「草取り」の労力を減らすには、どうしたら良いの?
霜が降りる頃にようやく枯れはしますが、その頃には地下茎は強く太く育ち、種は落ち、次の春には勢力が拡大してしまいます。そのため、残念ながら草取りが欠かせません。
雑草の繁殖をできるだけ抑え、草取りの労力を減らすにはどうしたら良いのでしょうか?
梅雨前?梅雨後?知っておきたい"効率的"な草取りの時期
よくいわれる梅雨前と梅雨明け後、どちらが草取りに適した時期なの?と疑問に思われるかもしれませんが、正解は「どちらも」です。
ポイントは「3回」。分けることで1回の負担を軽減◎
そして、梅雨後の草取りによって旺盛な勢いをトーンダウンさせ、株張りを抑制します。
さらに、総仕上げとして秋口に草取りし、種の繁殖を防いでいくようにすると、翌年の雑草の勢いが変わってきますよ。
年に1回で済ませるというわけにはいきませんが、数回に分けることで、一回のしんどさが変わり、梅雨前後に草取りをしておくことで、真夏の過酷な草取りを回避できます。
草取りのポイントは、地上部を除去し光合成させないこと
固い土壌は雨降り後に草取りを
土壌が固くて草取りが大変という悩みは多いのではないでしょうか。その場合は、梅雨の合間の晴れた日や、雨降り後を狙いましょう。
雨が降った後は土が柔らかくなり、草を抜きやすく、草取り道具が土中に入りやすくなるというメリットがあります。ただし、根に絡みついた土を払うのは大変なので、土が払い落とせるようになるまでしばらく乾燥させておいてから処理しましょう。
「草取り」の範囲が狭い場合は、小さな道具が使いやすい◎
地中の根を断絶しやすい草取り道具
根の生育が旺盛な地下3cmほどの深さを目安に、道具を入れていきましょう。
※道具は、お子様の手の届かない場所に保管するように注意してくださいね。
山菜掘りや移植ゴテにも使える万能スコップは、ナイフのように幅が細くて、ギザギザが付いているのがポイント。
土中に差し込みやすいので、草を片手に持ちつつ、ザクザクと差し込めば根を断絶しやすくなります。
植木と植木の間など狭いスペースでも使いやすい道具です。
先端が細くのこぎりのような形状をした草取り道具は、草の根本を捕らえやすく狙ったところだけをカットしやすいでしょう。
こちらも土中にぐっと差し込みやすいので、根を断絶したいときにもおすすめです。
ざざっと掻き取りたいときには、このようなレーキが便利です。ちょうど根が張りやすい3cm~5cmくらいの深さを、複数の刃が一気に掻き取ってくれます◎
草取り後の草をかき集めるときにも使えるので、1本準備しておきたい道具です。
広範囲の「草取り」は立って行える道具が◎
土を掻きやすい、ギザギザの刃になった長柄の草取り道具は、しゃがまなくて良いので、広い面積での草取りがとても楽になります。
このような軽量でギザ刃のタイプは、土が柔らかめの土壌のほうが使いやすいでしょう。
手の届きにくい茂みの奥の雑草や、高いところに伸びたツタを除去するときにも重宝する道具です。
固い土壌では、こちらの昔ながらの草取り鍬がおすすめ。
土を削るように引きながら使うのですが、このような鍬自体に重みがあるほうが楽に引けますよ。
また、角の鋭利な部分は、根の固いところをえぐったり、小石を避けたりと使い勝手も◎
とても手で刈っていられない!という方は、やっぱり電動草刈機。マキタの充電式バッテリータイプなので管理が楽です。
騒音に気を使う住宅街でも使いやすい、低騒音なところもうれしいポイントに。
葉を刈るだけなので、土中の根を断つことはできません。
防草アイテムとの併用で「草取り」を減らしていこう
防草シート
厚手で遮光効果が高い防草シートなので、光合成を効率よく防げます。
また、防草シートにありがちな目詰まりしにくいエンボス加工だから、雨が降り続いても水はけや通気性が良いのもポイントです。
おしゃれに敷きたい方はこちら。濃い芝生のようなグリーンで、玄関付近でも景観を損なわず使いやすい防草シートです。
ドイツ製高機能UV剤を使用しているということですが、上から砂利を敷くとさらにUV効果が高まります。
砂利
防草シートとの合わせ使いで相乗効果を発揮する砂利。
砂利の重みでシートがしっかり地面に密着し隙間が塞がれることで、遮光効果が高まり草が生えにくくなります。
シートのUV劣化も防いでくれますよ◎
また、防草シートだけだと雨の跳ね返る音が気になりますが、砂利を敷くことで緩和されます。
砂利にはこのような色も楽しめるものもあります。お庭の雰囲気に合わせて選ぶと◎
他にも瓦チップやバークチップなど、ナチュラルな印象をもたらせてくれるアイテムもありますよ。
人工芝
防草シートの上に人工芝を重ねることで、雑草がより生えにくくなり、シートの耐久性も高くなります。
なにより素敵なお庭を演出できますよね。
人工芝には、こちらのように防草シートを張らなくても良いものもあります。
天然石マット
敷くだけで雑草対策でき、おしゃれなお庭を演出してくれる天然石マット。
マットとマットをフックに掛けながらジョイントしていくので、めくれたりずれたりせず安定します。
ハサミでカットできるので、微調整も簡単ですよ。
グランドカバーで雑草対策も◎
グランドカバーに人気の植物は、多肉植物のセダムや、日陰でもOKなアシュガ、お花も楽しめる芝桜などたくさん種類がありますよ。
場所に合わせていろいろな防草アイテムを取り入れながら、草取りの負担を減らしていきましょう。
雑草には地下茎で増えるものと種で広がっていくものがあります。
どちらにしても、陽の光をたっぷり浴びて光合成することで根っこに栄養を蓄えます。なので、地上部の葉の部分をこまめに刈り取れば、やがて根が衰退していきます。
すぐにというわけではありませんが、年数が進むうちに、草取りが楽になっていくことに気づかれることでしょう。
根っこごと除去しようと思うとしんどいですが、草取り道具を使ってざっと刈ることだけを意識すれば気持ちも楽になるのではないでしょうか。