リンパマッサージは手順がポイント
体内の余分な水分や老廃物の排出を促し、むくみをスッキリさせたいときに最適だとされていますが、方法を間違ってしまうと逆効果になってしまうことがあるので注意が必要です。
「リンパマッサージ」をすることで期待できるメリットとは?
むくみがスッキリする
基礎代謝アップが期待できる
基礎代謝とは生命維持のために必要なエネルギーで、“何も活動をしていない状態で消費するエネルギー”のこと。血行が良くなると、全身に栄養が行き渡り体内活動が活性化され、基礎代謝アップが期待できると考えられています。このことからもリンパマッサージで巡りを整えることはとても大切と言えるでしょう。
ダイエット効果が期待できる
前途の通り、基礎代謝アップが期待できるので、消費量が増えることからダイエットも効果的に行うことができるでしょう。また体内活動が活性化されると、体が元気な状態を保てるようになるので、日常生活での活動量も自然と増え、痩せやすい体作りに繋がるでしょう。
肌のトーンが明るくなる
肌のくすみや色むらは、代謝の低下や血行不良が原因のひとつだと考えられています。リンパマッサージを取り入れることで全身の巡りが良くなり、肌質の向上が期待できるでしょう。また血色も良くなるので、肌のトーンが上がるといった嬉しい効果も期待できます。
疲れにくくなる
血行が促進されると筋肉がほぐれ、凝り緩和が期待できます。リンパの流れも良くなり、老廃物が排出されやすくなっていることから、疲労回復の効果も得られるでしょう。
また凝りが強いと睡眠の質が低下しやすくなってしまいます。筋肉がほぐれるとリラックス状態で眠りにつけるため、自ずと睡眠の質が上がり、疲れも取れやすくなるはずです。
リンパマッサージを効果的に行う、7つのポイント
【1】毎日続ける
リンパマッサージは毎日続けて行うことが大切。リンパが滞っている場合、一度のマッサージだけでは流れを整えるのは難しいからです。短時間でもいいので毎日行う習慣を身に付けましょう。
ただし体調が優れないと感じたときは、悪化させてしまうといけないのでお休みしましょう。自分の体と相談しながら行うことも大切なポイントです。
【2】マッサージ前はコップ1杯の水を摂る
老廃物を流しやすい状態にするため、マサージを始める前にコップ一杯の水を摂り、水分補給をしておきましょう。水を飲むか飲まないかで、リンパ液の循環に大きな影響を与えると考えられています。
また冷たい水だと体を冷やす可能性があるので、「常温」もしくは「やや冷たい」程度の水を摂るようにしましょう。
【3】食後は避ける
食後は食べた物を消化するため胃に血液が集まります。食後にリンパマッサージを行うと、血行が良くなることでその血液が全身を巡ってしまい、消化不良になる可能性があります。
リンパマッサージを行う際は、食後2時間以上は空けるようにしましょう。また飲酒後もアルコールがまわりやすくなるので控えるようにして下さい。
【4】お風呂上がりに行う
お風呂上がりは体が温まり血行が良くなっている状態です。また体がリラックスモードになっているときは、血液やリンパ液も流れが良くなりやすいと言われているので、リンパマッサージの効果を実感しやすいタイミングと言えるでしょう。水分補給をしっかりと行うことで、さらに巡りを促進することができますよ。
【5】クリームやオイルで滑りを良くして行う
何も塗らずにマッサージをしてしまうと、摩擦で肌を傷めてしまう原因に。滑りも良くないので、スムーズにマッサージできず、効果を得にくくなってしまう可能性も。
【6】力加減は『やさしく』 スピードは『ゆっくり』
早く効果を出したいからと、圧を強くかけてゴリゴリとやってしまいがちですが、それはNG。
リンパ管は皮膚表面に近い部分にあるので、強すぎるマッサージはリンパ管が押さえつけられてしまい流れを阻害することになりかねません。
やさしくさするだけで、じゅうぶんに効果が期待できます。手の平でゆっくりと包み込むように行うことで、効率良くマッサージできるでしょう。
【7】マッサージの順番に気を付ける
リンパマッサージはその順番がとても重要です。最終出口は鎖骨と言われているので、ここからスタートしてまずは排出しやすい状態にしましょう。
さらに全身で見たときには、上半身の右斜め半分は右鎖骨、それ以外は左鎖骨に最終的に集まるようになっていると言われているので、左鎖骨から始めるのが望ましいでしょう。
理想の順番
鎖骨、首肩、顔、脇や腕、お腹、脚の付け根、脚全体という流れを意識してマッサージしていきましょう。
リンパマッサージをすることで、体内に溜まっている不要な水分や老廃物の排出を促すことができるため、むくみがスッキリする効果が期待できます。とくにふくらはぎが凝り固まっている人は、ポンプ機能が上手く働かず全身の巡りが悪くなっている可能性があるので、滞りやすいリンパ節と一緒にケアすると良いでしょう。