家計の目安、知っていますか?
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
女性はお金がかかるってホント!?
平成28年度の総務省による勤労者世帯の単身世帯における家計調査によると、女性の1ヶ月の平均可処分所得(税金、社会保険料などひいた自由に使えるお金)の平均は226,795円。女性の1ヶ月の消費支出の平均は179,594円。これには住居費や水道光熱費も含まれています。とすると、手元に残るお金は4万円といくらかほど・・・。
ここから貯金したりしなければいけないわけですが、ゆとりがあるとはいえませんよね。しかも女性は男性より収入が低く、支出は男性より高いのです!
そもそも・・・使えるお金っていくらくらいなの?
今後の将来も据えて貯金もしたいし、急な出費もあるかもしれない。交際費だってかかることもあるし…。特に何が起こるかわからないから、ひとり暮らしだと収入から残るお金はわずかなので少し心配になってきますね。やはり毎月のやりくりが必要ですね。でもどこをどうしたらよいのでしょうか?
ひとつずつ家計を見直してみよう!
支出の費用には2種類あります。「固定費」という毎月決まった額を支払う費用と、「変動費」という毎月変わる金額を支払う費用。この2種類に何が当てはまるかを把握して家計を見直すと新たな発見や節約にもつながりますよ♪
まずは固定費から見ていきましょう!
【固定費編】
家賃
家賃の目安は、税金や社会保険料をひいた手取り月収の3割以内と知られています。
例えば、17万円の手取りだったら51000円以内の賃料が理想的です。企業によっては社宅制度や家賃補助があるところもあるのでそれらを加味すれば、もう少し家賃幅は広がりますね。
家賃は家計で最も大きい比重を占めています。変わらないといわれる固定費ですが、更新時などの節目に見直しを行って比重が大きいと感じたら住替えを考えてもよいかもしれませんよ。
住宅ローン
では住居を賃貸ではなく購入して住宅ローンを組んでいる場合はどうでしょうか?これも手取り年収をベースとして返済負担率を考えると25%までに抑えたいところです。手取り年収が550万円とすれば年間1,375,000円の住宅ローンの支払いとなります。しかし、これは賃料で考えると11万5000円ほどになるのでせっかく住宅を購入しているのだからもっと抑えたいところ。
これとは別に、固定資産税の支払いもあります。20%以内の住宅ローンの支払いを目指しましょう。マイホームはやはり財産になるもの。フラット35など数十年の支払になります。無理のないように組みましょう。
保険料
生命保険や医療保険その他の損害保険なども、毎月同じ金額を支払う固定費です。保険料は万が一の備えのためにも非常に大事な費用。保険に加入しておくことはとても大切です。しかし、人によって必要な保険、不必要な保険があります。特に契約内容が重なっている保険はどちら省略するなどして支出をスマートにしましょう。
例えばひとり暮らしだと万が一のけがや病気に備えて医療保険は必要です。死亡特約をつけるかつけないかで保険料も金額が変わります。独身なら死亡特約のない掛け捨てで費用を安く抑えても良いでしょう。単独でがん保険に加入するか医療保険にがん特約が付いた保険するかで保障内容もかなり違います。女性疾病特約も本当に必要か他に必要な特約があるのかこれも専門家に尋ねてみてください。
保険は年ごとに保険内容が大きく変わります。5年以上同じ保険に加入している場合は是非見直しをしてみてください。もちろん保険は1歳でも若いうちに加入したほうが、支払う保険料も安く抑えることができますよ。
通信費
通信費用とは電話代・インターネット費用など通信に関わる一連の費用のことです。インターネットに関しては自宅ではWi-Fi環境設定している場合が多いでしょう。多くは安定した早い速度の光回線を利用している場合が多いですよね。この光回線は使い放題で費用は毎月固定されている場合がほとんど。同じ使い放題で速度は光回線より劣りますが安価なのはADSLです。他には無線で外出先でもインターネットに接続できるものもあります。プロバイダの選択、契約年数、携帯電話が割引になるプランなど活用して最適な費用を算出しましょう。
習い事・お稽古事・新聞費用
お稽古ごと、スポーツクラブの費用も毎月支払う金額は決まっています。新聞費用も同じく支払う金額が決まっていますね。これらにお金をかけない人もいますが、心身健やかで豊かな生活を送るためには、無理をして削らなくても良いお金と考えます。新聞費用も年間購読や複数年契約にして費用をお得にすることを心がけましょう。活字離れで購読者が少ない現在はチャンスかもしれませんよ。
お稽古事は5000円以内の月謝をめどに選んでみましょう。例えばお料理教室やフラワーアレンジメントなどは、5000円程度で始められて将来的にも役立つと評判です。習い事は投資費用と考えて選ぶことをおすすめします。
貯金
ボーナス月は最低でも3割は貯金に廻しましょう。貯金に自信の無い人は自動で口座に貯金できる積立を利用すると◎。これなら毎月定額で貯金できます。「貯金の残りのお金で家計をやりくりする」そう決めて貯金を確実にしていきましょう。
【変動費編】
食費
食費も家賃と同じく家計の重要な柱です。そしてお金はいくらでも増減できるところでもあります。特に成長期の子供がいるわけではないひとり暮らしなら、出費を抑える工夫をすることは容易にできます!
食費の目安は手取収入の10%以内に抑え、それを4等分して1週間の食費を決めると管理しやすくなります。16万円の手取収入なら使える食費は16,000円。1週間の食費は4000円です。毎日ランチをお弁当にすればたまにひとり外食もできるほど充分なはずです。慣れたらこの4000円を半額にまで落とし込むとぐっと節約できますよ。
水道光熱費
水道光熱費も実は増減する費用です。例えば夏冬のエアコン設定温度で電気代はかなり違ってきます。一人暮らしのお部屋なら夏なら28度、冬なら20度の風向は自動の弱風でも充分快適です。そして意外と見落としがちなのは、日中仕事などで外出していて昼間は電気をあまり使わないなら、電気プランを今一度見直してみましょう。利用明細でも確認できます。
水道は定額になっている賃貸マンションも多いですが、水道量はさほど使用していません。こちらも定額が良いのかそうでもないか判断してみてもよいかもしれません。
娯楽費
娯楽費は遊興費ともいえます。自己投資とは意味合いが違い、趣味のため、遊ぶためのお金です。映画や観劇、コンサートやレジャー施設での費用もこの娯楽費です。
女性は男性に比べ趣味が多く社交的なため、この娯楽費を男性より倍近く使っています!ひとり暮らしなのでこの部分は特に抑えたいところ。多くても1万円以内が限度です。例えば、旅行に行くなど娯楽費をこの1万円以上を使う予定がある時はそのための貯金をしておくとよいですよ。
交際費
交際費に入る出費といえば、お友達とのお付き合いの飲食代やお友達へのお祝いなどが当てはまります。結婚・出産などのお祝いが多くなる30代頃は交際費もなかなか痛い出費ですね。贈答品は高額な出費ですが、そのための費用を捻出する貯金も必要です。例えば飲食代などは5000円ほどで抑えたいところです。1回の飲み会が3000円でも月2回行ける計算です。この交際費を引き締めると節約にぐっと近づきます。
日用品・服飾費
日用品や服飾費は食費などと違い、生活に必ず必要な経費ではありませんが、女性ですから服飾にお金を使うのは楽しみの一つですよね。服飾費は独身女性の毎月の出費は7000円前後と言われています。しかし、これはひとり暮らしですと半分ほどに抑えたいところです。
お気に入りの洋服はボーナス時に購入する、または欲しい洋服は購入のための貯金をするなどして出費をコントロールしましょう。最近は手頃なファストファッションもありますので上手に活用しましょう。
美容費
いわゆるお化粧品代や美容代、ヘアサロン費用などですが、女性は平均で年間10万円といわれています。そうすると毎月8000円くらいになりますが、この半分に抑えることは充分可能です。プチプラコスメやドラッグストアコスメを上手に利用して節約しましょう。
携帯電話費用
携帯電話費用もプランによっては毎月金額が変動する費用です。前述の自宅にひいたWi-Fi環境の通信費との組み合わせによって、携帯電話費用がお得になるプランもあります。また、格安スマホもかなりお安くなります。携帯電話費用の見直しは店頭のショップに行くと簡単にできますのでこまめにチェックしましょう。
家賃の目安は収入の3割と聞くけれど、食費は?光熱費は?貯金はいくらぐらいするのがいいの?・・・疑問はつきませんよね。周りに聞いてみたいけれど、なかなか聞きづらいのも事実。今回はそんな「理想的な家計の目安」をひとつずつ解説していきましょう!