利用を改めて見直したい、デジタルツールやSNS
常に見直し続ける習慣づけを
深刻な体調不良につなげないために
1:操作中の姿勢を改善しよう
スタンドやアーム、キーボードなど外部機器を導入しよう
長時間にわたって文章入力する場合は、スマホ用のアームやスタンド、三脚で目線の高さに調節し、ワイヤレスのキーボードを導入して机の上などで操作するようにすると体への負担が激減します。
音声操作はだらだら使い防止にも有効
現在のスマートフォンの音声認識は格段に向上しており、対応可能な操作であれば、タイマー設定をしてくれたり、天気予報を教えてくれたり、アプリによっては文字入力ができたりと画面にあまり触れずに済みます。また、スマートスピーカーを導入すればスマホを触ることなく特定の操作ができたり、情報を読み上げてくれたりとますます便利になっています。音声入力の操作は画面を見た瞬間に他のアプリのアイコンや通知に気を取られ、いつの間にか別のことをしていた、ということを回避できる利点もあります。
用途に合わせてタブレットやPCを導入してみても
電⼦書籍や映画、写真、アートなどを主にスマートフォンで見ているのであれば、大きめな画面で見られるタブレット機器の導入を検討してみてもいいでしょう。小さい画面を顔の近くで何時間も見ていると目に負担を与えてしまう可能性もあります。タブレットでは表示されるサムネイルの数も違い、操作のしやすさが段違いです。大きい画⾯だと見られる範囲が広がり操作しやすいので、結果として体へのストレスは軽減します。タブレット未経験の方はぜひエントリーモデルから試してみましょう。
休憩中や使用後はリラックスして
正しい姿勢を心がけていても、発光しているモニターを眺め続けることで身体的なダメージは避けられません。小まめにストレッチしたり休憩を取ったりして体を休ませましょう。集中すると呼吸が浅くなることもあるようですので、操作中も深い呼吸を意識してみてもいいかもしれません。
2:ウイルスや食中毒…清潔な状態で使おう
スマートフォンはさまざまな場面で使用するため付着している雑菌も気になるところです。暖かい季節は食中毒などのリスクも高まりますので、衛⽣的な使⽤を心がけるようにしましょう。ウイルス対策についての情報が更新されていないかチェックして新しい知識を得るのも大切です。
大切なのは、食事中は操作しないこと
スマートフォンを清潔に保つように心がけつつ、大切なのは食事中に「ながら操作」をしないことです。食事前に料理をカメラ機能で撮影した後は、手を清潔にしてから食事しましょう。
小まめにから拭きして、念入りな拭き取りは専用クリーナーで!
ウイルスの飛沫対策として、清潔な専用クロスなどで優しくから拭きしましょう。アルコールや除菌剤で拭くのは、故障したり表面を傷めたりする恐れがあるため気をつけましょう。多くのスマートフォンは耐水性能を備えているかもしれませんが、石鹸などで洗うのも機器にダメージを与えるためNGです。念入りに拭き取りたい場合は専用のクリーナーを利用してみても。お手持ちのスマホのメーカーからクリーニングについてアナウンスされていないか確認してみましょう。
キッチンでは直接素手で触れないように
キッチンに持ち込み、レシピサイトを見ながら調理する場合は、スタンドなどを利用しましょう。清潔な透明の袋に⼊れて直接触れないように操作するなど⼯夫するのもよいでしょう。スマートフォンを持ち込まず、プリントアウトしたものやメモしたものを持ち込むのもいいですね。神経質になりすぎると疲れてしまいますが、身の回りを清潔に保つ習慣は大切ですよね。
3:インターネットやアプリに夢中になりすぎないように
貴重な休日がなんとなく画面を見ているだけで終わってしまった、なんてことは極力なくしたいですよね。ネットは便利で有益な情報があり心を豊かにしてくれる一方で、ユーザーを取り込み、人の感覚を麻痺させてしまうような仕組みが多く存在します。しかし適切な距離感を保つためのルールを自分で作れば、情報に支配されるリスクも軽減します。
定期的にアプリを大掃除
日々、さまざまなアプリが登場して私たちの心を虜にします。いつの間にか画面が未整理のアプリのアイコンであふれ返っている状況になってしまったことはありませんか。スマートフォンのアプリや定額課金サービスの点検は短いスパンで行いましょう。気がついたときでもOKですが「毎週○曜日はアプリの掃除の日」と決めるのも良い方法です。
夢中になりすぎて困っているアプリはいったん削除してみては?
利用していないアプリはもちろん、夢中になりすぎてしまっているアプリも思い切って消してみるのもいいかもしれません。いったん手放して数週間操作しないと案外冷静になり、適切に楽しめるようになれる可能性もありますし、もう不要なアプリだったと感じる場合もあります。アカウント名やパスワードをちゃんと管理して、再び利用できるようにしておくと安心。ゲームはクラウド保存したり、引き継ぎコードなどでセーブデータを保持したりするのも忘れずに。
ニュースは情報源に気をつけよう
次から次へと最新ニュースが目に入ってくる時代。ニュースを発信している情報サイトはかなりの数に上り、わざわざ新聞を有料で購読しなくてもいい時代ですね。しかし災害や事件、世界情勢が大きく変わりつつある今、冷静に情報を仕入れるために広告表示の少ないシンプルな有料のニュースサイトや紙の新聞の購読を開始する人もいるようです。過剰な演出や映像、画像で惑わされないラジオから情報を得るのもいいでしょう。
情報の精度を見極めるのが大切
ニュースや情報発信には偏りがあるものが多数存在します。衝撃的な動画や画像を表示してデマで誘導する個人や団体もあるので、軽率に拡散して周囲の人を惑わせないように気をつけましょう。必ず確認を行い、反対意見に耳を傾けることも大切です。SNSでは「いいね」やリツイート数が多い情報ほど、真実だと思い込みやすいです。この団体の発信だから絶対に真実だ、リツイートをたくさんされているから本当のことだ、とは限りません。
スマートウオッチで通知をコントロール
集中したいことがあるのについついスマホを手にしてしまう場合は、スマートウオッチを取り入れてみるのもいいでしょう。スマートウオッチで「すぐに知りたい通知」「大切な通知」だけ届くようにしておけば、スマホをかばんの底や出しにくい場所に遠ざけておいても大事な連絡を逃さず今やることに集中できます。
目的が曖昧になったと感じるSNSの使い方を見直そう
SNSを離れて、1人の時間を楽しもう
人はどうしても群れて行動したい生き物です。SNSはそういう人の本能を刺激するようなシステムになっているという説もあります。フォロワーや「いいね」の数が多ければ多いほど大きな群れに見えて、直接話していなくても「優秀な人」に感じてしまうという見解もあります。「数」によって、脳が誤解している状態に慣れてしまわないために、ネットから離れ、自分自身の時間をきちんとつくる必要があります。
「いいね」はもう必要ない?数字稼ぎや合図だけの関係性を見直そう
ドラマ化されたコミックで、自分に自信が持てない主人公が帰宅中に、SNSのアプリを開いてその日の投稿をじっくり見ずに「いいね」を押していくシーンがあります。この主人公のように「いいね」をして反応を伝えないと友人たちに嫌われてしまうのではないかと感じている人もいるでしょう。しかし「共感の数」欲しさや、ちゃんと投稿を見てくれたのだろうかと気にする関係性は適切なのでしょうか。全面的にSNSで「いいね」をするのはやめて、時には直接感想を電子メールなどで伝えられるような人と人との距離感を取り戻すもの健康的かもしれませんよね。
自分の目的や趣味にプラスになるSNSを選ぶ
SNS疲れを解消するために、利用している理由がすぐに説明できないSNSは、アカウントは保持しつつ、ログアウトしてアプリもいったん削除してみましょう。利用するのに明確な理由があり、自分がそのSNSに支配されていないと思えるアプリは必要かもしれませんが、なんとなく便利だから、というふんわりとした理由のSNSは休止してみませんか。
厳選したSNSでもログインする時間など独自のルールを設ける
自分の生活をプラスにするためのSNSでも注意が必要です。特別な調べ物がない限りは閲覧回数や時間の制限を設けましょう。また「いいね」ではなくSNSが登場する前のようにノートにメモを取るなど、サービスのシステムを全て活用しない線引きすることで、夢中になりすぎてしまう状態を回避できるかもしれません。サービスのレールに完全に乗らないのがポイントです。
ネット上でも、相手を傷つけるような離れ方はしないように
SNSを見直してみたら…、気が合わなくなってしまったフォロー対象などと距離を置きたいと感じることも増えるかと思います。リムーブやブロックして相手を傷つけるような断絶は、嫌がらせなど生活を脅かされているような深刻な状況以外では避けた方がいいです。交流がなくなれば、自然と疎遠になるものです。まずはミュートなどで相手のポストが目に入らない状況にしてそっと距離を置くにとどめましょう。
スマートフォンは画面で操作するため、前屈みになりいわゆる「猫背」の姿勢になりがちです。できる限り目線の高さに画面を持ちましょう。長時間の前かがみの姿勢は、肩こりや顔のたるみ、首のしわの原因になるともいわれています。ぜひ背筋を伸ばすことを意識してみて。