歳神様を迎える準備をととのえて、すがすがしいお正月を
古くから、日本人の暮らしと密接に結びつく「歳神様」を新年にお迎えするために、年末にさまざまな支度をします。神様の入口となる玄関を掃除して清める「大掃除」の習慣や、お正月飾りやお供えを飾るのも、歳神様をお迎えする準備なのです。
年末の【大掃除】で歳神様を招こう
歳神様を招くために、12月13日の「ことはじめ」から家や神棚の掃除をはじめるのが年末大掃除の由来といわれます。中でも玄関は歳神様の入口となる、もっとも大切な場所とされています。
住まいの顔でもある玄関。お掃除上手なブロガーさんたちの技をお手本に、今年は歳神様を迎えるにふさわしく、いつもより綺麗にお掃除してみませんか？
玄関のお掃除【エリア別】のポイント
エクステリア・玄関ドア
玄関ドアは基本、水拭きを。ドアノブや鍵穴周辺は手で直接触れる部分なので、手あかなどが残らないよう特に丁寧に拭き上げます。チェアや花台、郵便ボックスなどを置いている場合は、そこもきれいにしましょう。
玄関タイルはブラシでこすって、土ぼこりを洗い流します。汚れがひどいときはタイル用の洗剤なども検討を。
玄関ドアの内側は、溝やくぼみの埃を羽根はたきで優しく払って。ドアノブまわりはしっかり拭き掃除を。
たたき・タイル
知らない間に汚れがたまる玄関のたたき。まずは靴などを全部出して、掃き掃除。そのあとデッキブラシで磨きます。
ブラシがない、出す余裕がないときには、セスキ水をスプレーして古いタオルやウエスで拭き掃除。これだけでもタイルはピカピカになります。
靴箱・靴収納
靴箱も、中身を取り出して拭き掃除。中に防臭剤や除湿剤を入れている場合はこの機会に取り替えをしましょう。
拭き掃除の水には、ちょっぴりハッカ油をたらして。消臭効果・殺菌効果があり、また爽やかな香りがほんのりと残ります。
靴箱に入れずに出してある靴。床にそのまま置くよりも、棚などに整理するほうがスッキリ見えます。こちらのおうちでは壁に立てかけたシューズラックで収納。
こちらは靴箱を外してオープン棚をDIY。オープン棚の場合は詰めて並べず、間隔を一定にあけて並べるとすっきりします。
玄関まわりの納戸や収納もきっちりと整理しましょう。ファイルボックスを並べて、スプレー類やお客様のスリッパなどを整然と収納。使うときにも出しやすいですね。
仕上げに【お正月飾り】をあしらって
しめ飾りには、不浄なもの、災いを除ける意味合いがあります。玄関ドアにフックなどがない場合は「剥がせる両面テープ」でフックを取り付けるのも手です。お正月が過ぎれば跡を残さず剥がせるので安心。
お正月の緑といえば若松。松の枝や南天、正月飾りなどを北欧のフラワーベースにアレンジすることで、おしゃれな門松のように。これなら洋風の住まいにも違和感なく飾れます。
円形のしめ縄は、より伝統的で正統派な雰囲気。色合いや立体的なあしらいがモダンなのでとてもおしゃれです。
ゴールドのボーダーが新年のおめでたさにぴったりなフラワーベースは、デンマークはケーラーの「アニバーサリー オマジオ」。南天にガラスの鏡餅、松ぼっくりやこまなど、伝統的なアイテムと不思議なほど調和しています。
真っ白な壁をいかして飾り付けたしめ飾りに、南天と新春らしい黄色のフリージア。爽やかな佇まいは、まさに歳神様をお招きするにふさわしいしつらえです。
まとめ
いかがでしたか？玄関をきれいに整えることは、神様のためでもありますが、家を訪れるお客様、そして何よりも、毎日「いってきます」「ただいま」を言う家族にとっても心地いいことですよね。いつも掃除の行き届いた玄関で新しい一年を過ごせるよう、願いを込めて年末の掃除をしてみましょう♪
日本では、お正月の初日の出とともに「歳神様（としがみさま）」が現れるとされています。その由来は神道の「八百万」の神様であり、稲の豊作をもたらす神様であり、家を災いから守ってくれる先祖の霊ともいわれます。