デジタル上の情報に触れない時間、取れていますか?
特にスマートフォンは年々機能も高まり、便利な上に使う楽しみも増えました。移動中、食事中、ベッドの中でも、暇さえあればいじってしまうことも。
1. 時間の使い方を可視化してみる
さて皆さんはどのくらいの時間を何に費やしていたでしょうか。実際に数字を目にすることで、思いの外多くの時間をかけていたと感じる人も多いのだとか。少しずつだとしても、合計すると4、5時間もスマートフォンを触っているなんてことも...。
スマートフォン上での動きを確認したら、次のアクションを考えてみましょう。
不要だと感じたアプリを削除する、使い過ぎているアプリをトップ画面から移動させてしまうのもいいかもしれません。また、使用時間をスコア化して、設定した使用時間を越えると警告してくれるアプリを取り入れることも効果的です。寝る前や起きぬけについつい...という人は、ベッドサイドにスマートフォンを置かないようにしてみるのも一つの手です。
2. 情報量より質を吟味する
生活に浸透しているスマートフォンの使用頻度が高いこと、それ自体が悪いというわけではありません。ここで気をつけたいのは、なんとなく無目的に触ってしまう受動的な情報の取り方です。例えばSNSのタイムラインを長時間眺め続けることや、次々にレコメンドされる動画の流し見は、ランダムな情報がひっきりなしに脳を刺激し、疲れを感じさせる一因にも。
また、アプリの通知設定をオンにしておくと、プッシュ通知がどんどん送られてきます。急ぎでもないのに通知をついタップして見てしまうことはありませんか。
受動的な情報を防ぎたいときは、プライベートで使うアプリの通知設定をオフにしてみましょう。また、寝る前や休日などは「機内モード」を使って、プッシュ通知が表示されないようにするこもできますよ。
押し寄せてくる情報の波にさらされたり、意図せずにネガティブなニュースや言葉を見てしまうと、気分が落ち込むこともありますよね。ブックマークやハッシュタグを活用し、自身が心地よいと思う情報を吟味して見るように心がけてみるといいかもしれません。
情報疲れなのかもしれない...というときは、デジタルメディアにアクセスする時間を自分で決めて、無目的にスマートフォンに触るタイミングを減らしてみましょう。
3. 「テックブレイク(tech break)」でリフレッシュ
思い切って、一定の期間や時間を作りデジタルメディアから距離を置くという方法もあります。海外では「テックブレイク(tech break)」「デジタルデトックス(Digital detox)」などと呼ばれ、実践している人も多いのだとか。例えば休日の午後はスマートフォンを持ち歩かず、パソコンやテレビを見ないで、代わりに違う時間の使い方をしてみるという方法です。
画面を見続けて凝り固まった身体をほぐしてみるのもいいですね。いつの間にか浅くなっている呼吸を整え、ゆったり深い呼吸を意識してリラックスしてみましょう。ストレッチや軽い運動をすることで、ストレス発散にも。
あれこれ考えず手先だけを使う単純作業は、集中しながらもリラックスできる趣味になります。デッサン、刺繍、編み物や陶芸などは、自分の内のクリエイティブな感覚を楽しむ良いチャンスです。
家では常にテレビがついていたり、スマホ画面を眺めていたりして、夫婦や親子、家族でゆっくり話しをしていなかったな...と気づくこともあるでしょう。身近な人ときちんと向き合う時間を作るのも素敵ですね。
何もする気にならない、という時は疲労が溜まっている証拠。睡眠は身体だけでなく心の回復にも効果的なのだとか。いつもより早くベッドに入ったり、隙間時間に昼寝をすることは、緊張や不安をほぐすチャンスに。
心を休める時間も大切に
テクノロジーは優れた手段ですが、依存せず、時には離れてみることが大事なのかもしれません。目や頭を休め、心静かな瞬間を楽しむことも忘れずに過ごしたいですね。
忙しい毎日でも常に持ち歩くスマートフォンは、無意識でもすぐ手に取ってしまうものです。まずは、スマートフォン上の何に時間を費やしているのか改めてチェックしてみましょう。例えば、iphoneの場合は設定から「スクリーンタイム」を開くと、日毎、週毎の使用時間やアプリ毎の使用時間を見ることができます。