心が浮き立つイベント、クリスマスに欠かせないアイテム
街は赤や緑のディスプレイに溢れ、クリスマスソングがそこかしこで流れています。クリスマスは子どもだけではなく、大人もワクワクしてしまう胸躍るイベントですよね。
ホームパーティを開く予定はなくても、インテリアに季節感を取り入れたい。クリスマスリースはそんな気分を満たしてくれる絶好のインテリアアイテムです。
クリスマスリース作りに準備しておくもの
常緑樹は左から(以下、全て左から)、ヒムロスギ、コニファー、モミです。
コニファーは特に香りが豊かで、作業中は森林浴に来たかのように。リラックス効果があると言われるのもうなずけるほど、ふと強く香る度に「いい香りだね」とみんな自然と笑みがこぼれていました。
シロタニギク、ブローニア(ドライ)、ユーカリポポラスベリー、シルバーブローニア、バーゼリア、ユーカリテトラゴナ、ポアプランツ
使用する道具は、ペンチ、花鋏、リース用ワイヤーです。
装飾用のドライやグリーンは、これだけ揃えなくても花屋さんでお好きなものをピックアップしていただければ大丈夫。
長く飾るために気をつけたいポイントは、あまり色数を増やさないことと、松ぼっくり・赤い実などを入れないことです。
さあ、さっそくリース作りに取り掛かりましょう
①ぶどうの蔓を作りたい大きさに整えます。仕上がりは、このベースの大きさから約2倍ほどのサイズになります。写真の蔓は、直径約10cm。仕上がりは直径約20cmほど。少し小さいかな、と思うくらいが、ちょうど良いサイズです。
また、ぶどうの蔓が乾燥しきってボロボロと切れてしまいそうな時は、水の張ったボウルに一旦つけておくと、水分を吸収して整えやすくなるそう。
②蔓のサイズが決まったら、ワイヤーでねじって固定します。
③ねじって固定したワイヤーの先端は尖っているため、傷つかないように蔓の束の中へ差し込みます。
④新たにワイヤーを約10cmほど伸ばし、蔓に巻きつけます。ここからグリーンの巻きつけを開始。伸ばしておいたワイヤー部分はフックなどに掛けるための輪になります。
リースのバランスが良くなるプロの技
(左から8:5:3のサイズ)
⑤-1
巻きつけていくパーツの8:5:3のサイズ比率。
外側に8、蔓の向きに5、内側に3のサイズのパーツを配置していきます。その連続で綺麗な輪郭が生まれます。
⑤-2
蔓の外側に向かって固定するのは、8のサイズ。
⑤-3
蔓の方向に沿わせるのが5のサイズ。
⑤-4
蔓の内側に向けるのが3のサイズ。
⑥ 1ブロックを配置して、ワイヤーをぐるりと根元に巻きつけ、ギュッと力を加えてきつく固定します。ワイヤーの巻きつけが緩いとバラバラと落ちてしまうので、ギュッギュと力強く引っ張りましょう。慣れない場合は、1パーツずつ巻きつけても◎
次に来るブロックの比率8のパーツは、出来上がったブロックの根元が見えないように、重ねて束ねていきます。
⑦他のグリーンやドライをだいたいどの辺りに配置させるか、あらかじめイメージしておくとスムーズに作業できます。
8:5:3のブロックが、3つできたところです。ボリュームたっぷりですが比率を意識しているので、綺麗なバランス。ぐるりとブロックを連続させると終了です。
⑧蔓を埋め尽くすようにブロックが終了したら、巻きつけてきたワイヤーを始めに伸ばしておいたワイヤーの根元と合わせてねじって留めます。緩まないように、力を入れて根元をねじってくださいね。
⑨二つのワイヤーの先端をねじって、フックに掛ける用の輪を作ります。
できあがり。
常緑樹のボリュームたっぷりに、けれど時期を過ぎても飾っておけるクリスマスリースの完成です。
コニファーやモミの香りが、ときどきに匂うと、森の中にいるようにホッとした気分になります。
あまった素材でスワッグも
①あまった素材を束ねると、立派なスワッグに。長さのあるものを土台に、どんどん束ねていきます。
②全体のバランスを見て輪郭を整えます。輪ゴムでくくった後、ワイヤーや麻ひもで仕上げます。
できあがり。
あれこれ束ねながらも短時間でできあがるので、リースよりも手軽です。
身近にグリーンのある暮らしを
ちょっとハードルが高いかなと思っても、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
豊かな緑の香りに包まれ、いつの間にか夢中になって作業しているはずですよ。
手を動かして、グリーンを愛でる潤いのひと時を楽しんでください。
(飯野さんの作品のアレンジメント。とっても物腰が柔らかな方で、リース作りや花や植物のお話をうかがえば、的確にわかりやすく教えていただきました。プロのコツを伝授いただいた時には、スタッフ全員が感嘆の声を上げ興奮したほど)