『ZINE（ジン）』で想いをかたちに
ZINEってどんなもの？
ZINEは個人的に製作した小冊子全般のことを指し、内容も体裁も決まりはありません。ZINEが生まれたのは1960年代のアメリカと言われていますが、詳細はよく分かっていません。
自分自身の作品をクリエイティブに表現したものがZINEです。撮りためた写真やイラスト、詩など好きなものをテーマにすれば思い入れのある一冊が出来上がります。
ZINEの作り方はいろいろ
ZINEの作り方にも決まりはありません。自宅のプリンタを使って印刷したものをホッチキスで留めるだけでも立派なZINEが出来上がります。
もうすこし本格的に作りたいなら、セブンイレブンの小冊子印刷がおすすめ。マルチコピー機を使った印刷で、USBなどに保存したデータをセブンイレブンに持っていくだけで、素敵な小冊子を作ることができるんです。
写真だけでも、文字だけでも、両方入れても大丈夫。一ページずつ丁寧に考え、作りこんでいけば愛着の湧く一冊になること間違いなしですね。
どんなテーマでつくりましょう？
おでかけ先の素敵な建物の写真を集めてみる
おでかけ先でふと目にした美しい建造物。それらを気の向くままに集めてみるZINEはいかがですか？
スポットによってはモノクロで撮影した方がノスタルジックな雰囲気を醸し出すことができる場合もあります。それぞれの建物にぴったりの色合いを見つけるのも面白いですよね。
それぞれの建物の特長をあらわすスポットを見つけたらすかさずカメラに収めておきましょう。ほんの少し角度を変えて撮影するだけで、雰囲気ががらりと変わります。
お気に入りのカフェのコーヒーカップ＆ソーサーを集めてみる
カフェによく行く人なら、美しいカップアンドソーサーの写真をコレクションしてみるのも素敵。俯瞰からの写真だけではなく、横から、斜めからといろいろな方向から撮影しておきましょう。
テーブル全体の雰囲気を捉えた写真。影の入り方がとてもお洒落ですね。いろいろな写真を撮影しておくことで、小冊子にしたときに並びが単調になるのを避けられます。
カップを持った手を入れるのもいいアイデアです。こうすることで、動きがプラスされ、臨場感あふれる写真が撮影できます。
街中で見かけた数字を集めてみる
街中にある数字を集めてみると、不思議な趣のあるZINEが出来上がります。どんな数字にどんな意味が込められているのか、考えてみると想像が膨らみます。
思いのほか沢山の数字が街中には溢れているものです。ひとつテーマを決めて、街をお散歩してみるといつもと違った視点を発見することができます。
数字を求めて行ったことのない土地に行ってみるのも◎。たくさんの数字が思いのほか、アーティスティックに見えてきます。
お部屋に飾ったお花を追ってみる
季節ごとに違ったお花を飾っている人は、おうちのお花をテーマにしてみると優しい気持ちになれる素敵なZINEが出来上がりそうです。
ひとつひとつ写真におさめてみると、潤いのあるお花の風情そのものをダイレクトに感じることができます。
お花の写真を追っていくうちに、季節によってお花の色味やかたちにも違いがあることが分かります。また、一年を通して眺めることで、自分の好みのテイストも浮かび上がってきますね。
毎日のお弁当を集めてみる
毎日のお弁当を記録として撮影している人は多いですよね。そんなお弁当の中で、特に気合を入れて作ったものや、思い入れのある記念日のお弁当、家族が喜んでくれたお弁当など集めてみるといい思い出になります。
お弁当の中身のお品書きを小さく添えたり、どんなことがあった日のお弁当なのか記してみるのも面白いですね。
お弁当を追い始めると、お弁当箱や装飾にも凝りたくなってしまいます。より美味しくて、美しいお弁当が作れるようになりそうですね。
季節感を感じる写真を集めてみる
それぞれの季節にしか撮れない写真ばかりを集めると、アート性の高い一冊が出来そうです。一年をかけてじっくりと撮影を行い、厳選した写真で構成したZINEは至福の一冊になりますよ。
なにげなく置いているシーズンアイテムも、配置やライティングに凝って撮影してみると、より魅力的に見えます。
写真を並べるときは、似たような色味や大きさのものが隣り合ってしまわないように気を付けると、リズミカルにページを繰ることができる小冊子になりますよ。
自信のあるコーディネートをセルフポートレートで撮影する
お気に入りのコーデを見つけたら、ぜひセルフポートレートで撮ってみましょう。こちらはシーズン毎に一冊ずつ作っていくようにすると、自分のコーデが客観的に見えてきます。
ポージングも変えて、バリエーション豊かな写真を撮影しておきましょう。自分の顔はどちらの方向から撮影した方がいいか、など細かくチェックを繰り返し、納得のいく一冊に仕上げてみましょう。
窓辺の明るいところで撮影した写真はコントラストがはっきりとしていて、とてもお洒落に見えます。同じ窓辺でも、時間帯によって差し込んでくる光の加減が異なります。撮影に一番いい時間をしっかりと考えるといいですね。
猫のいる風景を集めてみる
動物の写真の中でも手軽に撮れて、満足度の高い一枚になりやすいのが、猫の写真でしょう。猫は飼い猫でも、外を自由に散歩していることも多く、被写体との出会いが多いんですよね。
愛らしい表情の猫ちゃんに胸がきゅんとときめきます。カメラ目線ではないのが、アート作品らしい完成度の高さです。
お散歩中の猫を撮影するのは難しいものです。可愛いお顔のアップのほか、全体の動きを撮影しておくと、後で使い勝手がいいんですよね。
かたちの可愛いお菓子を集めてみる
かたちの可愛い焼き菓子を集めて、お土産便利帳としてもいいですね。いざというときのために、お店の名前や電話番号なども小さく添えてあげると、より親切に見えます。
色とりどりの小さなお菓子が入った銀座菊乃屋の冨貴寄。ちょっとしたお礼にも重宝しますし、小腹が減ったときにちょっぴり食べるとほどよい甘味で、お腹も落ち着きます。
お菓子を被写体として選ぶなら、色のバリエーションが豊かなものを選ぶと写真全体が映えます。
ノスタルジックな橋を集めてみる
橋を撮影するときは、人通りの少ない時間帯や雨の日を狙うと撮りやすいいですね。橋をダイレクトに撮影するほか、すこし離れた別の場所から撮影することもよくあります。
奥へまっすぐに続いていく橋に、気持ちまで上向きになりそうな写真ですね。
旅先で見つけた橋はモノトーンで撮ることで、よりノスタルジックな哀愁を感じるように。
お気に入り料理のレシピ集をつくる
レシピ集は主婦にとって、いつも美味しく安定した味を提供するためにとても大切なものです。
分量や作業手順のほか、可愛らしいイラストで出来上がり完成図を描いておくのも◎。もちろん写真を貼っても大丈夫です。
写真でお料理をあらわすときは、盛りつけまでプラスしておくと、同じイベントがあったときに、誰もが分かりやすいということになりそうですね。
ひとつの色をテーマにする
色という観点から世の中を眺めてみると、ひと口に色といっても、様々な濃淡があるのだということがよく分かります。
黄色を集めるというテーマに、可愛らしさをプラスしたらこうなりました。丸と星形、さらにピンクグレープフルーツがいいアクセントになっていますね。
これは街中で見つけたら、即座に写真に収めるというレベルの美しい写真ですね。黄色の背景の前に黒い自転車が一台。非常にアーティスティックな一枚です。まるでCDのジャケットのような完成度の高さです。
ひとつのかたちをテーマにする
世の中には幾何学模様もたくさんあります。ふと見つけた場所が幾何学模様になっていたら、思わず歓声をあげてしまいそう。
三角をテーマにしたビリヤードの玉たち。鮮やかなグリーンのマットの上でカラフルなボールが生き生きと撮影されています。
三角はどこに隠れているか普段は、あまり気にも留めないですよね。でも、そんなときこそ、率先して三角を探してみましょう。そうすると、新しい何かが見えてくるかもしれません。
ひとつの言葉をテーマにする
こちらは「朝」というキーワードをテーマにした写真です。静かにたちのぼる湯気が見ているだけでも、温かい気持ちになれそうです。
夜明けの時間帯は一日のうちで一番きれいな時間だという人も多いですよね。空が濃紺からオレンジに染まっていき、徐々に夜が過ぎ去っていく風景をおさめています。
朝らしいモーニングプレートの写真はぜひ光の差し込む場所で撮影するといいですね。自然と朝の空気感を伝えることができるようになります。
お気に入りの言葉を集めてみる
お気に入りの言葉があったら、書でしたためるのも素敵です。景色の美しいところで、長半紙を使って書いた書は、大切に額に入れてしまっておきたいですね。
言葉は紙に書いても、ブロックを使って表現しても、何もかもが自由です。心に留めておきたい言葉がたくさん集まってできたZINEは、人生に立ち向かうために必要なちからをつけてくれそうです。
お気に入りの言葉を書でしたため、上手に書けたら、シンプルなもので額装してもらうのがいいですね。
素敵なZINEで心を満たして
自分の想いをかたちにする。これはなかなかできることではありません。思い入れのあるものやことばかりを集めたZINEを作ったら、毎日がもっともっと奥深いものに感じられますよ。
写真や文章で自分の想いをかたちにするのは楽しいもの。SNSにアップするのも良いものですが、いつでも手に取ってめくることができる本にしてみるのは、とても素敵なことです。