『ブティ』とは?
2枚の布を重ねてステッチを施した後、コットンヤーンを詰めて模様を浮き上がらせる技法は、美しい陰影を作り出します。
光に透けた時の陰影も『ブティ』の魅力の一つ。こちらはブティの原型と言われる「トリスタンキルト」を「ブティ」の技法で再現した作品です。中から光をあてることでまるで彫刻のように浮かび上がり幻想的な雰囲気。
『ブティ』の基本
材料&道具
・糸:キルト糸やコットンアブローダーなどの刺繍糸
・詰め糸:コットンヤーン
・針:キルト針、刺繍針、タペストリー針
・刺繍枠
・ハサミ(刺繍用のものがおすすめ)
基本の縫い方
1、2枚の布は、ズレないようにしつけ糸で止めておきます。
2、図案を布に移してから、線に沿ってステッチをかけていきます。
3、糸を詰めます。
4、詰め糸の端はハサミで切って、爪楊枝などで押し込みます。
本
『ブティ』を日常に取り入れて
フランスで『ブティ』が盛んに作られた時代には、ブティの「ベッドカバー」「赤ちゃんのおくるみ」「ペチコート」が嫁入り道具として重宝されていました。こちらは、ブティ風のベッドカバー、枕カバー、クッションカバー一式です。
コットン100%の『ブティ』は、肌さわりも快適ですのでベッドカバーやマルチカバーとしてもおすすめ。
こちらはブックカバーです。外出先での読書のお供にいかがでしょう?
シンプルさの中にコットンヤーンで作った陰影が映える『ブティ』は、ソファにかけておくだけでも素敵ですね。
ランチョンマットならいろいろな『ブティ』を気軽に挑戦できそうですね。
『ブティ』と言えば白が注目されがちですが、白以外のブティも素敵です。花柄などの柄ものをチョイスすると、テーブル周りがぐっと華やかに♪
光を通した時の陰影が素敵な『ブティ』は、タペストリーとしても使えます。まるで布のステンドグラスのようですね。
『ブティ』とは、17世紀頃からプロヴァンス地方など南フランスで作られてきた伝統の手芸。