“日常の美”を伝える『暮しの手帖』
「まじめに自分の暮しを考えてみる人なら、誰だって、もう少し愉しく、もう少し美しく暮したいと思うに違いありません。より良いもの、より美しいものを求めるための切ないほどの工夫、それを私たちは、正しい意味の、おしゃれだと言いたいのです」。
出典:「スタイルブック」1946年5月
花森安治さんって、どんな人?
出典:www.instagram.com(@seikoshabooks)
戦争体験を経て、戦後の荒廃したなかで、「暮し」を大切にして欲しい、と生活雑誌「暮しの手帖」を創刊した花森安治さん。美術的な才能と文学的才能を併せ持ち、編集者、グラフィックデザイナー、ジャーナリスト、コピーライターとして生涯に渡って暮しの手帖を作り続けました。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
暮しの手帖ライブラリー
1948年9月に創刊された第一号「美しい暮しの手帖」。1953年12月から「暮しの手帖」と変更され、変わらぬ姿勢で今なおファンを広げています。
「暮しの手帖」は、創刊号から花村さんが心筋梗塞で逝去される直前の2世紀53号まで、花村さんが編集長をつとめ、表紙もすべて花村さんの手によるものでした。
「暮しの手帖」は、創刊号から花村さんが心筋梗塞で逝去される直前の2世紀53号まで、花村さんが編集長をつとめ、表紙もすべて花村さんの手によるものでした。
出典:www.instagram.com(@dahlia.dahli)
水彩、クレヨン、ポスターカラー、鉛筆、コラージュなど、画材や技法はなんでもあり。描くモチーフも多彩です。
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得意のコラージュ作品も。看板ともいえる誌名のロゴは、表紙の絵柄に合わせて毎回のように変わっていました。
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さり気ない構図や色彩のなかに、たくさんの試行錯誤があり、工夫が詰まっています。
出典:instagram.com(@soleado6)
「暮しの手帖」2世紀では、肌の色も髪の色もさまざまな女性を描いた表紙が登場しました。
心に残る書籍装釘
一冊の本というものは、著者と装釘者と印刷者の共同作品である。
出典:「日本読書新聞」1947年5月
花森安治さんデザインのグッズ
花森さんの世界観がそのまま、身の回りのグッズに!マグカップやふきん、ミトン、バッグ、ポストカード、複製画などいろいろありますが、どれもあたたかみのあるデザインをいつもそばで感じることができます。
カレンダー
出典:www.instagram.com(@misanotori)
1年12ヶ月を彩る、花森安治さんのカレンダー。卓上タイプと壁掛けの2タイプあります。
ふきん
出典:www.instagram.com(@morion.hokkaido)
ロングセラーの日東紡のふきんに花森さんのイラストを刺繍したキッチンクロス。コーヒーミル、ボトル、キャセロールの3つの絵柄があります。
台所で、食卓で、その他のいろいろな場面で、使うたびに家事が楽しい時間になりそうですね。
まとめ
出典:www.instagram.com(@dahlia.dahli)
花森安治さんのイラストは、背伸びをした高値の花ではなく、道ばたに咲く野の花。凛とした優しさのなかに、「暮し」を工夫して美しく、楽しくすごす意識が詰まっています。それは、まさに暮しを支える美意識。花森さんと一緒に、日々の暮しをちょっと見直してみませんか。
おかっぱ頭やスカート姿が有名な個性派であると同時に、豪放磊落な性格、仕事に対する真摯な態度が多くの人を魅了しました。