人の迷惑にならないよう配慮しましょう。静かな美術館の中では、通話だけでなく、メールなどの通知音なども大きく聞こえて気になるものです。
《その5》くしゃみや咳に配慮を
くしゃみや咳をした時に、唾液が作品に付いてしまうと劣化の原因になってしまいます。また、大きな音での突然のくしゃみにびっくりして不快感を感じるという方もいらっしゃいます。飛沫予防のためにマスクをしたり、ハンカチで口を押さえるなどして、エチケットを心がけるようにしましょう。
いまさら聞けない素朴な疑問を解決!《美術館でのマナーQ&A》
【Q】作家の情報はある程度予習しておいた方がいい?
【Q】作品の写真を撮っても良い?
ただし、混んできたり流れが止まってしまうような長い撮影は他の人の迷惑になりますので、スムーズに撮影するようにしましょう。
【Q】あの作品をもう一度みたい!順路を引き返してもいいの?
美術館の順路は、展示の企画に沿って楽しく鑑賞ができるように、スムーズに鑑賞できるよう安全性を考えた上で設定されています。どうしてもという場合は、近くの係員さんに相談してみましょう。
【Q】作品の特徴や感想などをメモしたい時は?
気になる作品の特徴などをメモする時などは、普通の鉛筆を使うようにしましょう。メモ用を受付で貸し出しをしているところもありますよ。
【Q】作品を見ながら感想を言い合うのはNG?
【Q】子供と一緒に行きたいけど年齢制限はあるの?
【Q】どんな服装で行くのがベスト?
美術館マナーを守って作品と向き合う時間を大切に
自分だけでなく周りの人や、後世までずっと作品を楽しめるように、大人のマナーとして心がけてみてくださいね。
旅行用のキャリーバッグや大きなリュック、長い傘など大きな荷物を持ったまま鑑賞すると、誤って作品にぶつかって破損したり傷つけてしまったりする恐れがあります。