悩むのではなく、問題を解決する
「悩み」とはなんでしょう?
「悩み」を抱えている状態とは、まだ解決していない問題がある状態です。
・問題の輪郭が曖昧なため解決方法がわからない。
・問題解決のための選択肢が複数あり、そのうちのどれを選択すれば良いかを決められない。
・自分自身が何に悩んでいるかよくわからないが、モヤモヤ、イライラが止まらない。
などの状態が考えられます。
悩んでいる状態は、気持ちが晴れず嫌なものです。はやくスッキリしたいですよね。あなたの「悩み」に明確な輪郭を与え、問題解決をするためにはどうしたら良いのでしょう?
「悩み」→「問題解決」にするにはどうしたらいいの?
悩みの原因を明確にする
悩みは、「自分が何に悩んでいるか?」という本質が不明瞭なために、なんとなくモヤモヤとした状態に陥っていることがほとんどです。自分の悩みの正体がわかれば、悩みはすんなり解決してしまうこともあります。
悩みを明確にするために
一人で悩みを抱えているときは、とにかく紙に悩んでいることを書き出しましょう。
・今、悩んでいることは何か?
・どうして悩んでいるのか?
・悩みの本質的な問題は何か?
・モヤモヤする気持ちの正体は?
自分の悩みに多角的にスポットをあてて、自分の悩みの原因を探ります。
①仕事の悩み
たとえば、仕事で悩んでいるとします。
・今の仕事の良いところは?悪いところは?
・今の仕事の好きなところは?嫌いなところは?
・理想と現実のギャップは?
・本当に自分がしたいことは何?
・今すぐ行動できることは?
・変えられることは?変えられないことは?
問題の本質が、現状すぐに変えられることか、時間をかければ変えられることか、その問題は時間を労力をかけても自分の力では変えるのが難しいことかを判断します。
対人関係が悩みの場合は、小さな努力と少しの決意で変えられることもあります。相手との関係がギクシャクしている場合は、自分から毎日挨拶をしてみる、声をかけてみる、など地道な行動を積み重ねれば、次第に改善されていく場合がほとんどです。職場では、付かず離れずの割り切った関係性も大切。大人としての対応を学ぶ場として、相手の良いところだけを見つめて、相手は自分のうつし鏡だと思いましょう。
給与や労働時間に問題があるときは、早急な改善が難しい場合もあるでしょう。上司に相談してみても改善されない場合は、スキルアップをしたり、転職を考えたりするのが妥当です。
自分の体力やモチベーションに問題があるときは、生活習慣の改善をします。運動を始める、食生活を改善する、睡眠の時間を確保する、など。働く上で身体は資本です。どんな仕事をするうえでも、自身の体調管理は一番大切にしましょう。自分の体調が優れないと、良い仕事はできません。
仕事そのものが退屈だったり、楽しみを見出せない場合は、自分自身の心がまえの問題なのか、そもそもやりがいを見出せない仕事なのか、よく見極める必要があります。プロとしてできる限りのことを一生懸命全力でやってみても楽しさを見出せないのであれば、他の職種を考えてみても良いかもしれません。ただなんとなくやる気が出ないのであれば、まずは無理にでも一生懸命働いてみましょう。自分自身のモチベーションの問題であれば、どこに行っても結果はさほど変わりません。
仕事を単なるお金稼ぎと考えるか、人生の一部と考えるかでも、仕事に対する捉え方は変わってきます。人生は一度きりです。その中でも仕事には多くの時間を費やします。しかし同時に、仕事が人生のすべてではありません。家族や友人・恋人と過ごす時間も人生の一部であり、自分の好きなことに費やす時間もしかりです。
自分にとって大切なものは何か?自分にとって必要なことは何か?成長したいのか?このままでいたいのか?人それぞれ価値観は異なっていて良いはずです。今のあなたにとって、一番しっくりとくる選択をすること。後悔のない今を選択することが大切なことではないでしょうか。
②私生活の悩み
仕事以上に解決が難しいのが私生活の悩みではないでしょうか。多くの人に尊敬されている経営者や著名人でも、私生活では多くの悩みを抱えているということも。私生活は、人間関係の修行の場だと捉えてみるのも良いかもしれません。
職場でもそうかもしれませんが、人は自分の思い通りにはけして動いてくれません。どこかお互いが割り切った関係になれる職場以上に、プライベートでの人間関係は自分自身のあり方が問われる場です。
自分の子ども、親、パートナー、友人たち...自分の思い通りにしようとすればするほど、苦しくなります。どんなに親しい間柄であっても、どんなに自分と似ている部分がたくさんあったとしても、「相手は自分とは違う」ということを認め合うこと、それこそが人間関係の修行といえるかもしれません。
悩みが身近な人との関係性にある場合は、相手を変えようとするのではなく、自分が変わることを考えましょう。
・相手の嫌な部分は何か?相手の嫌な部分を許すことができるか?できないか?
・相手の嫌な部分をなぜ自分が嫌だと感じるのか?
・自分の心が許容できない理由はなぜか?
・自分にできることは何か?
人には感情があります。頭では理解したつもりでも割り切れないもの、それが感情です。自分自身の感情とどう向き合うか、対人関係の問題の核は、他者ではなく自分自身の感情にあります。
問題解決をするために
すべての問題は自分自身が作り出しているという自覚を持って行動しましょう。問題がない人なんていません。みんな悩んでいます。
悩みなんてなさそうに見える人や、キラキラ輝いて見える人は、自分自身の内面に深く向き合っているはずです。すべての問題は自分の心が作り出しています。だからこそ、すべての問題は自分の内面と向き合うことで自然と解決していきます。
時には安心できる場所から一歩踏み出して、勇気を出してみることも大切です。
あなたが前を向いて歩き続ける限り、必ず道は開けるでしょう。
おわりに
悩みがある状態は辛いもの。誰かに相談してみるのも良いでしょう。しかし、相談するはずが愚痴大会にならないように気をつけて。話を聞いてもらうことで、自分の考えを整理することはできても、問題を解決するのはあなた自身です。
悩みという問題の根っこには、自分自身の心の問題が隠れています。誰かのせいにするのではなく、自分の心と向き合う勇気を。すべてを自分自身の問題として受け止めることができたら、あなたの人生はきっと、今よりもっと自由に輝き始めるでしょう。
誰もがみんな大なり小なり悩みを抱えて生きています。