オーガニックフードやナチュラルフードに興味がある方なら、きっとアメリカの最新トレンドは気になるところだと思います。
毎年ロサンゼルス(LA)で開かれる「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ウエスト」では、3,000社以上の企業と8万人近くの訪問者が集まります。最新のオーガニックフードを使った食品やサプリメントが並び、今年のトレンドは何だろう？と世界中の人が注目しています。

ナチュラル志向がひときわ高いアメリカ西海岸には、オーガニックフードを多く扱うスーパーやレストランがたくさんあります。今回は現地在住のライターが、そんなアメリカ・カリフォルニアのリアルなオーガニック事情をご紹介していきます。

アメリカでオーガニックなものを買いたい時に外せないのは“Whole Foods Market（ホールフーズ・マーケット）”。ほとんどの商品にオーガニック認定基準マークがついていて、食べ物だけでなく、コスメや子供の洋服までオーガニック素材のものが揃っています。

例えば日本でも人気のDR.BRONNER（ドクターブロナー）のマジックソープやKettle Foods(ケトルフーズ)のオーガニックポテトチップスも品揃えが豊富なので、旅行のお土産としても人気です。デリには野菜たっぷりの料理が並び、店内にテーブルもあるのでヨガのレッスン帰りの素敵女子達が食事をしていることも。

Trader Joe's（トレーダージョーズ）は、豊富な品揃えと、リーゾナブルな価格帯によって多くのアメリカ人の支持を集めるチェーンスーパー。日本人の間では「トレジョ」の愛称で親しまれ、エコバッグが可愛いと観光客にも大人気なんですよ。店内の8割近くがプライベートブランドで、ドライフルーツやオーガニッククッキー、チョコレートが豊富。

その名の通り、ファーマーズマーケットのように地元の農家から仕入れた食品やサプリメントを販売するオーガニックスーパー。価格帯もWhole Foods Marketよりお手ごろなのも嬉しいポイント。

色とりどりの野菜やフルーツの山に、グルテンフリーのパンやパスタの束。グルテンフリーは今もアメリカで流行っている食生活の1つ。Sprouts Farmers Marketには約2,500ものグルテンフリーアイテムが揃っています。

Chez Panisse（シェ・パニース）は、アメリカで人気No.1のレストランと称えられる有名店。その人気ぶりは1カ月先まで予約が埋まるほど。

経営者であるアリス・ウォータースは、地産地消を提唱し、アメリカだけでなく世界中にスローフードを普及させ、オーガニック運動に大きな影響を与えたと言われています。もちろん、彼女のレストラン「Chez Panisse」では信頼できる地元の優良農家や酪農家が作ったオーガニックでサステナブル(持続可能)な食材を使っています。

レストランの1階はディナーコースのみを提供するレストラン、2階はランチも営業しているカフェになっています。その日に採れた素材によってメニューを決めるため、行ってみるまでどんな料理が出てくるかはお楽しみ。新鮮な地元食材の魅力が最大限に活かせるようシンプルに丁寧に調理されるので、美味しさも格別です。

Culver CityにあるAKASHA（アカシャ）は地中海風のレストラン。世界中を旅したオーナーのセンスが光るメニューは、健康意識の高いアメリカ人の舌をうならせます。

オーガニックの小麦粉や甘味料を使った料理に、カクテルもオーガニックの蒸留酒をもとに作られているというこだわりぶり。もちろん、シロップやジュースもフレッシュでオーガニックなもの。しかも自家製というところからも、いかに原料を厳選しているかが伝わってきますね。

オーガニックやナチュラルと聞くと、野菜中心の料理をイメージしますが、お肉やお魚も自然なものを美味しくいただく、それがカリフォルニア流。店内は木目調のナチュラルかつモダンな雰囲気が素敵です。

カリフォルニアは地産地消やオーガニックに対する意識が高く、ビジネスモデルとしても成功している地域の1つ。今回ご紹介できなかったスーパーやレストランもまだまだたくさんあります。興味のある方は、是非足を運んでみてくださいね♪