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【連載】ふたりのマイルール
vol.2 - 「美味しい」を一緒に作る。
夫婦を育む時間

“ルール”と聞くと少し堅苦しさを感じますが、夫婦や仕事のパートナーなどごまかしのきかない距離感では、なにかしら決め事があったほうがスムーズにいくような気もします。なら「素敵な関係のためのルール」って?毎回さまざまな「ふたり」に登場してもらい、心地よい関係を保つための秘訣を聞いていくこの連載。今回は料理家・榎本美沙さんとご主人のひろさん。ご夫婦で一緒にごはんを作ることを大切にしているお二人にお話を伺いました。(2019年07月17日作成)

写真:yansuKIM 取材・文:西岡真実

【連載】ふたりのマイルール  
vol.2 - 「美味しい」を一緒に作る。
夫婦を育む時間
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vol.2 - 「美味しい」を一緒に作る。
夫婦を育む時間
キッチンに並んでごはんを作る。それが、不確かだけど大切な"何か"をカタチ作るとしたら?

言葉にするのが難しい、だれかとキッチンに立つあの感覚。「ともに何かを作る歓び」は仕事や他のことでも同じはずなのに、不思議だけど、料理を作ることに限ってはお互いの間に特別な何かが宿る気がします。


料理家として活躍する榎本美沙さんは、夫婦で作るレシピを提案しています。榎本さんのサイト「ふたりごはん」で紹介されているレシピの数々は、まさに美沙さんとご主人との合作。

「石橋を叩くタイプ」と言いつつアフリカに1人で旅をしたり、会社を辞めて料理家になる決断をしたり……時に猪突猛進型の美沙さんと、おおらかにそれを見守るご主人のひろさん。
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一緒にいて空気のように心地いい。ごはんの趣味が合う。
お互いに自然に馴染むような感覚で、付き合ってから1年未満で結婚を決めたという榎本さんご夫婦。

絶妙なバランスで安定感のあるお二人に、心地よい関係を保つ3つのルールを伺いました。
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vol.2 - 「美味しい」を一緒に作る。
夫婦を育む時間
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Rule1:「ありがとう」を口グセに

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今まで大きな揉め事や喧嘩はほとんどないというお二人は、波風がない“凪”の海を思わせる穏やかな雰囲気。
「ただ、お互い頑固で譲らないところがあるので、意見がぶつかったときは僕が先に謝るようにしてます(笑)」

そんなご夫婦の間で無意識にやっていたことのひとつが、感謝を口にすること。ルールという決め事のようなものではなく、自然に生まれた「ありがとう」の習慣は、心がざらついているときでも気持ちよく過ごせる魔法の言葉のようです。
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"当たり前"なんてないから、感謝の言葉を

美沙さん:彼は「ありがとう」の数が相当多いんです。私の両親は夫婦間であまりお礼を言わないので、最初は新鮮でした。

ひろさん:へぇ、それは自分でも気が付かなかった。仕事では意識してやってるから、自然と家でもそうなってるのかな。

美沙さん:よく感謝を口にしてくれるから、私も返すようになって。そしたらいつの間にか、ちっちゃいことでも「ありがとう」と言うのが夫婦間で定着しました。

ひろさん:ルールっていうものではないけど、ね。

美沙さん:そうすると、やったことをちゃんと認めてくれてる気がして。やっぱり「当たり前」ではなく、お礼をいうのは大事だなと感じます。
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vol.2 - 「美味しい」を一緒に作る。
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Rule2:家事の担当は決めない

家事分担を決めることで平和を保とうとする家庭は多いかもしれません。ところが意外や意外、お互いに仕事で忙しくしているという榎本さんご夫婦は、家事の担当を“決めない派”だと言います。それでも揉めたりしないのは、「ありがとう」のおかげでしょうか。
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ひろさん:家事の役割って、僕らは適当なんですよ。例えば、妻が料理してくれたら僕が洗い物してとか、なんとなく決まってるんです。

美沙さん:なんとなく、手が空いた人が洗濯物して、気が付いたら掃除して……それで上手く回っています。

ひろさん:どっちかがやらない、サボるときもあるけど、それはお互いフォローし合って。

美沙さん:ただ、忙しいときでも一応お弁当は私が作ってて。仕事柄どうしても試作品がメインになっちゃいますけど、なんとなく栄養補給ができるように、家のごはんを食べていられるようにと気を付けてます。
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Rule3:週に一度は一緒に料理をする

夫が豆腐をちぎる。妻がそれを和える。
「豆腐、これくらいの大きさ?」「うん、適当で大丈夫」「結局、つぶすのか……」「白和えだからね」

お皿を並べ、盛り付ける……そんな動作や会話の数々は、少なからず2人で暮らしを営む足がかりになるもの。


――ふたりでごはんを作ることで、よりふたりらしい暮らしを作っていけますように。

そんな想いを込めた「ふたりごはん」のサイトを運営している美沙さん。今ではサイト用のレシピ動画撮影でも一緒にキッチンに立つことが多いお二人ですが、美沙さんが料理家になる以前からその習慣はあったと言います。ではお二人が「ふたりごはん」を大切にしている理由って?
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美沙さん:お互い忙しくしてるけど今でも週末は一緒にキッチンに立ってるので、なんとなく気持ちがズレたりしたこともそこで修正できる気がするというか、関係の構築になってます。一緒に作業して一緒に「美味しいね」って食べることで生まれる「何か」がある気がして。だから家族や夫婦で料理をすることは大事だなと思って、料理家としての活動をはじめたとき「ふたりごはん」を自分のテーマにしました。で、横にいるのがそれに巻き込まれた人です(笑)

ひろさん:最初はまさか、ここまでとは思ってなかったんですけど。僕の出勤前に料理の動画撮影なんかを手伝うので、6時とかに起きて……というか起こされ(笑)

美沙さん:そうそう、無理させてます。
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ひろさん:僕がイヤイヤ期に入ることもありますけど(笑)。でもちゃんと計画立てて、自分も忙しいのに「起きろー」ってやってくるのは、すごいなって思います。僕だったら多分やめちゃうと思う。

美沙さん:A型なんで、昔から良くも悪くも愚直なタイプ。何より心配性だから、必死にやっておけばひとまず安心というか。

ひろさん:O型からしたらもう、すごいなと。そこは尊敬してる部分ですね。
お二人で手際よく作ってくれた、生のゴーヤを使った胡麻和え(梅肉入り)に、塩麹の唐揚げ、自家製味噌を使ったお味噌汁。料理中だけでなく準備や片付けでも、美沙さんの動きを見てサッとフォローに入るひろさん。キッチンでのチームワークもぴったり

お二人で手際よく作ってくれた、生のゴーヤを使った胡麻和え(梅肉入り)に、塩麹の唐揚げ、自家製味噌を使ったお味噌汁。料理中だけでなく準備や片付けでも、美沙さんの動きを見てサッとフォローに入るひろさん。キッチンでのチームワークもぴったり

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ピッチャーとキャッチャーだから、上手くいく

美沙さん:私はひろさんのその「大丈夫、大丈夫〜」って性格が、いいなって思う。物事に動じず「なんとかなる」っていう感じが心強くて。

ひろさん:逆に!?

美沙さん:私みたいなタイプからすると、どしっと構えた気持ちがあるのは、羨ましいくらい。お互い違うタイプだからこそ、バランス取れて上手くいってるのかなって。

ひろさん:もうちょっと、他に何かないの?(笑)

美沙さん:あとは……何かあったっけ?

ひろさん:もういい(笑)
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美沙さん:でもやっぱり、そこが一番大きいかな。

ひろさん:ひとつのことに対する視点も結構違うしね。

美沙さん:私は愚直に突き詰めるタイプでまわりが見えなくなりがち。仕事の企画書とかを見てもらうこともあるんですけど、第三者視点のアドバイスは助かります。

ひろさん:僕、ずっと野球をやっててキャッチャーだったので、ポジション的に“縁の下の力持ち”みたいなところがあって。妻はピッチャーのようなタイプで、自分のボールをガンガン投げてくるんですよ。それをコントロールするっていう感覚はあるかもしれないですね。ちょっと外れたボールでもいいボールにするためにどうすればいいか、とか。

美沙さん:あるかも。ひろさんが「こっちに投げろ」って指示をしてくれたり。

ひろさん:いいバランスなのかもしれないです。自分らで言うとちょっと恥ずかしいね(笑)
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妻と夫。違うからこそ一緒にいる意味がある

ごはんの好みや基本的な価値観は似ているというお二人ですが、性格の違いもチラホラ。ただ、夫婦たるもの、違う部分があるからこそ尊敬できたり補い合えたりするものです。

波風の立たない穏やかな結婚生活のなかで、印象に残っているエピソードや尊敬できるところを伺いました。

美沙さん:料理の道へ進む背中を押してくれた

美沙さん:私は、以前は広告代理店に勤めつつも、本当は就活のときから料理の仕事がしたかったんです。「広告の食品担当になれれば」という希望を持って入ったけど、次第に「直球で料理の仕事がしたい」気持ちが強くなって。それを彼に相談したら「一回勉強してみたら?」って調理師学校を勧めてくれたんだよね。

ひろさん:確か、結婚1年目くらいのとき。あれ?俺が勧めたんだっけ?

美沙さん:うん。私としては大きく背中を押されて、料理家の活動をスタートするきっかけになったかな。

ひろさん:そう?僕はそんな認識なかった(笑)。でも相談するときにはもう大体、自分のなかで決めてるものだから、それに対して「いいんじゃない?」って一緒にボールを蹴ってあげるような感覚。あれはいい決断だったよね。

美沙さん:かなり思い切った決断だったけど。今となれば、ね。
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ひろさん :尊敬するのは、丁寧な人間関係

ひろさん:妻は、人間関係をめちゃくちゃ大事にするんですよね。小学校の頃から今まで関わった人とか、事あるごとに思い出しては連絡を取ったり、交流を続けてる。僕はあまりそういうキャパシティがないし得意ではないんですけど。マメにやってるのを見ると、すごいなあって思いますね。

美沙さん:でもやっぱりこの仕事をはじめるときも友達に相談したり、味噌教室を開催したら小学校の頃の友達がきてくれたりするわけですよ。それが私の糧にもなっているので。

ひろさん:応援してくれてる人はいるね。

美沙さん:一人じゃ何もできないし、人に支えられて生きてるので。本当に。
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少しずつ積み重ねていく「ふたりの暮らし」

榎本さん夫婦は、たんたんと、丁寧に、一緒に「暮らし」を作ることを大切にしているようでした。

夫婦でキッチンに立つ、というのは特別なイベントではないけれど、きっとお二人の関係をカタチ作るひとつのピースのようなもの。

「美味しい」を作り、「美味しいね」と言い合える。その他愛もないひとときを大切にすることで、ともに暮らしを作り上げていく感覚が養われるのかもしれません。
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”一緒に作る”ことに意味がある。夫婦で楽しむ「ふたりごはん」レシピ
”一緒に作る”ことに意味がある。夫婦で楽しむ「ふたりごはん」レシピ

普段、ごはんは誰と作っていますか?ほとんどの人は「自分ひとりです」と答えるのではないでしょうか。ごはんを食べることは、人が生きていく上で一番大切なもの。「生きていくためのごはんを一緒につくる、ということはとても大切な時間になると思うのです。」という「ふたりごはん」のレシピの考案者・榎本美沙さんの言葉どおり、あなたの大切な人と一緒に料理を作れば、きっと素敵な時間を過ごすことができるはずです。ここでは、ふたりでつくるごはんの、おすすめのレシピをご紹介します。

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