「買い物に失敗した!」と悔しい思いをしたときは…
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それなりに吟味して買ったはずなのに、「あー、これは失敗だった…」と思った瞬間のがっかり感や悔しさは、なるべくなら味わいたくないもの。どうして買い物に失敗するのか、いくつかの原因について考えてみましょう。
実際に購入すると決めたとき、必ず理由があります。買い物をするとき「実物をちゃんと見て決めたのに」と思っても「これにしよう」と思うに至った理由に失敗に終わった原因が隠れているかもしれません。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「得をする」で買い物をすると目的が「買い物」に
当たり前なのに忘れがちなのが、「何のために買うのか」という目的です。新しい物を手に入れる行為は基本的に楽しい事なので「必要がないのに何か欲しい」という現象が起こりがちです。
バーゲンなどで「失敗した」と感じるのは、このパターンが多いかもしれません。「必要だから」ではなく「得をしたいから買う」が購入を決め手なってしまうケースです。
「一呼吸置かずに買いたい!」のときほど要注意
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「時間を選ばずいつでも買い物ができるから、ネットショッピングは失敗しやすい」という意見もありますが、ある程度利用する通販サイトを絞れば買い物履歴が見れるので、実店舗での買い物より自分の消費の履歴が確認できる強みがあります。
問題なのは「買い物したい」という衝動が発生する条件です。ネットショッピングだとカートに「欲しい物」を入れてもすぐには買わず、時間をおいても欲しかったら買うというセーブする方法もありますが、「実店舗で取り置きできない」「限定品で在庫が限られている」という状態で出合った場合などは、考える時間をおこうと思うより先に興奮で決断してしまいがちなので要注意です。
「コスパがいい」という意識で失敗してしまう場合
「お金を無駄遣いした」というときは、「不要なのに買ってしまった」ケースだけでなく、購入するまでは必要と思っていた物が役に立たない、あるいは実は不要だった場合にも感じる後悔です。そういう失敗が起こる理由はむしろ「出費をセーブしよう」という意識が関わってきます。
こちらについては「コスパ」という点に重点を置きすぎるとやってしまう失敗かもしれません。ことわざで「安物買いの銭失い」といわれる通り、人間誰しもやってしまいがちな判断ミスです。購入の決断理由が「価格」にある場合は要注意です。
「必要な要素」を安さで犠牲にしてしまうと失敗に
例えば、下着を選ぶとき「枚数が欲しいから色もデザインも妥協していいや」とまとめ買いした後で、実際に手に取るのは「これならままあ、好き」と思えた数少ないアイテムのみで残りは手つかず…というパターンもあります。サイズや着心地といった「着用に必要な機能・条件」は満たされていても、「着たいと思えない」ならそれは致命的な欠点です。
もう一歩「気持ちよく使える物」かどうかまで考えよう
道具を選ぶときがわかりやすいのですが、同じ「必要な機能」があるのは最低条件として、「気持ちよく使える」かどうかもポイントとして考える事が物との付き合い方のポイントになります。筆なら「書き心地」という実用より、「使った感覚」も満足度に関わってきます。
実用品なら予算の範囲で「使うのが“楽”」を選ぶのがおすすめ
例えば「水を飲む」とき、割れていないのであればコップやグラス、どれでも条件を満たします。この場合、「お金がもったいないから」と安さで選んだコップと「気に入って、見ているだけで気分が上がる」コップなら、使うたびに楽しいのは間違いなく後者です。
頻繁に使う道具であれば、「安い手動のタイプで済ませる」より、「ちょっとお値段は張るけど電動で楽」の方が結果的にお金の使い方として正解な場合もあります。
例としては、力が必要なダンボールの解体の頻度が多いならカッターナイフよりこのような電動はさみの方が「楽」で安全かもしれません。
例としては、力が必要なダンボールの解体の頻度が多いならカッターナイフよりこのような電動はさみの方が「楽」で安全かもしれません。
実用品の場合、スペックが同じであれば「安い方が賢い買い物」になりがちですが、少しくらいの価格差でよく使う物であれば、色や形が好みの方が「見ていて楽しい」ので買った後の満足度が違います。
物を手に入れるときは、そういった「愛着を持って“楽”に使える」かどうかを購入する際の条件に入れると失敗しにくくなるかもしれません。
物を手に入れるときは、そういった「愛着を持って“楽”に使える」かどうかを購入する際の条件に入れると失敗しにくくなるかもしれません。
買った物への「愛着」と「執着」にも注意
高額家電などは不必要な“楽”に注意
高額の家電などは、スペックが上がるほどできる機能が増えるので、「せっかく買ったのにしたい事ができない」という後悔はありませんが、使いこなせない付加価値に「お金を出しすぎた」と後悔してしまうのはもったいないです。
洋服では「とても気に入って買って愛着はある」のに「似合わなかった」など、物自体には問題ないけれど買い物が失敗になってしまう事もあります。こんなとき「愛着があるから」と死蔵するのも買い物の失敗といえるかもしれません。
買う前には「愛着を持って使えるか」を忘れずに考えてみよう
「これ素敵!」や「お金がもったいないからこれでいいや」など、何かを買おうと決める前にまず一呼吸。自分がそのアイテムを本当に気持ちよく使えるか、愛着を感じるかどうかイメージしてみてください。楽しく使っている様子が上手く想像できない場合は、購入を再検討すると失敗が減ります。
どんなに吟味しても買い物に失敗する事はあります。そんなとき「気持ちよく使えそうと愛着を感じた物」だったか、「愛着があると感じているのは執着になっていないか」を振り返って、物とのいい距離感を取れるようになっていけるといいですね。