「青空文庫」って?
現在日本では、著者が亡くなって50年経過したものは著作権が消滅するため、収録作家は、主に明治から昭和はじめにかけて活躍した作家の森鷗外、夏目漱石、芥川龍之介、宮沢賢治、太宰治など有名作家ばかり。
図書館や教科書で一度はその名を目にしたことがあるものの、じっくり作品を読んだことがない…という方も多いかもしれませんね。今回は、大人になった今だからこそ、じっくり読み進めたいおすすめの作品を作家別にご紹介します。
「青空文庫」を読むにはkindleがおすすめ
「青空文庫」のおすすめ作家&作品をご紹介
宮沢賢治(みやざわけんじ)
小学生の時覚えた詩『雨ニモマケズ』。幼い頃読んだたくさんの童話。日本人なら誰しも一度は読んだことがあるであろう宮沢賢治の作品ですが、大人になった今だからこそ、伝わるものが多くあります。
青空文庫では、2017年現在宮沢賢治の作品が、実に276点も公開されているので、秋の夜長ていねいに淹れたコーヒーと一緒に、ゆっくり読んでみましょう。
※写真は岩手県にある「宮沢賢治童話村」の一コマ。
どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
太宰治(だざいおさむ)
「走れメロス」「人間失格」などの作品群と共に、自殺未遂や愛人との心中死など、その私生活もよく知られている作家・太宰治。繊細な文体で、これからもずっと、生き方に悩む思春期の少年少女のバイブルとなっていくことでしょう。
夏目漱石(なつめそうせき)
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
坂口安吾(さかぐちあんご)
桜の林の花の下に人の姿がなければ怖しいばかりです。
昔、鈴鹿峠にも旅人が桜の森の花の下を通らなければならないような道になっていました。
高村光太郎(たかむらこうたろう)
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
林芙美子(はやしふみこ)
泉鏡花(いずみきょうか)
与謝野晶子(よさのあきこ)
フランツ・カフカ(Franz Kafka)
翻訳家の著作権の関係で、「青空文庫」には外国の作家リストまだ少ないものの、いくつか公開されています。寡作な作家フランツ・カフカの代表作「変身」も公開されている作品のうちの一つ。ある朝目覚めると、自分が巨大な虫に変身していることがわかり…。
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