北欧独特の「ティータイム文化」
「fika(フィーカ)」の意味は”お茶すること”
日本ではちょっとお茶を飲みながら休憩することを「お茶する」などといいますね。スウェーデンでは同じような感じでお茶することを「fika(フィーカ)」といいます。北欧では、”お茶”は”コーヒー”を意味するので、フィーカとはコーヒーを飲むことといってもいいでしょう。
どこが独特なのでしょう?
フィーカという言葉にはお茶するという意味合いよりも、もっと文化的な背景があります。ただコーヒーを飲んで休憩するのではなく"生活習慣"のひとつ。家族との時間を楽しむ、同僚、友人など大切な「誰かと」時間を共有するためのツールなのです。また必ず甘いものも一緒であることも特徴と言えます。
単なるお茶じゃない”フィーカ”の独自性
フィーカ・・・何のため?
どこの国でも、デスクのかたわらにコーヒーカップを置いて仕事をしたり、勉強の合間にぼーっと休憩しながらゆっくりコーヒーを飲んだりしますよね。
でもそれはフィーカとはいいません。”コーヒータイム”+”コミュニケーションをとる”がセットになっているのがフィーカ。お茶を飲みながら雑談したり楽しい計画を立てたりして「会話を楽しむこと」が目的なのです。
またフィーカの時間は身分や立場は関係しません。どんな間柄の人とも「仲間」としておしゃべりを楽しみ、一緒に時間を過ごすのです。これはフィーカを語る上でとても大切なことです。フィーカという時間のおかげで、気持ちのやり取りがスムーズになり、普段の生活の中で話しやすい空気がうまれます。
フィーカは「デートでないデート」
フィーカにはもうひとつ、素敵な力があります。気になる人を初めて誘うとき、普通はなかなか敷居が高いもの。でも北欧では気軽にフィーカに誘えばOK。その言葉は誘い文句の一つではあっても、フィーカ=デートではないから。そこでいい感じになれれば次のステップへと進めばよいのです。フィーカは「デートでないデート」として、とても大切な社会的な働きを持っています。
必ず”甘いもの”とセット
フィーカでは、コーヒーに必ず甘い焼き菓子やケーキ、オープンサンド、フルーツなどが添えられます。コーヒーだけではフィーカとはいわず、甘いものとセットで「フィーカ」なのです。
定番スイーツは"シナモンロール"
代表的なスイーツはシナモンロール。日本でもシナモンロールは手軽に食べられますが、本場のシナモンロールは強力粉ではなく薄力粉を使うので、パンよりも軽くてお菓子に近い食感が特徴です。
レシピをご紹介♪
フィーカを彩るモノたち♪
Rorstrand(ロールストランド)・プレート
My porcelain(ミイ・ポスリン)・カップ&ソーサー
Almedahls(アルメダールス)
Almedahls(アルメダールス)
スウェーデンで137年に渡ってウール製品を作り続けるクリッパン。極上のこだわりコットンと北欧のデザイナーのひらめきでできているかわいいランチョンマットをご紹介します。
Photo on Visual hunt
北欧といわれるノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランドなどの国々は歴史や文化に共通点が多いことで知られます。寒いイメージがありますが、メキシコ暖流の影響で気候は比較的穏やか。ですが緯度が高いため、特に冬は日照時間が短いといった特徴があります。それも影響して人々は家の中で家族や仲間と過ごす時間を大切にしています。そんな北欧文化の一つが「フィーカ」です。