わびさび、無常観といった日本独自の美意識は、時代によって変化したり新たな流れを生み出したりしながら、その時代時代で暮らしの中に反映されてきました。

そんな新しくなっても変わらない「和」の良さを取り入れた「和ミックスインテリア」は、どこか心から安らげるような寛ぎに満ちた雰囲気があります。今回は、意外にも洋室にしっくり映える和モダンな家具や小物たちをあわせてご紹介します。

提灯のランプはモダンなフォルムと和紙を通した柔らかな光が魅力的。ベッドサイドに、読書のお供に、洋風なインテリアにもよく馴染みます。

イサム・ノグチデザインの提灯モチーフの照明。手仕事の粋を感じさせるワイヤーの緩やかに波打つラインと、和紙のほんのりと揺らめく影が美しい、ジャパーニーズモダン。

他にもいろいろな形があるので、お部屋のスペースやテイストに合わせてぴったりの形を選んでみてくださいね！

切子の技法を用いて制作されたペンダントライト。和の職人技がひかる、趣深いシャンデリアは洋風のお部屋にあるとちょっとしたなごみポイントに。

古来より竹を身近なものに使ってきた日本。細く切った竹を編んで加工する竹細工の技術を取り入れたモダンなライトです。ぽってりとしたフォルムと、竹の繊細な網目がスタイリッシュなお部屋にベストマッチ。

木工が発達した日本では、様々な細工物が生み出されてきました。その技術を結集した、寄木細工の小物入れ（合子）です。ファブリックにしたくなるような、モダンな柄は北欧風のインテリアにもよく合いそう。

笹舟のような形の面白さが引き立つ、竹のトレー。単純な構造だからこそ、インテリアのアクセントになりますね。

独自の技術で作った、丈夫で水に強い和紙の袋。和紙の素朴な風合いを残しつつ、手に取ってみるととても丈夫でなんでも入れられそうなしっかりとした手応えがあります。ちょっとしたかご代わりにはもちろん、鉢カバーなどグリーンと合わせて使っても素敵です。
箱型以外にもポーチやバッグなども揃う、幅広いラインナップも魅力的です。

籐のかごは和洋選ばず使えるアイテム。ランドリー用に、リビングに、とマルチに使えます。

細い篠竹を素材に、丁寧に幾重にも編み込まれた竹のかごとふたのセット。時代劇に出てくる行李のように、蓋つき収納として使えます。不思議と洋風インテリアにもマッチする、自然素材が美しいかごです。

茶箱はその名の通り、お茶を劣化から守り保存するための箱。内側はブリキや渋紙などでしっかり守られており、湿気や虫を寄せ付けません。仙台では初売りの茶箱が風物詩になっていますね。
見た目にもしっかりとした木箱は、木のナチュラルな雰囲気と、角までピシッとした直線が形作る凛とした雰囲気をあわせ持っています。

岡本太郎氏のアイデアを、職人が形にしたラタンの「サイコロ椅子」。きっちりとした外形ながら、中心から広がる螺旋に温かみを感じます。スツールという洋風生活に適した家具に、アートと和の風合いが融合したモダンな椅子です。

い草というと、夏の日本の定番ですね。こちらはソファにも合うように作られたい草のラグ。い草の涼やかな質感と香りはそのままに、マニッシュなソファにもよく合う柄が施されています。アジアンな風合いを取り入れつつ、洋室のインテリアともマッチするアイテムです。

すだれ調のロールスクリーンは洋室に落ち着いたナチュラルな風合いをプラスしてくれます。
さらに、和風の家具も合わせると、洋室がぐんとモダンになりますね。

和にも洋にも合う、白で統一された花器と少しずつ生けられた花材が、シンプルながら慎ましやかな品を感じさせます。また、亀甲文様の和風ミラーが、モダンな雰囲気を後押しし、明るく居心地の良い空間を演出しています。

すっきりとした紺と白の和風鉢は、広がりのある枝葉の植物を植えると、おおらかさを感じる魅力的なグリーンアイテムに。アイアンフレームのラインが活きるインダストリアルな棚とのコンビネーションもお見事！

昔ながらの和の小物や家具、照明たち。自然を感じる風合いや、伝統工芸の精密な技巧など、長くそばにおいておきたくなるアイテムを通して、和ミックスインテリアについてご紹介しました。和のエッセンスが生み出すゆったりとした寛げる時間を、ご一緒にどうぞ。