結婚式のご祝儀袋などに飾られている水引。よく見ると結び方にも種類があって、使い方のマナーがあるみたい。古くから続く日本の伝統には、いったいどんな意味があるのでしょう?今回は、様々な水引の結び方の意味から、進化する水引の素敵なアイテムまで幅広くご紹介致します。意味を知ればきっと、大切な人への贈り物に、マナーやしきたり以上の深い気持ちが込められますよ。2018年02月20日作成
結婚式やお祝い事の際のご祝儀袋などに結ばれている「水引」。美しく繊細な細工で形作られた飾り紐を、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
水引の起源は飛鳥時代にまでさかのぼり、中国からの贈り物に結ばれていた赤白の麻紐がはじまりと言われています。後に和紙をこより状にしたものを水糊で固めたことから「水引」と呼ばれるようになったそうです。
慶事から弔事まで幅広い場面で使われて、いろいろな結び方をされる水引。いったいどんな使い分けがあるのでしょう?今回は、様々な水引の結び方の意味と、進化する水引の素敵なアイテムまで幅広くご紹介致します。
こちらは日常生活でもよく使う「蝶結び」。「花結び」「もろわな結び」とも言い、最初に日本に中国から伝わった際の形が、この結び方だったのだそうです。
ご存知の通り、この結び方は何度でも結びなおすことができます。つまり、何度あっても良い慶事に用いられるのです。出産や進学など、お祝いごとに使いますが、婚礼関係は繰り返してはならないので使いません。
一度結ぶとほどけにくいこの形は「結び切り」と言って、二度あってはいけない、一度だけにしたいシーンで使います。「真結び」「固結び」「丸結び」「本結び」など多くの呼び名があるのも、結び切りの特徴です。
婚礼や弔事のほか、病気や災害のお見舞いにも使います。紐の本数は5本が基本形。「奇数を陽」とする中国の陰陽説から来ていると言われており、3本は簡略化したもの、7本はより丁寧にしたものです。ただし婚礼の際は、5の倍数の10本を使います。
見かけることが多い形なのでは?こちらは「あわじ結び」と呼ばれる結び方で、関東では「結び切り」と同様に人生で一度きりのお祝いの際に使用します。結び目の形が鮑に似ていることから「鮑結び」と呼ばれ、また水引の両端を引っ張るとさらに強く結ばれることから、「末長く」という意味も持つ、大変おめでたい形です。しかし比較的、あわじ結びは新しい結び方の為、地域によって使い方が様々なのが特徴です。
関西では、結び切りとあわじ結びは別で使い分けます。結び切りは、関東同様「一度きりのお祝い」に使い、あわじ結びは一般のお祝いに使う為、入学祝い・仏事用・七五三などで使用します。
婚礼などで見かける水引も、最近は様々なアイテムとして日常に取り入れる事ができます。鮮やかな色の中に、日本らしい和の奥行きさが感じられる進化する水引の素敵なアイテムをご紹介します。
こちらは、太陽と雲をイメージした配色の「mizuhikiブックマーク(しおり)」です。本を閉じる際に挟むと、ちょうど頭の水引部分が見えますよ。本好きの友人や、外国のお友達などへ贈り物として渡すのにおすすめのアイテムです。
こちらは水引でできた「箸置き」です。おうちでお客さんをおもてなしする際などに使うと、より食卓も華やぎますね。どこか愛らしさのある上品なアイテムなので、お世話になっている方にお贈り物をする時などにもピッタリですね。
春らしいカラーの水引4本取りでつくられた珍しい「イヤリング」。イヤークリップタイプなので、耳につける以外でも洋服の襟元なんかにつけてもオシャレですね。
実際につけてみると、POPなカラーですがどこか奥行きのある印象になります。ホワイトカラーのシャツやワンピースに合わせても◎普段使いしやすいアイテムなので、お友達への贈り物にいいですね。
帯留め・髪飾り・かんざしの3weyで使える水引アイテム。風にゆれるかんざしもセットです。POPなカラーですが、どこかモダンな印象で和の美しさを感じますね。ワントーンのワンピースをよく着る方などに、ワンポイントアイテムとして贈るのもいいですね。
梅の形はアクセサリーへのアレンジも幅が広がります。かんざしは和装でも洋装でも素敵に髪を飾ってくれます。お着物が好きな方への贈り物としてもおすすめです。
いかがですか?贈り物を包む様式にも心を配り、気持ちを込める日本の文化が、水引にはしっかりと根付いています。ご紹介した地域以外でも使い方には違いがあることもありますので、使うときは確かめてみてくださいね。古くから続く素敵なマナーを、ぜひ意味も知って、守っていきたいですね。
長い歴史のある水引には、見た目だけでなく贈る相手を思いやる気持ちがあらわれています。色や本数、結び方の意味などで時と場合によって使い分けます。そんな伝統を守りながらも現代風にアレンジされた水引が増えてきました。ご祝儀袋やのし袋だけでなく日常的に使う雑貨やアクセサリーなど、水引がもっと身近になるアイテムを手がける「TRART(トラート)」「mizuhikimie(みずひきみー)」など素敵なブランドもご紹介。大切な方への贈り物のアイディアにしてみてください。
アプリ限定!12星座占い、天気予報と気温に合わせたコーデをお楽しみいただけます
お買いものもキナリノアプリで◎
キナリノアプリ
「これが好き」、「これが心地よい」と感じてもらえるお買いもの体験と情報を。自分らしい暮らしがかなう、お買いものメディア
結婚式やお祝い事の際のご祝儀袋などに結ばれている「水引」。美しく繊細な細工で形作られた飾り紐を、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。