それは、日本初がたくさん存在する地元ならでは”喫茶文化”もそのうちのひとつなんです。
来るたびに楽しみが増えるほど!新生から息の長いお店までを幅広くご紹介します♪

神戸・灘区
駅名に”六甲”と付くほどに六甲山(ろっこうさん)がすぐ傍にあること、文京地区としても静かで穏やかな環境です。
そんな地域には、こだわりを持ったカフェが点在します。
「灘に来たついでに寄ろう」
ではなく、ここへ行きたいから電車に乗ってでも訪れてしまう。
そんな魅力たっぷりのお店を神戸っ子ライターがご紹介します♪
六珈(ろっこ)/六甲
思わず中を覗きたくなる木枠の扉、そこにぶら下がる小さな看板が目印の珈琲がおいしいお店は2011年にオープンしました。
店内に入ると、こじんまりとした空間を包み込む珈琲の香りに惚れ込むでしょう。
朝7時からオープンしているので、穏やかなモーニングタイムを過ごせると評判です。
そう、店主の松山 直広さんの”のんびりと過ごして欲しい”という想いの通り居心地の良い空間となっています。


シンプルな店内には、使い込まれた家具が配置されます。
静かでゆったりと時間が流れているようでまさにのんびりとしたひと時を堪能出来ます。
カウンターには珈琲豆が整然と並びます。
松山さんが焙煎して挽いているそうで、独自でブレンドした”六珈ブレンド”はおすすめ。

会社員から特別な修行はなしに同店をオープンさせたという松山さん。
珈琲教室に通ったことがきっかけで、お店を持てたら...という気持ちはあったそうです。
店名は、六甲にある珈琲屋さんということで六珈にしたそう。

KONO式(コーノ式)のドリッパーで1杯ずつ丁寧に淹れてくれる珈琲は、後味がすっきりしています。
ドリップ中の松山さんの真剣な眼差しにも惚れ惚れ。
レトロな器でいただくことも楽しみのうち。
目の前で入れてくれる珈琲は、口に含んだ瞬間に風味が広がり深みのあるコクを感じます。

秋におすすめだというカフェオレ。
ミルクでこっくりとした口当たりに。
店内に飾られている季節の植物にも癒されます。
Wafelhuis(ワーフルハウス)/六甲
ふわっと甘いキャラメルの甘い匂いに誘われ、その色あざやかなブルーの外観に目がくぎづけになります。
故郷オランダの伝統菓子のストロープワッフルを日本でも知って欲しいとはじめた店主のマルコ・ボスさん。
六甲にある大学に留学をし工学部博士課程卒業したというマルコさん。
その後はIT業界に身を置き、海外でコンサルタントなどを経験されたそう。
そんな多忙な折り、”美味しいものを作って人のつながりを広げていきたい”という気持ちが芽生え、馴染みのある土地でのオープンに至りました。

マルコさんとお子さんのツーショット。
ユニークにオランダの伝統工芸である木靴を履いて登場です。
お店や商品に登場する男の子は、こちらのご子息の小さな頃なんだとか!
確かに、今はすっかり良き少年と成長されましたね。

ストロープワッフルとは、クッキー生地にキャラメルを挟んだお菓子のこと。
ワッフル生地は、定番のシナモンとバニラをはじめ常備10種類。
子供から大人まで安心して食べられるお菓子は材料にもこだわります。
北海道の小麦粉、低トランス脂肪酸のマーガリン、丹波の平飼いたまご、よつばバターなどを使用しています。

和気あいあいとした雰囲気が伝わるようにと、1枚ずつ作る様子が見えるようにガラス張りにしたという工房スペース。
カフェスペースで焼きたてを頬張りながら見学すると、よりおいしさが身にしみますよ。
伝統レシピをベースにさまざまなフレーバーを開発しています。

トロリとしたキャラメルとワッフルは、絶品です!
見た目以上にふんわりとしたソフトな食感で、手で持って食べられるスイーツというのも嬉しいポイント。

寒い時期は、あたたかい飲み物のコップにのせてから柔らかくしてから食べるのもおすすめ。
店頭で人気のワッフルの切れ端しは、アイスクリームと合わせても◎。

Wafelhuisは、その味を広めるべく六甲を飛び出して全国を行脚しています。
あなたの街の催事などのイベントでマルコさんに会えるかもしれませんよ♪
お八つとお茶 いろは/六甲
神戸では多くはない日本茶を味わえる場所とあって嬉しい存在です。
店主の長坂さんがカフェでの勤務経験を経て2012年にオープンしました。
緩やかな空気が漂う店内で優しいおやつとお茶を頂けば、日々の忙しい生活の中にホッと一息つける時間を見つけられるでしょう。

静かな住宅街に、そっと溶け込む佇まいの外観。
お店の前では看板のシカさんがお出迎えしてくれます。

窓の外には神社に立つ木々からの木漏れ日が広がり、鳥のさえずりが愛らしく響きます。
特に夕暮れ時の色彩の移り変わりを感じられる時間帯がお勧めだそう♪

まさにお茶処という雰囲気で昭和の家具を配した店内は、懐かしい小さな部屋のようです。
落ち着いた空間でゆったりとした時間が過ごせます。

季節替わりのおやつは常時5種類ほど用意されています。
いろはで手作りされるおやつは、どれも素材の味を生かした優しい美味しさです。
お煎茶との組み合わせを考えるのも楽しいですね!

店主のこだわりが詰まった和風パフェは、いろはでしか味わえない逸品なんです!
季節の果物をふんだんに使い、あんことミルクアイス、ケーキ、白玉などが詰まった贅沢なワンカップ。
9月はさっぱりとした味わいの”巨峰とレモンあんのパフェ”だそうですよ。

こちらも秋のお勧め!
”よもぎのシフォンケーキ”は、お茶にピッタリの和ケーキです。
あっさり味のあんこも添えてふんわり軽い口あたりで、ひとくち食べるとよもぎの味と香りがしっかりと広がります。
twitterにて毎日のメニューを確認できるのも楽しみになります♪
今回は神戸の六甲界隈からお届けしました!
最後までご覧いただき、ありがとうございました♪
第二弾は、神戸の中心街より少し東に位置する灘区・六甲からご紹介しました。
電車で5分も揺られれば、六甲山系の緑がより迫ってくる穏やかな街に出会えます。
たまには時間が過ぎ行くことを忘れて過ごしたい、なんていう時にもおすすめの環境です。
店主との何気ない会話も、その日の最後に良い記憶としてまた思い出したりして。
また次回の掲載もお楽しみになさってくださいね。
昔ながらの木枠の扉は、初めて開ける時にはドキドキするかもしれません。
松山さんが優しい声で、カウンター越しに迎えてくれます。