昨年、開港150周年を無事に迎えた神戸の街は今日もたくさんの人があちこちで各々のティータイムを楽しんでいます。
六甲山系の山々や街中の草木も青々と茂る新緑の季節を迎え、心地良い天候はお散歩にもちょうどいい。
ほどよく歩いたら、ちょっと休憩に寄ってみませんか?
日本初がたくさん存在する神戸ならでは「喫茶文化」もそのうちのひとつ。
今年も、気になるお店にスポットを当ててお届けします。
訪れるたびに楽しみが増えるようなお店を選りすぐっています。
オンリーワンのセンスが光るカフェ特集
独特なテイスト、そのカフェならではのメニューなど見どころたっぷりです。
路地裏や住宅地に佇むカフェは、足を伸ばしてでも通いたくなる。
アフリカンなご馳走とガレットやパンケーキ、お店の看板メニューはそこでしか食べられないものばかり。
そんな魅力たっぷりのお店を神戸っ子ライターがご紹介。
Cafe Kollere(カフェ・コレリ)/中央区・山本
お店は、三宮と元町という繁華街の山手にあたる閑静な住宅街に位置する。
昔ながらの雰囲気残る通りの路地裏に佇む一軒の古民家は、一歩足を踏み入れると「アフリカン」な空気が漂う。
レモンイエローの鮮やかな壁紙に現地さながらのインテリアコーディネートには見入ってしまう。
セネガルの言葉で「幼馴染」という意味のある店名の通り、親しい人の家を訪ねたようなリラックス出来る空間が心地いい。
メニューは、ウガンダのオーガニック珈琲、バオバブジュースやセネガルビールなど他ではないようなラインアップ。
また、店内にはアフリカ雑貨や現地の自然由来のオーガニック製品がそろうのも見どころ。
まるで旅の途中であるかのような夢心地に誘ってくれるカフェで寛いでみて。


手しごとで改装したというビタミンカラーがベースの店内には、気になる雑貨も集結。
アフリカから仕入れている貴重なハンドメイドの衣類や食器など、ときめくアイテムがここに。
モロッコのシャウエンみたいなお手洗いも楽しいとのことで、要注目!

こちらは、セネガル料理マフェ。
西アフリカに広く見られる家庭料理だそうで、ピーナッツペーストのソースがクセになるお味。
ランチは予約制で、なにが出てくるかは当日のお楽しみ!

アフリカのスーパーフルーツと謳われるバオバブのジュース。
さっぱりとした味わいは、これからの暑い季節に飲み干したくなる一杯。

ウガンダの珈琲も販売中。
おうちでも簡単に楽しめるこちらは、お土産にもふさわしいパッケージ。
Angie(アンジー)/中央区・元町
パンケーキブームが押し寄せる以前から、元町の路地裏でおいしいメニューを提供し続けている神戸っ子のより所。
来店する人が幸せな気持ちになるようにという願いが込められた、天使姿のパンケーキの看板が目印。
長年メニューの開発をされてきたという店主の木村さんの生み出すパンケーキは、ここでしか食べられないようなこだわりが詰まったものが豊富。
シロップも自家製であるなど、素材も選りすぐり季節に合わた限定メニューもお楽しみ。
アメリカやヨーロッパに訪れる度に影響を受けてきたというインテリアは、ヴィンテージ感の漂う楽しい空間に仕上がっていて、つい長居してしまう。

連日賑わう中華街にほど近い路地裏を歩いていると、目を惹くスタイリッシュな外観に出あう。
人気店とあって休日は列になっていることも。

店内に配置された家具や雑貨類を眺めるのも息抜きになる特別な時間。
キュートな人形も気になるところ。

丹精込めて焼かれるふわふわの生地には、ノックアウトされる人が続出!
ほどよい甘さのマカダミアソースで包み込まれて、口の中で繰り広げられるハーモニーったら。
リピート決定の神戸代表のパンケーキ。

季節限定のフレッシュなワンプレートは、ご馳走おやつ。
クリームチーズと自家製ストロベリーソースという贅沢なベースに、国産いちごをふんだんにトッピング。
初夏らしい装いのレモンカードと生クリームをのせたさわやかなパンケーキ。
さっぱりとした口当たりは、暑い日の休憩にもってこい!
LE MARRAON(ル・マロン)/灘区・六甲
オーナーの白石さんの心にある大好きなフランスを目一杯に表現したという小さなお店は、飾られた植物や木製の窓枠までが海外映画にでも登場しそうな出立ち。
パリでホームスティをしていた頃にクレープやガレットをよく食べていたそうで、本場の味を振る舞うことに。
使用する素材の粉は、無農薬で新鮮なものを用いてじっくりと焼き上げてくれる。
格別なひと皿は、食事やおやつといった使いわけが出来るようなメニューなのも嬉しい。
穏やかな時間が流れる店内で、フランス通のオーナーにパリ事情を聞いてみると、もっとガレットが好きになるでしょう。

サーブしてくれるスタッフさんの服装も愛らしく記憶に残る。
響きもなんだかほっこりとする店名の「ル マロン」は、2013年に出店。
今では、故郷の味を求めてフランス人もやってくるようになったそう。

フランスで買い付けた雑貨は、眺めるだけで胸躍るものばかり。
設置された書籍、食器類などフランスへの想いが散りばめられています。

グランマニエは、最初にいただきたいシンプルなクレープ。
香ばしくもっちりとした生地に芳醇なバターの風味がたまらない。

外はカリッとした食感の生地と好相性のサーモンやチーズがトッピングされたサラダガレット。
ランチにヘルシーな装いは女性好みの大本命。

ハム、玉子、チーズという休日のブランチにチョイスしたくなるような定番の組み合わせ。
ワインやシードルなどの飲み物も充実しているので、ぜひお気に入りの一杯と!
新緑とカフェで癒されよう♪

いかがでしたか?
今回は、「オンリーワン」というキーワードでご紹介しました。
これから初夏へと向かう季節は、自然の豊かさに心もほぐされます。
神戸のあちこちでも明るいカラーの草花が私たちを楽しませてくれています。
街へ繰り出し、気になったお店にもぜひ訪れてみてください。
リラックスすると、また明日の景色が違って見えるかもしれません。
次回のカフェ手帖は、どこへ行こうか。
また、気まぐれ散歩にお付き合いくださいませ!
路地裏にある黒板が目印。
今日は、どんな言葉が綴られているのだろう?
そんなことを考えながら、ゆるやかな坂道を歩いて訪れるのも楽しみのうち。