水引（みずひき）とは？
のし紙やご祝儀袋に直接印刷されているものも多いですね。
水引の歴史はとても古く、飛鳥時代に中国から伝わったのが始まりとも言われています。
当時は紅白の麻ひもだったそうですが、現在の水引はこより状の和紙を水糊を引いて固めて作ることから水引という名前になったそうです。
水引の結び方と意味
水引の色と本数
水引の色も慶事と弔事で異なります。
金銀は婚礼や長寿のお祝い、紅白は婚礼を含む一般的なお祝いごと、紅色は還暦、弔事の場合は黒白、黄白、双銀、黒…などと色の決まり事があります。
また紐の本数も、一般の祝い事を含むほとんどの場合は5本1組が多いのですが、婚礼関係は夫婦水引といって10本1組のものが正式な水引になります。
結び切り
水引を堅結びした形で、一度結ぶとほどけにくいことから『二度とくりかえさないでほしい』という意味を持ちます。
婚礼関係や全快祝い、弔事に使います。
ただしお祝いの場合は上向き、弔事の場合は下向きに結びます。
蝶結び
蝶結びは何度も結び直せるので、『何度あっても嬉しい』お祝いごとに使います。
出産や進学などには使いますが、繰り返してはならない婚礼関係には向きません。
形の意味だけでなく、包むものによっても結び方を変える場合があります。
贈る相手への心遣いが感じられますね。
素敵な水引デザイン
伝統的な水引ですが、ライフスタイルの変化に応じて最近では現代風なデザインも増えてきました。
ポチ袋
切り絵で水引が表現されたポチ袋。モダンで洗練されていて素敵ですね。
ブックマーカー
水引で作られたブックマーカー。いつもの生活にもさり気なく水引をプラスできます。プレゼントにも良いですね。
箸置き
お祝いの席やちょっとしたパーティーに使いたい！
カラフルでとっても可愛らしいですね。
こちらは富山県高岡市の伝統工業「鋳物（鋳物）」の技術を使い、錫（すず）で作られた箸置きです。
1916年創業の鋳物メーカー「能作」が手がけたスタイリッシュなアイテムです。錫特有の柔らかさがあるため、自分で好きなようにカーブをつけて使うことができます。箸置きとしてだけでなく、ネックレスや帯留めなどアクセサリーとしても使えます。
グラスマーカー
意外にも洋風とも相性が良く、ワイングラスにもぴったり。
海外の方へのおみやげにもオススメできますね。
水引アイテムを手がける人気ブランド・作家さんをご紹介♪
mizuhikimie（みずひきみー）
金沢の伝統工芸、加賀水引に出会い心を動かされた東郷美栄子（とうごうみえこ）さんが立ち上げたブランドです。心から晴れやかになるような、カラフルでポップなデザインが特徴です。
●水引工芸作家・東郷美栄子（とうごうみえこ）
福井県坂井市出身、石川県金沢市在住。
凛とした佇まいが心に響き水引を結いはじめ、カラフルポップな和の世界を表現。
その魅力を分かち合っていきたいという思いのもと、アクセサリーや金封の制作のほかワークショップも開催している。
鶴と亀がモチーフで、縁起がよくかわいらしい祝儀袋。1点1点手作りで作成されています。
大切な人を思ってこんな素敵で特別な想いがこもったご祝儀袋を用意されたら、贈られる方も本当にうれしいですし幸せですよね！
TRART（トラート）
日本の伝統的な素材、習わし、所作にアートの感覚を重ねて― 自分自身や暮らしを自由に表現できたら日々がちょっと鮮やかに なるかもしれない。
そんな想いから作られたブランド「TRART（トラート）」は、「TRADITIONAL AND ART」が由来。その名前のとおり、伝統とアートがバランスよく融合されたデザインのアクセサリーブランドです。
写真は、水引の結びが美しいピアス／イヤリング。カラフルな水引のコンパクトな結びが耳元で軽やかに揺れて女性の美しさをそっと引き立ててくれます。
こちらは、水引の編みとラインがミックスされた美しいピアス。カラー、サイズの違うトライアングルが揺れるたびにさまざまな表情を見せてくれます。
少し大ぶりで存在感がありますが、水引なので軽く耳への負担も少なく軽やかに美しく揺れてくれます♪
いかがでしたか？
長い伝統のある水引は、見た目だけでなく相手を思いやる気持ちを表すもの。贈る相手のことを考えながら、いろんなデザインを選ぶのも楽しいですね。
水引とは、金封や贈り物の包み紙を結ぶ飾り紐のことです。お祝いだけでなく、お見舞いや弔事などにも使われ、紐の色や本数、結び方にそれぞれ意味があるのです。