暮らしの中に身近にあるドライフラワー
家族からの嬉しい贈り物。
親しい友人を招いたときのおもてなしに。
可憐なカスミソウも、艶やかなバラも、心を明るくするミモザも、いつまでも飾っておきたい花は、時が経てば枯れてしまうもの。だからこそ一瞬一瞬の美しさを大切に愛でたくなるのかもしれません。
瑞々しい生花とは異なり、褪せた色が味となって趣深く新たな魅力が加わります。また長く楽しむことができるため、その時々の思い出と共に花を愛でることができます。
(ハルヒツジさんの作品:ドライアンドラ、バーゼリア、ラムズイヤー、エリンジウム、ハイブリッドスターチス、フィリカ、コットンフラワー、シルバーブルニア)
テキパキとお部屋をスタイリングしていくのが印象的だったハルヒツジさん。お話をうかがえばふわりと優しい笑顔がこぼれ、お花が本当に好き、というのが伝わって、こちらまでほっこりとした気持ちに。
お店にあるものを買ってもいいですが、自分でドライにしていくのも面白いものです。
今回は、植物・お花好きが集まって楽しむコミュニティサイトGreenSnap(グリーンスナップ)で人気の投稿者ハルヒツジさんに、ドライフラワーの基本の作り方とスタイリングのご提案をいただきました。
ドライフラワーの基本の作り方
日々ドライへと変化していく様子を観察していく時間をもつと、輪をかけてドライフラワーが愛おしくなるはず。
じっくりドライにしていく方法
①2本以上で束ねる場合は、花の部分が重ならないように上下にずらします。
②水分が抜けて茎が痩せてくるので、まずは輪ゴムで束ねます。片方に引っ掛けてぐるぐると巻きつけます。
③巻きつけた後に、最後はまた片方に引っ掛けます。
④輪ゴムを隠すように麻ひもを巻きつけます。
⑤直射日光を避けた風通しのよい場所に吊って完成。お好みのドライになったらアレンジしましょう。
アイテムを使ったドライフラワーの飾り方
ショルダートートバッグ
(ミモザ、エリンジウム)
ショルダー部分を使えば、クローゼットやワゴンなど好きな場所に飾ることができます。
テラリウムのようにガラス瓶に閉じ込めて
(ペッパーベリー、エリンジウム、ラムズイヤー)
その儚さも魅力ですが、テラリウムのようにお好きな瓶に入れておけば場所を選ばず飾れますね。また小さいお子さんやペットがいるご家庭も安心して楽しむことができます。
お部屋別スタイリング
リビングルーム
(エリンジウム、ニゲラ、ライスフラワー、ラムズイヤー、ユーカリ、ルリタマアザミ、センニチコウ、ラベンダー)
来客があった時にも、十分おもてなしになりますね。さまざまな種類を使うことで「これは何の花?」と家族やお客様との会話も弾みそう。
ダイニングルーム
(ガラス瓶:ハイブリッドスターチス、リース:アナベル、クラスペディア、ライスフラワー)
リースは壁に掛けずに、チェストの上に置いて立てかけるだけでもOKです。清楚な色合いがダイニングにぴったりと調和しています。
キッチン
(グラス:フランネルフラワー、ローズマリー、タイム、ラベンダー、マグカップ:センニチコウ、バーゼリア、シロタエギク、ハイブリッドスターチス、デュモサ)
ベッドルーム
(クラスペディア、ルリタマアザミ、スターチス、サウス・オーストラリアン、デージー、ムギ、ラベンダー、ユーカリ・ポポラス)
放射線状に茎のしっかりしたものを束ねると、簡単には倒れず自立してくれます。お気に入りのプレートに乗せて、椅子やスツールの上に飾ると空間にゆとりが生まれるよう。
朝陽がやわらかく差し込むひととき。
一日のはじまりに眺められると、寝覚めがよくなりそうですね。
デスク
(左から:クラスペディア、デュモサ、アジサイ)
花器は統一せず、ドライフラワーに合わせて選んでみて。
身近に花のある暮らしを
手ずからドライにしていくのは、さながらモノの経年変化を楽しむような感覚にもなります。
“さあこの前吊るした花がいいドライになったから、どこに飾ろうか。”
暮らしに潤いを与えるドライフラワーとのつきあいを少しずつ始めてみませんか。
(ユーカリ、キビ、クロヒエ、ブラックベリー、ソフトストーベ)