料理開拓人、堀田裕介さんが待望のお店をオープン!
1階は素材に拘った豊富なパンが揃うベーカリーとコーヒースタンド。2階は、ケータリングなどのアトリエキッチンの他、客席スペースもあります。
お店は早朝8:00から開店!朝から焼きたてのパンが並んでいると、テンションが上がります。のんびり朝ごはんを食べてもいいし、出勤前にコーヒーを1杯テイクアウトしてもいい。暮らしの中に、こんな素敵なお店があれば、朝の時間の使い方が充実しそうです。
料理開拓人 堀田裕介さんについて
生まれも大阪という堀田裕介さんは、関西を拠点に活動するクリエイティブチーム、grafのカフェのシェフとして活躍された後、フリーランスとして、ケータリング、イベント、メニュー開発、食育など、様々な分野で活動されてきました。独自のアーティスティックな感性をテーブル上で開花させ、「foodscape!」として、ケータリングやイベントなどのビジネスを展開。国内の生産の現場に通じ、食の在り方や未来を考え行動する姿勢に、多くの支持を得てきました。
全国各地を回って、まるでアート作品のような美しいお料理で多くの人を魅了したきた堀田さん。色とりどりの食材が集まり、瑞々しく生命感あふれた風景を作り上げている様に感動します。「食べることって、地球の恵みをいただいていることなんだ」と、そのありがたさを改めて実感します。
堀田さんの発想力のすばらしさを感じさせるのが、食×音楽のライブパフォーマンス、「EATBEAT!(イートビート)」。独自の音楽表現を追求するhenlywork(ヘンリーワーク)さんとタッグを組み、新しい食体験を生むイベントを創出しています。堀田さんが料理するそばで、ヘンリーワークさんが調理音をサンプリングし、音楽を構築していく。イベントに参加する人は、食事をする場面のBGMとしての音楽ではなく、食にまつわる背景が音楽に変わっていく様を体感することになります。このイベントは日本各地を周り、土地の食材や食文化、そして人と出会うことで、回を重ねるごとに進化しています。
そんな堀田さんの拠店がついに!ということで、一体どんなお店なのか?、興味津々、期待も高まるのは当然です。今までの活動名と同じく「foodscape!」として、オープンさせたこのお店には、こだわりがいっぱい。おいしいパンとコーヒーはもちろん、堀田さんらしいセンスの良さやクリエイティブな感性が随所に感じられます。おしゃれで解放感があって、そして温かい。忙しい都会の生活の中で、ほっと一息ついたり、気分をリフレッシュしたり...。そして来るたび、何か発見がありそうな...。何だか、いろんな楽しみ方ができそうですね。
食材に拘ったベーカリー
ベーカリーでは、「farm to bakery」をコンセプトに、堀田さんのこれまでの活動の中で繋がった生産者の食材を使ったオリジナルパンを販売。滋賀・北近江の冨田酒造の酒粕、淡路島・北坂養鶏場の卵と鶏肉、河内長野・kawabata farmのなにわの伝統野菜等、拘りの食材とパンとの組み合わせもまた、堀田さんのアイデアとセンスによるもの。ここでしか出会えない味に、早くも虜になってしまう人が続出です。
画像は、ベーカリーコーナーの看板が完成した時のもの。
ハード系から総菜ものまで、パンの種類は60種類もあるとか。時間によっては売り切れてしまうパンもたくさんありそうです。ナッツ、ドライフルーツ、オリーブ、チーズなど、種々、味わい深い素材を使ったハード系のパンが豊富。パンフリークも納得の品揃え。
一つ一つ丁寧に生産地や商品の説明がされているのも嬉しい。おいしそうな描写に、読むと余計に目移りしてしまいそうですが...。
アジアを旅しながら、現地の食文化にも通じる堀田さん。ベトナムのサンドイッチ、バインミーをアレンジして、メニューに加えました。ヤムウンセンやハーブチキンは野菜たっぷりでスパイシー。暑い夏にも食欲をそそるスペシャルなサンドイッチです。
毎日飲みたくなるおいしいコーヒー
こちらでは、高品質でおいしいコーヒーを手軽に楽しめるのも魅力です。豆は芦屋のスペシャリティコーヒー専門店「トレファッツィオーネ リオ」のものを使い、熟練のバリスタが丁寧にコーヒーを淹れてくれます。
イートイン or テイクアウト?
このお店は、イートイン、テイクアウト、その時の気分や都合で、自在に使い分けられるのが魅力的。メインがどっちというのではなくて、どちらの場合も使い勝手が良いようにお客さんの立場に立ってよく考えられているのがすばらしい。
表に立つ看板の素敵なチョークアートは、chalkboy(チョークボーイ)さんによるもの。「EATBEAT!」ではヘンリーワークの名で活動されていますが、黒板描きとしての一面も持っていらっしゃいます。この看板、「FOR HERE」の裏には、もちろん「TO GO」の表示がありますよ。
イートイン
1階にあるイートインスペース。壁面のペイティングは、美術作家、植田志保さんによるもの。色が散らばり、まとまり、揺れる、流れる....。自然なリズムと優しさを感じる癒しの空間です。
通りに面したガラス扉にもアートが。こちらはパンをモチーフに描かれたそう。ずっと眺めていたくなります。
アトリエキッチンがある2階にも、客席があります。光が差し込みナチュラルな空間。料理教室やワークショップなどイベントが開催されることもあります。
あっ!こんなところにもchalkboyさんの絵が...という感じで、店内の至るところに徐々に書き足されていくのが可笑しい。もはや黒板アートでもチョークアートでもないものもありますが。イートインすると、目にも楽しい体験ができそうです。
テイクアウト
ちょっとコーヒーだけ買いに..という時は、お店の中に入らなくてもOK。コーヒースタンドが併設されているので、気軽に立ち寄れます。季節ごとに期間限定メニューがお目見えするのも楽しい!立ち寄る度、新たな発見があるかもしれませんよ!?
2015年6月、大阪の福島にオープンしたカフェ「foodscape!」。全国各地で幅広い食活動を展開する料理開拓人、堀田裕介さんの初のお店ということで、大きな注目と期待を集めています。店名の「foodscape!」は、食べ物を意味する英語「food」と風景を表す日本語「ランドスケープ」との造語。「食べることは生きること、生きることは暮らすこと」を信条に、お料理を通じて生産者と生活者を繋ぐ活動をしてこられた堀田さんの思いが詰まったお店です。