“許すこと”はちょっぴり難しい
「夫・彼氏が浮気をした」
「昔、友人に裏切られたことが忘れられない」
あるいは
「いつも目標を達成できない自分が許せない」
など、生きているとたくさんの「許せないこと」が降りかかってきます。
あなたがもし、怒りと悲しみで心が占められていて苦しいなら…あなた自身のために怒りや悲しみを手放し、許しましょう。
今回は、ちょっと難しい「許すこと」をわかりやすく7つのステップでご紹介します。
まじめな人ほど“許す”のが苦手
他人に話しても解決できない
友人に相談したり愚痴を言っても、その場でストレスは発散できますが、あなたの心を傷つけた人やあなた自身は変わりません。誰かから傷つけられた場合、相手が苦しんでいないので、余計「許せない気持ち」が増大してしまいます。
近しい人だからこそ許せない
「お母さんならわかってくれるはず」「夫は私の一番の理解者」など、私たちは生きていると、知らず知らずのうちに誰かに心を預けています。相手に依存しているほど、裏切られたと感じた時にショックを受け、怒りや悲しみを深く感じてしまうのです。
許しへのステップ
しかし、許せない気持ちをじっと抱えていると、怒りや悲しみは勝手に増幅し、気づかないうちにあなたの心を押しつぶしてしまいます。
勇気をもって「許せない気持ちを手放す」ことは、あなたの心と身体にとって一番必要なことなのです。
今はまだ許せなくても大丈夫。ゆっくりステップで怒りと悲しみを手放す方法をご紹介します。
その1:身の回りのことをていねいに
掃除や洗濯、繕い物もおすすめ。キレイになったのがすぐ実感できるので、無心で手を動かしましょう。
嫌な気持ちに引き戻されそうになったら、ヨガやウォーキング、ストレッチなど軽い運動をするのもおすすめです。適度な運動は夜、眠りにつきやすくする効果も期待できます。
その2:美しいもの、心弾むものを探してみましょう
庭やお花屋さんで見つけた花を活けるのもおすすめ◎目に入るたびに、あなたの心をそっと癒してくれます。
その3:今の気持ちをノートに書き出してみる
周囲を見渡せる余裕が出てきたら、ノートにその時の素直な気持ちを書き出してみましょう。誰に見せるものでもないので、何が許せないのか、その時の気持ちも振り返りつつ書きます。
自分のことが許せないと感じる場合の時は、何が許せなくて、でもこれは前よりできたなど、ちょっとフォローする視点で書くのも忘れずに。
振り返る作業はとてもエネルギーが要るもの。しかし、気持ちを整理して、怒りや悲しみを手放すには欠かせないものでもあります。どんなに時間がかかっても良いので、休み休み記しましょう。
その4:「ごめん」を期待しない
傷つけられるとつい「ごめん」と言われることを期待してしまいますが、あなたは本当に相手の謝罪を受けて素直に許し、すべて水に流すことはできるでしょうか?
「謝ったから許されると思わないで」「一回謝ったくらいで」「心の底から謝っていない」など、次はいろいろな難癖をつけて「より深い謝罪」を求めてしまうのではないでしょうか。
「ごめん」と言われても言われなくても、許すのはあなた自身が選び決めることなのです。
その5:相手に心の内を吐き出してみる
「ごめん」と言われることを期待しないで、相手に素直な自分の気持ちを打ち明けてみることで事態が好転することもあります。ただし、これはあくまでも自分がだいぶ冷静になって、相手の言い分にも耳を傾けることができる余裕が出てきたときがおすすめ。さもないと、より深い傷が生まれてしまいます。
その6:自分のために“許す”
誰かに深く心を傷つけられたとき、許すのはまるで損をするような気持ちになります。自分だけがなんだか不公平のような気がするのです。
でも、深い怒りや悲しみを抱えて生きていくと、自分が自分らしくのびのびと振舞えなくなり、生きづらくなってしまいます。許すのは、あなたの心と身体のために何よりも一番得なことなのです。
怒りや悲しみを感じることは自然で、悪いことではありません。深く傷つき泣くことも、人間としてあたりまえの感情です。怒ったり悲しむ自分、涙を流す自分も認めて愛してあげましょう。
その7:時には距離をおいて
会うたびになんだか疲れてしまう、心を傷つけられてしまうと感じる人とは、物理的、心理的ともに距離を置くことも時には大切なこと。あなたを守るために、まずは自分自身の心地よい場所や人を選びましょう。
【まとめ】“許す”のは自分で決められる
子どもは毎日たくさんケンカして、同じ数だけ仲直りしています。私たち大人だけが、いつまでも根深く怒りや悲しみを抱え、許せない気持ちをじっと抱え込んでしまうのかもしれませんね。
許すのは、なによりもあなたがよりあなたらしく生きるために欠かせないこと。
また、許せないことで何らかの体調の変化を感じるときは、早めに心療内科やセラピーに通って、もつれた糸をほぐすのもおすすめです。
きちんとしている人ほど、他人のルーズさにイライラしてしまうことがあるようです。まじめな人ほど、怒りをためやすく、深く傷ついてしまうことが多いのです。