無心で集中できて、心すっきり。「大人の塗り絵」が楽しい!
誰でも、細かくて完成度の高い「作品づくり」ができる
お家でできる、ストレス発散に◎
そんな細やかな下絵を塗っていくと、自然にだんだん夢中になってきて、時が経つのを忘れるほど、無心になって集中できますよ。塗り終わると、完成度の高い絵ができあがり* やり遂げた!という達成感で満たされて、すがすがしい、ストレスを発散した気持ちを味わえます。
ストレス解消といえば「外で思い切り体を動かす」イメージですが、こんなに簡単にできてしまうんですね。「脳トレ」の効果もあるそうですよ。
そのため「大人の塗り絵」は絵が不得意な方はもちろん、気軽に外出できない高齢者の方にもおすすめです♪
【準備編】色鉛筆?水性ペン? まず必要な「描く道具」を揃えよう
一番親しみやすいのは、「色鉛筆」
トンボ鉛筆 色鉛筆
初心者さんは、まずお家にある「色鉛筆」を使って、気軽に始めてみませんか。「子供の頃使っていた色鉛筆を使い切れず、家にずっとある」という方もいらっしゃるはず♪この機会に活用しましょう。
子供のお絵描きでお馴染みの色鉛筆=油性色鉛筆ですが、力の強弱によって濃淡はもちろん、色のグラデーションなど、ちょっと工夫すれば自由自在に表現を楽しめます。
ぱきっとした、カラフルな色彩を楽しめる「水性のサインペン」
三菱鉛筆 水性ペン ピュアカラー
油性とは異なり、にじみにくく、裏写りしにくい「水性ペン」も、塗り絵で活躍する画材です。ぱきっとした色彩を楽しめるので、写実的な絵よりは、キャラクターものなど、ポップな雰囲気の下絵に向いています。濃淡の調節はできませんが、力がいらないので、高齢の方にもおすすめです。
とはいえ、重ね塗りを何回も行ったり、水性のため水で塗れたりすると、にじみますのでご注意くださいね。
「水彩色鉛筆」で水彩画風、「アクリル絵具」で油絵風など、簡単レベルUP
ステッドラー カラトアクェレル 水彩色鉛筆
水彩画風のタッチが楽しめる「水彩色鉛筆」もおすすめです。高評価なのが、こちらのステッドラーや、ファーバーカステルといった海外のメーカー。
三菱鉛筆 水彩色鉛筆 ユニウォーターカラー
また、メイドインジャパンの「三菱鉛筆 ユニ ウォーターカラー」も人気です。
あなたは水彩画風と油絵風、どちらがお好みですか♪
コピックやクーピーなど、ツウな画材を使っても♪
Too コピック チャオ
イラストレーターや漫画家に絶大な人気を誇るカラーペン「コピック」(写真)も、大人の塗り絵で人気。ペンなのに、混色や重ね塗りを楽しめることが特徴的。キャラクターの肌などで重ね塗りをすると、きれいな濃淡がでて、生き生きと見えますよ。
サクラクレパス 色鉛筆 クーピー
また、全部が芯の色鉛筆「クーピー」を使うのもおすすめ◎。油性色鉛筆よりも使い心地がなめらかで、紙の面では少しクレヨンに近い、独特の質感を表現できます。
【準備編】*モチベーションはここから* 人気の「塗り絵の本」7選
人気ランキングでお馴染みのベストセラーは・・・「ひみつの花園」
ジョハンナさんは、手書きによる繊細で美しいペン画が特徴的。お花がテーマの本作だけでなく、「ねむれる森」、「海の楽園」、「ふしぎな王国」など、他のテーマを世界観とした塗り絵も手がけています。
花の冠ひとつとっても、たくさんの種類のお花が含まれていて、どれから塗ろうか迷ってしまう美しさ。
このようにお花のふちどりをはっきり塗り、中を薄く塗って仕上げると、立体感がでてきれいですね。
構図やバランスが素晴らしく、そのままテキスタイルデザインとしても使用できそうですね*
さりげなくリスや小鳥など、愛らしい動物も描かれています。自由なセンスで、自分だけの花園をつくって楽しんで♪
心がほっこりする動物たちなら・・「森のどうぶつたち」
“癒し”をテーマに塗り絵の本を探すなら、こちらの「森のどうぶつたち」はいかがでしょう。
画を手がけたイラストレーターのしもかわら ゆみさんは、ご自身も動物が大好き。そのような思いがあるから、このような愛らしい一瞬をとらえられるのですね。
こちらは水彩画風の技法も取り入れて仕上げられた作品。生き生きとした雰囲気が伝わってきます。
水面を見て「何かが映ってる!」と興味津々の小熊さんに、ほっこりしますね。
絵本作家になったような気持ちで、塗り絵を楽しめます。このように技法を使い分けながら、自分が好きな世界観を表現してみては。
童心に戻れる、かわいい乙女世界に浸るなら・・「夢色プリンセス塗り絵」
イラストレーター・たけいみきさんの、「夢色ファンタジー塗り絵」として人気の塗り絵シリーズ。なかでも乙女心をくすぐる「夢色プリンセス塗り絵」をご紹介。
ベビーピンクなど、淡い色合いの「夢色」で仕上げる塗り絵ですが、どれも乙女心をくすぐる可愛らしさ。このようにドレスのリボンやスカートも、グラデーションをいかして丁寧に。お姫様が好きだった子どもの頃にもどったような気持ちになります*
脳内にくすっ♪愛らしいキャクターは・・「かんたんかわいいぬり絵帖」
消しゴムはんこ作家・イラストレーターとして活躍されている、mizutamaさんの塗り絵です。
子どもも親しみやすいような、愛らしいキャラクターがいっぱい。一緒に塗り絵を楽しんでもいいですね。
グラデーションなどの技法を使わなくても、このように、きれいでポップな世界を満喫できます。脳内を描いていたりと、ユニークな魅力にもはまること必至♪
練習用の一冊めにおすすめなのは・・100均の大人の塗り絵
実は、身近な100円ショップでお馴染み、「ダイソー」や「キャンドゥ」にも、大人の塗り絵の本があるんです♪
こちらは、「ダイソー」から出ている癒しの塗り絵シリーズのひとつ、「花の国」です。ほかにも「メルヘンの世界」「お姫さまとファンタジー」などもありますよ。繊細なペン画で独創的な世界観を表現するイラストレーター・クラミサヨさんが、幅広い年代の方が楽しめるような下絵を手がけています。
こちらの「花の国」で楽しいのは、塗り絵ごとに『小鳥さん』が潜んでいること。気になる方は、ダイソーへ♪
美しい絵世界に浸るなら・・「名デザイナー・イラストレーター」の本を*
ロンドンの「ヴィクトリア&アルバートミュージアム」が製作にかかわっている、贅沢な塗り絵の本です。
美しい壁紙などで知られている、「モダンデザインの父」と呼ばれるウィリアム・モリスの絵の世界を、贅沢に堪能できます。「かわいいのはちょっと・・」という方にもおすすめ。
ちょっとダークでシュールな世界観で、多くのファンを魅了し続ける画家・絵本作家、ヒグチユウコさんによる一冊も。
すこし擬人化された猫たちをはじめ、植物、きのこ、鳥、ほ乳類、は虫類など・・。まさに本のタイトル通り、「MUSEUM」な雰囲気が漂います。
自分ではとうてい描けない絵の世界でも、塗り絵を入り口として、体験しながら浸ってみてはいかがでしょう*
《他にも沢山》カレンダー、無料の塗り絵アプリ、ダウンロードできる絵も
【実践編】塗り方はどうすれば?塗り方の基本テクニック
(1) 迷ったときは:薄い色から濃い色へ
(2) 外側から内側に
外側から内側に向かう塗り方のメリットはたくさんありますが、代表的な理由は「はみ出しにくい」から。はみ出すと、修正するのはなかなか難しいものです。はみ出ないよう、塗りやすい方向を意識して、下絵の紙を回しながら塗っていくのもおすすめですよ。
ですが、外側から内側に塗っていくとき、注意したほうがよいことがあります。それは、外側の輪郭をなぞりすぎないこと。
輪郭線がハッキリすると、そのパーツの存在感を必要以上に際立たせてしまいかねません。全体の絵の雰囲気を活したいときは、あまり力を入れすぎず輪郭あたりを塗るようにしましょう。
(3) 塗る方向を決める
ところどころ、繊細に描く部分ではなく、「この色で埋めたい」という部分が出てくることと思います。
そんな、色を均一に塗りたいときには、色ムラが出ないようにすることが大切です。
あっちこっち好きな方向に塗り進めていくと、色の濃いところ・薄いところができやすいので、一定の方向に塗っていきましょう。色鉛筆やペンを持つ際に、「縦」ではなく「横」に寝かせるように持つと、力が入りすぎず、薄くまんべんなく塗りやすいですよ。
大人の塗り絵とは、繊細なデザインが特徴的な、その名の通り、大人向けの塗り絵のタイプのこと。
もともとはフランスが発祥で、フランス語では「コロリアージュ」と呼ばれています。大人の塗り絵用の下絵の本は、本屋さんでも人気で、見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
そんな知名度の高い「大人の塗り絵」。今回は、「前から気になっていたけど、どんなもの?」「簡単そうだけど、実際なにが必要なの?」といった初心者さんに向けて、基本の情報をお届けします♪