人気の『水彩色鉛筆』。初心者さん用に、使い方&描き方をご紹介♪
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『水彩色鉛筆』をご存知でしたか?
もともとイラストが好きな方にとどまらず、旅先でのスケッチ用として、また、手帳の“1日1絵”のイラスト用として。また、「大人の塗り絵」でも人気の、注目の画材なんです。
見た目は色鉛筆そのままの、『水彩色鉛筆』。ですが描いた部分を水でぬらすと・・水彩画風のタッチを楽しむことができます。お手軽に雰囲気がある画風にすることができるのが、何よりも人気の理由といえるでしょう。
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紙に水を含ませるため、画用紙が最適とされていますが、ポストカードでもきれいに発色するのも、うれしいところ。
部屋に飾るような大作ではなく、お友達のプレゼント用メッセージカードや年賀状、お礼状などに、そっと水彩色鉛筆で絵を添えてみても。とても心がこもっている感じがして、喜ばれますよ。
基本のポイントさえわかればアレンジ自在なので、ぜひお気に入りの画材の1つに加えてみませんか。
【準備編1】おすすめを知りたい!人気メーカー4選 (100均情報付)
まずは「何を使おう?」と悩みますよね。そこでまず、水彩色鉛筆で評価の高いメーカーを取り上げます。
水彩色鉛筆を選ぶ際のポイントが、“芯の硬さ”である「硬度」。こちらの情報もあわせてご紹介。
ファーバーカステル(Faber-Castell)/アルブレヒト デューラ
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ドイツの老舗筆記用具メーカー「ファーバーカステル」。
硬質タイプ「アートグリップ」も発売しており、そちらも評価が高いですが、軟質タイプの「アルブレヒト デューラ」をご紹介。
ピンときた方はアート通。そう、ドイツ最大の画家と謳われる、アルブレヒト・デュラーの名を冠したモデルです。
とても柔らかく、色ののび、溶けやすさに定評がありますよ。もちろん、普通の色鉛筆としても使えます。
ステッドラー(STAESTLER)/カラトアクェレル水彩色鉛筆
出典:www.flickr.com(@CharmaineZoe's Marvelous Melange) 製図用品などでもお馴染みの、ドイツの文具メーカー「ステッドラー」の色鉛筆も人気。
こちらは中硬質タイプの「カラトアクェレル水彩色鉛筆」です。どちらかというと、柔らかいタイプになります。
特殊な顔料を使用しており、水溶けだけでなく耐光性にも優れています。長く作品を飾りたい方におすすめの色鉛筆です。
カランダッシュ(CARAN d'ACHE)/ スプラカラーソフト
1924年、スイス創業の高級筆記用具メーカー、カラン・ダッシュ社の色鉛筆もまた、発色がよく耐光性に優れているとして、安定の人気を誇ります。そして独自の特徴として、一切有害性を含まない、確かな安全性を保証できる原料が使用されていることが挙げられます。
書き味だけでなく、信頼性もまた魅力ですよね。
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ひし形の三菱マークの鉛筆でお馴染み、三菱鉛筆の色鉛筆もまた優秀。
中硬質タイプなので、一般的な色鉛筆と同じような力加減で使えます。なめらかな書き心地を実現する為に、特殊なワックスが使われているので、初心者さんにもおすすめですよ。メイドインジャパンで、愛着もわきやすいですね。
キャンドゥやダイソーなど、100円ショップにもあります♪
キャンドゥやダイソー、セリアといった大手100均の、水彩色鉛筆もおすすめ。はじめは慣れるために、とことん、使いたいものです。お手頃価格なら、気兼ねなくたくさん練習できますね。
また、100均には水をのせるのにぴったりな筆も売っていますし、練習用になる紙もそろっています。あわせて入手しやすいのも嬉しいところ。
※画像は、キャンドゥの水彩色鉛筆です。
水彩画用に販売されている紙が適しています。
なかでも身近なのは、画用紙。安価になるほど薄くなりがちですが、ちゃんと厚めのタイプにするほうが、水性色鉛筆の書き味をしっかり楽しめます。
【実践編1】基本は「水彩色鉛筆で描く」+「水筆ペンでなぞる」
いつもの色鉛筆と同じように、絵を描けばOKです。線を残したい場合は色鉛筆を立ててしっかりめに描き、滲ませて水彩画タッチにしたい部分は、色鉛筆を寝かせてやさしく描くとよいでしょう。
色をつけた部分を上から、軽く水を含ませた筆でなぞっていきます。これが基本ですが、画用紙に水を含ませ、その上に水彩色鉛筆で色をつけたり、様々な方法がありますよ。
ここで、使う筆についてご説明を。
特に水彩色鉛筆専用の筆を使用しないといけないわけではありません。絵の具用の筆を使いこなしましょう。
また、「水筆ペン」という、水を内蔵できる画期的な筆が販売されていますので、そちらもおすすめ。ノックすれば使いたい分だけ水がでてくる優れものです。
【実践編2】鉛筆、ボールペンなど、他の画材との合わせ技を楽しむ
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“水彩色鉛筆と水筆ペンだけ”で、絵を描かなくてはいけないわけではありません。
「水彩風タッチで着色するためのひとつの手段」として考えてみると、さらに楽しみ方が見えてきますよ。
たとえば、本当の水彩画のように、鉛筆やボールペンで、先にさっとデッサン。その後に、水彩色鉛筆を使って着色し、にじませたい(ぼかしたい)部分だけ水筆ペンでなぞっていくのもおすすめです。
そう考えると、色々応用できますね。たとえば旅先で風景を描きたいとき、水彩画道具一式を持っていくなら荷物になりますが、水彩色鉛筆ならコンパクトですよね。着色用として持っていってみてはいかがでしょう。
【実践編3】水彩色鉛筆を、水筆ペンを使わずに塗らしてみても。
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水彩色鉛筆の芯の先を水でぬらして点描をしてみたり。また、先に紙をぬらして、芯の先を削った粉をそっとふりかけてみたり。さらには、水筆ペンの先を、水彩色鉛筆の芯の先に何回かつけて、直接色を取ってみたり・・・というアレンジもあります。
そんな目から鱗のテクニックで、かなり本格的な表現が楽しめますよ。
さらに詳しく知りたい方は、こちらのメイキング動画へ。1~10回にわけて、水彩色鉛筆の技法を紹介しています。
(「ユニ ウォーターカラー」の販売元・三菱鉛筆による、公式YouTube動画です)
【お手本を見つけよう】水彩色鉛筆の、おすすめイラストギャラリー
出典:www.flickr.com(@ROBERT HUFFSTUTTER) この画像と、下の画像は、同じ場所から描いた風景画です。
こちらは、さっと水彩画色鉛筆で描いた風景画です。にじみなど、やさしいタッチが味わえます。
出典:www.flickr.com(@ROBERT HUFFSTUTTER) こちらは、さらにペンで輪郭線を入れたもの。水彩独特のにじみは控えめになりますが、くっきりとして、臨場感が感じられます。
見比べると、違いが分かりやすいですね。描く風景の雰囲気によって、描き方を使い分けてもよいかもしれません。
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こちらは、水彩色鉛筆の芯を細くとんがらせて、動物の毛並みを丁寧に描いている作品。
猫の体温を感じるような、見事な毛なみですね。このように、同じ色でも、濃淡を活かして繊細に描くと、表情豊かになります。
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こちらは、まさに“水彩画のタッチ”を活かして創作された絵です。
まるみのある動物の体には、水彩画のもつ柔らかい質感がぴったり。かわいいペットをモデルに描いてみてはいかがでしょう?
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細いペンでデッサンし、輪郭をしっかりとってから、色をつけています。
水彩画ではないけれど、しっかりとところどころ水彩タッチになっていて、見入ってしまいますね。
ぜひ1枚、好きなお花を描くことから始めてみて、お家に飾るのを目標にしてみませんか。家族や来客の方との会話も、弾みますね。
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大好きな家族、また大切な人の似顔絵を描いてみませんか。
水彩画色鉛筆で水彩画風のタッチにすれば、やさしい雰囲気がでて、お祝いなどで、贈るものとしてもおすすめですよ。
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お母さんの顔を描いて、誕生日などにプレゼントするのもおすすめ。きっと、とっても喜んでくれますよ。
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余白をいかした、素敵なイラストです。
水彩色鉛筆と水彩絵の具を使って描かれています。水彩といっても淡い色ではなくはっきりとした色味を使っていて、青と白のコントラストがとても素敵。飾る場所も、この絵のような色みでコーディネートした空間にすれば、よりおしゃれな雰囲気を演出できますね。
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男の子の表情と同じく、全体が柔らかくて優しい作品に仕上がっています。
ピンクから紫、青へのグラデーションもとてもきれいにでていますね。
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風船のふわっとした感じに、心がほっこりする一枚。色鉛筆のしっかりした線と、水彩画の柔らかいところがうまくミックスされた素敵な作品です。
とてもカラフルで、子供部屋にもリビングルームにも合いそうですね。
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曼荼羅の塗り絵にも、水彩色鉛筆は大活躍。塗っていくだけで心が整いそうですね。
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水彩色鉛筆と絵の具を使ってカレンダーに添える絵を描きませんか。一気に12ヶ月作るのではなく、1~2ヶ月ごとに少しずつやることにすれば、スキマ時間でもできますよね。
ポイントはお手本のようにテーマを決めて描いていくこと。全体的に統一感が出てステキです。
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いかがでしたでしょうか。
水彩色鉛筆は、塗り絵~イラストの着色まで万能で、水彩画絵の具より、断然使いやすいですよね。携帯しやすく、外出先でのデッサンも気楽に楽しめます。
ぜひ水彩色鉛筆を使って塗り絵をしたり、絵手帳を描いたりして、楽しんでみてくださいね。
集中できて、ストレス解消にもなりそうです♪
『水彩色鉛筆』をご存知でしたか?
もともとイラストが好きな方にとどまらず、旅先でのスケッチ用として、また、手帳の“1日1絵”のイラスト用として。また、「大人の塗り絵」でも人気の、注目の画材なんです。
見た目は色鉛筆そのままの、『水彩色鉛筆』。ですが描いた部分を水でぬらすと・・水彩画風のタッチを楽しむことができます。お手軽に雰囲気がある画風にすることができるのが、何よりも人気の理由といえるでしょう。