その一方で、なんとなく本が苦手という方もいますよね。普段から本はあまり読まない、または、情報は本からじゃなくても吸収できると思う方もたくさんいると思います。
読書が良いとされる理由ってなんだろう
スマホやタブレット、パソコンなど情報を取るためのツールは多様化しています。それらを自由に選べるようになった今、特別「本」にこだわる理由は、どこにあるのでしょうか。
タイムリーに今起こっていることを知りたい、という場合にはやはりパソコンやスマホが便利です。ですが、読書のように新鮮さをそこまで重要視しないという場合には、理解度や記憶が紙媒体の方が優れていると言われています。
そして、最後のページを閉じて一冊を読みきった時の達成感、これはスマホなどでは味わえないものですね。きちんと理解をしながら記憶にとどめ、達成感を得られることから「読書」が良いとされているのではないでしょうか。
でも本に手が伸びない…
どんなに良いとされる読書でも、読んでいる時間がない、好みのジャンルがわからない、そもそも本に興味が出ないなど、多くの理由で本に手が伸びないという方もいるでしょう。
さらには、本は最後まで読まなければいけない、まとまった時間がないと本は読めないなど、本を苦手とする理由には自分だけの思い込みがあるのかもしれません。
しばらく本を読んでいないなら…。
まずは現状の自分を分析する
本を読まない人の中には、「手にも取らない」というタイプと、「買うだけ買って積んでおき、読んだ気になる」という2つのタイプがあると思います。自分はどちらのタイプか分析してみましょう。
積んでおくタイプなら、読みたい本の傾向は分かっているということですよね。一方で、手に取らないタイプであれば、自分の仕事に行かせる分野や、今話題になっている新書コーナーを覗いてみてください。ジャンルなど細かいことを気にせず、面白そう、とピンときた本を手に取ってみましょう。
本を手に取る時間を意識的に作る
時間がなくて本を読む暇がない、と思って手が出ないという人もいるかと思います。でも、忙しい毎日の中であっても、無意識にスマホやテレビをボーっと眺めていることはありませんか?その時間を意識的に「本」に当ててみましょう。
本が苦手な人に試して欲しい「きまま読み」
本がなんとなく苦手でも、せっかくの秋の夜長に読書を楽しむのも悪くないと思いませんか?さらには、お気に入りの本を見つけ、本を読むことが日常になれば 嬉しいことですね。そこで、本が苦手な人に試して欲しいのが「きまま読み」です。
1日10分。細切れに読む
多くの大人はまとまった時間など取れませんよね。だから、細切れに読むことが必要になってきます。寝る前や起き抜けなど、1日に10分でもページをめくってみましょう。まとまった時間がなくても案外本は読めるということが実感できるでしょう。
不思議なもので、自分に合う本というのは時間が経ってもすぐに内容を思い出すことができる上、ページを開くと一瞬で本の世界に引き込まれるものです。
面白くなければもう読まない
逆を言うと、次の日、あるいは2、3日後にページを開いた時に内容が思い出せないようであれば、自分とは合わなかったということ。面白さを感じないならばその時点で読むことをやめてしまいましょう。
一度読み始めた本を途中でやめることに罪悪感や気持ちの悪さを覚えるという方もいると思います。でも、忙しい毎日の中から作り出す読書の時間です。自分が楽しめなければ意味がありませんよね。読む側は思い切り「きまま」で良いのです。
もう少し読みたいところでやめる
ある程度区切りの良いところで辞めたいと思うところですが、「後少し読みたいんだけど…」というところでやめると、次に本を手に取る確率が上がります。読書が習慣になるまでは、もう少し、というところでページを閉じてみましょう。
自分だけの読書ノートを作る
どんな本を読んでいても、心に残る言葉や場面があると思います。それを、自分だけの読書ノートに記録してみましょう。そこから今まで意識していなかった好みのジャンルが見えたり、予想外のジャンルに興味が湧くかもしれません。
おわりに
子どものころは教科書、大人になってからは新聞など、文字を目で追うことに慣れているはずの私たちですが、特別読みたいと思わない、読む時間がないなどの理由で「読書」からは少し遠ざかっているという方も多いことと思います。
でも、これだけ多くのツールが発達し、一時期は"なくなるのでは"と心配された紙媒体の「本」が未だに無くなっていないということは、何か特別な魅力があるのではないでしょうか。
今まで本から遠ざかっていたなら、「きまま読み」をぜひ試してみてください。そして、涼しい秋の夜長にひとり静かにページをめくる、そんなひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
秋の夜長の楽しみのひとつとしてあげられる「読書」。涼しい風を感じながら、静かな夜のひと時に、本の世界に入り込んで楽しむことは格別の楽しさがありますね。