居心地のいい家とは?北欧モダニズム巨匠の「自邸と代表作」に見るお部屋作りのヒント

居心地のいい家とは?北欧モダニズム巨匠の「自邸と代表作」に見るお部屋作りのヒント

フィンランドを代表するアルヴァ・アアルト、スウェーデンを代表するフィン・ユールとデンマークの建築家アルネ・ヤコブセン。大きな大戦に阻まれながらも北欧モダニズムの礎をしっかりと築き上げた3人の巨匠たち。どの巨匠にも通ずるのは自然を愛し大事にし、その心地良さを感じられる建物と家具。彼らの自邸には部屋づくりのヒントがいっぱいです。2018年02月05日作成

カテゴリ:
インテリア
キーワード:
インテリアコーディネート
お部屋作り
北欧デザイン
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アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)

北欧インテリアに欠かせない名作家具を多く生み出した北欧モダニズムの巨匠、フィンランドの建築家兼デザイナーのアルヴァ・アアルト。自国の木材をふんだんに使い自然とモダニズムをうまく融合させた作品には、家具だけでなく教会や病院、大学や図書館など多くの建築物も。後に紙幣の肖像画になったこともある有名なお方です。
こちらは1936年に建てられた、アルヴァ・アアルトの自邸です。暮らしていた当時そのままに今も大切に保存されています。どことなく日本にあっても違和感のない印象を受けますね。
出典:

こちらは1936年に建てられた、アルヴァ・アアルトの自邸です。暮らしていた当時そのままに今も大切に保存されています。どことなく日本にあっても違和感のない印象を受けますね。

アルヴァ・アアルトがデザインし、戦前に建てられたヴィープリ図書館。第二次世界大戦で損傷したものの現在は修復され、自然光溢れる明るく和やかな空気感に包まれています。この図書館のために作られたのが、かの有名なスツール60。
出典:www.flickr.com(@Ninara)

アルヴァ・アアルトがデザインし、戦前に建てられたヴィープリ図書館。第二次世界大戦で損傷したものの現在は修復され、自然光溢れる明るく和やかな空気感に包まれています。この図書館のために作られたのが、かの有名なスツール60。

奥様との共同作品は多数
アルヴァ・アアルトと奥様で同じく建築家兼デザイナーのアイノ・アアルト。パートナーとしてだけでなく良きライバルでもあった二人。数多くの作品が共同で作られてきました。自邸もそのひとつです。
出典:

アルヴァ・アアルトと奥様で同じく建築家兼デザイナーのアイノ・アアルト。パートナーとしてだけでなく良きライバルでもあった二人。数多くの作品が共同で作られてきました。自邸もそのひとつです。

1935年、Artek(アルテック)社を創業
アルテック社は1935年にアアルトが奥様のアイノを含む3人のデザイナーたちと創業したファニチャーブランド。現在もアアルトの作品はもちろん、世界中のデザイナーたちとともに素晴らしい家具を生み出しています。
写真は定番人気の「チェア69」。
出典:

アルテック社は1935年にアアルトが奥様のアイノを含む3人のデザイナーたちと創業したファニチャーブランド。現在もアアルトの作品はもちろん、世界中のデザイナーたちとともに素晴らしい家具を生み出しています。
写真は定番人気の「チェア69」。

斬新な「アアルトレッグ」
アアルトのインテリアの特徴と言えば自身が開発した「曲げ技法」。アアルトレッグと呼ばれています。フィンランドに多く自生する樺の木を活用すべく曲げ技法や成形合板を開発し、強度のある安定した家具を作ることに成功したそうです。
アアルトの家具には、チェアのアーム、スツールやテーブルの脚など、この特徴的なアアルトレッグがよく採用されています。
出典:

アアルトのインテリアの特徴と言えば自身が開発した「曲げ技法」。アアルトレッグと呼ばれています。フィンランドに多く自生する樺の木を活用すべく曲げ技法や成形合板を開発し、強度のある安定した家具を作ることに成功したそうです。
アアルトの家具には、チェアのアーム、スツールやテーブルの脚など、この特徴的なアアルトレッグがよく採用されています。

代表作はこちら

先の「チェア69」と同じく、代表作で有名な「スツール60」やiittalaの「アアルトベース」。お部屋に馴染みやすく機能的な家具は、今でも北欧インテリアのワンアクセントに根強い人気です。
出典:

先の「チェア69」と同じく、代表作で有名な「スツール60」やiittalaの「アアルトベース」。お部屋に馴染みやすく機能的な家具は、今でも北欧インテリアのワンアクセントに根強い人気です。

自邸のリビングやホテルヘルカでもお馴染みの憧れの「チェア400」別名タンク(戦車)チェア。1脚あるだけでもお部屋の雰囲気がモダンで洗練された空間に。存在感のあるチェアです。
出典:

自邸のリビングやホテルヘルカでもお馴染みの憧れの「チェア400」別名タンク(戦車)チェア。1脚あるだけでもお部屋の雰囲気がモダンで洗練された空間に。存在感のあるチェアです。

初期の作品「チェア611」は板張りだったものが、現在はリネンのウェビングテープを丁寧に編み込まれて作られています。
出典:www.flickr.com(@pjen)

初期の作品「チェア611」は板張りだったものが、現在はリネンのウェビングテープを丁寧に編み込まれて作られています。

アルヴァ・アアルトの自邸より〜温もり感のある居心地の良い家~

実際に見学もできる自邸は、植物との一体化も楽しめる美しい緑に囲まれたお家。住居とアトリエを兼ねた造りになっています。
どのお部屋も腰高程度の高さの家具で揃えられ、座ったときに見える景色を大切に考えられていたのだそう。
チェア400や照明のBeehive(ビーハイブ)など存在感のある名作家具が揃えられ、北欧インテリアのお手本のようなリビングです。
出典:

実際に見学もできる自邸は、植物との一体化も楽しめる美しい緑に囲まれたお家。住居とアトリエを兼ねた造りになっています。
どのお部屋も腰高程度の高さの家具で揃えられ、座ったときに見える景色を大切に考えられていたのだそう。
チェア400や照明のBeehive(ビーハイブ)など存在感のある名作家具が揃えられ、北欧インテリアのお手本のようなリビングです。

先ほどのリビング以外は温かみのある暖色系でコーディネートされることが多かった様子。上質なナチュラルベースの温かみのあるダイニングルームです。家具の1点1点に選び抜かれたこだわりと、愛着を感じられる空間ですね。
出典:

先ほどのリビング以外は温かみのある暖色系でコーディネートされることが多かった様子。上質なナチュラルベースの温かみのあるダイニングルームです。家具の1点1点に選び抜かれたこだわりと、愛着を感じられる空間ですね。

奥様のアイノさんがデザインされたダイニング収納。両方から開け閉めできる引き戸式の扉で、トレイや仕切り板もついています。大容量ですが、扉を閉めればすっきり。時代が変化しようとも、結局こういう型の収納が使いやすいのかもしれませんね。
出典:

奥様のアイノさんがデザインされたダイニング収納。両方から開け閉めできる引き戸式の扉で、トレイや仕切り板もついています。大容量ですが、扉を閉めればすっきり。時代が変化しようとも、結局こういう型の収納が使いやすいのかもしれませんね。

こちらは娘さんのお部屋です。腰高の家具で統一され、勉強や趣味に没頭できそう。品があり居心地の良さそうなお部屋です。
出典:

こちらは娘さんのお部屋です。腰高の家具で統一され、勉強や趣味に没頭できそう。品があり居心地の良さそうなお部屋です。

今も現役。Studio Aalto(アトリエ)
後に自邸近隣に造られたアトリエです。自邸での小さなアトリエもそうなのですが、仕事に集中しやすい環境にするため窓を高めに設置。天井の角度を変えた採光方法や、取り込んだ自然光をうまく活かした環境づくりに定評があります。
出典:

後に自邸近隣に造られたアトリエです。自邸での小さなアトリエもそうなのですが、仕事に集中しやすい環境にするため窓を高めに設置。天井の角度を変えた採光方法や、取り込んだ自然光をうまく活かした環境づくりに定評があります。


ロビーには思わずテンションが上がるアアルトの代表作がずらり!自然光をたっぷり取り込んだ、こんな明るいお部屋によく似合います。
たくさん照明をデザインされていますが、光には強いこだわりがある様子。
出典:

ロビーには思わずテンションが上がるアアルトの代表作がずらり!自然光をたっぷり取り込んだ、こんな明るいお部屋によく似合います。
たくさん照明をデザインされていますが、光には強いこだわりがある様子。

冬が長く、日照時間が短い北欧では、自然光を
取り入れる設計手法をとっています。
北欧の人々は光を求め、光を浴びることに喜びを感じるそう。

とりわけアアルトは、光の設計にこだわり、
自然光と人口照明のバランスについて研究を重ねていたと言われています。
出典:【北欧 旅日記_Vol.1】「アルヴァ・アアルトのアトリ...|Re:CENO mag
北欧インテリアを満喫するならここ。ホテル「helka(ヘルカ)」
アアルトの名作家具が楽しめるホテルヘルカはヘルシンキ中央駅のすぐそば。アアルトが創業したアルテック社とコラボした、デザイナーズホテルなんだそう。
フィンランドに行ったらここを拠点に、巨匠たちの作品に触れてみたいですね。
出典:

アアルトの名作家具が楽しめるホテルヘルカはヘルシンキ中央駅のすぐそば。アアルトが創業したアルテック社とコラボした、デザイナーズホテルなんだそう。
フィンランドに行ったらここを拠点に、巨匠たちの作品に触れてみたいですね。


北欧まで行かなくても飛騨高山で。「高山フィン・ユール邸」

デンマークの建築家・家具デザイナーであるフィン・ユール(Finn Juhl)。アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナーと共にデンマークの近代家具デザインにおける代表的な人物です。
北欧まで行かなくても、北欧インテリアが存分にお楽しみいただける場所があります。それが「高山フィン・ユール邸」。フィン・ユールは1989年まで活躍された北欧家具の巨匠で、流れるような曲線美のある家具が特徴です。「家具の彫刻家」との異名を持っています。
出典:

北欧まで行かなくても、北欧インテリアが存分にお楽しみいただける場所があります。それが「高山フィン・ユール邸」。フィン・ユールは1989年まで活躍された北欧家具の巨匠で、流れるような曲線美のある家具が特徴です。「家具の彫刻家」との異名を持っています。

飛騨高山にあるのは北欧名作家具のライセンス生産を担う家具メーカー、「株式会社キタニ」が忠実に再現したという、フィン・ユール邸。
外観は真っ白な佇まいにビビットなレッドやイエローが際立つ平屋で、おしゃれなショップのよう。天井まで続く大きな壁面収納、大きくて重厚感のある家具がバランス良くレイアウトされています。「No.53 Easy Chair(イージーチェア)」
出典:

飛騨高山にあるのは北欧名作家具のライセンス生産を担う家具メーカー、「株式会社キタニ」が忠実に再現したという、フィン・ユール邸。
外観は真っ白な佇まいにビビットなレッドやイエローが際立つ平屋で、おしゃれなショップのよう。天井まで続く大きな壁面収納、大きくて重厚感のある家具がバランス良くレイアウトされています。「No.53 Easy Chair(イージーチェア)」

有名なガーデンルーム。フィン・ユール邸では、こちらのようにテーブルやソファなど家具が、予め建物と一体化され設計されている箇所が多いです。
真ん中に置かれているテーブルは「Tray Table(トレイテーブル)」。天板がトレイになっていて外せるようになっています。フィン・ユールが作る家具はデザイン性があるだけでなく、機能的で使いやすく、掃除もしやすいなど、使う人目線も大切にされていたそうです。
出典:

有名なガーデンルーム。フィン・ユール邸では、こちらのようにテーブルやソファなど家具が、予め建物と一体化され設計されている箇所が多いです。
真ん中に置かれているテーブルは「Tray Table(トレイテーブル)」。天板がトレイになっていて外せるようになっています。フィン・ユールが作る家具はデザイン性があるだけでなく、機能的で使いやすく、掃除もしやすいなど、使う人目線も大切にされていたそうです。

代表作はこちら
面白いことにフィン・ユール自身は家具を作れず、あくまでデザイナーであったところ。木工職人ニールス・ボッダーなくして実現できなかっただろうと言われる作品も多いのだそう。代表作のひとつ「No.46」ですが、現代のものとは型が違うようです。
出典:

面白いことにフィン・ユール自身は家具を作れず、あくまでデザイナーであったところ。木工職人ニールス・ボッダーなくして実現できなかっただろうと言われる作品も多いのだそう。代表作のひとつ「No.46」ですが、現代のものとは型が違うようです。

アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)

デンマークの建築家。建物から家具、照明や食器類にいたるまでの
デザインを手がけたモダン様式の代表的な人物の一人である。

機能主義をポリシーとした作品には余計な装飾はされずに、
使い手を第一に考えた名作家具作品を多く世に残しており、
代表作となった有名なアントチェア、セブンチェアは没後も人気は衰えることなく、
数多く製造され、多くのファンに愛用され続けています。
出典:Arne Jacobsen アルネ・ヤコブセン
北欧建築の巨匠アルネ・ヤコブセンは、デンマークを中心に活躍しました。スカンジナビア空港のビルやラディソンSASロイヤルホテル、デンマーク国立銀行など有名な建築物が今も大切に使われています。
出典:

北欧建築の巨匠アルネ・ヤコブセンは、デンマークを中心に活躍しました。スカンジナビア空港のビルやラディソンSASロイヤルホテル、デンマーク国立銀行など有名な建築物が今も大切に使われています。

代表作はこちら
「アントチェア4本足」です。座面と背面が一体化されたデザインが斬新で、脚もすっきりと美しいデザインです。アルネ・ヤコブセンがデザインしたのは3本足ですが、現代では安定性の面から4本足の方が主流のようです。
出典:

「アントチェア4本足」です。座面と背面が一体化されたデザインが斬新で、脚もすっきりと美しいデザインです。アルネ・ヤコブセンがデザインしたのは3本足ですが、現代では安定性の面から4本足の方が主流のようです。

「セブンチェア」はアントチェアの後続型で、より耐久性が高まっています。家具に詳しくない方でも見たことあるはず。北欧インテリアでチェアを揃えたいと思ったときに、真っ先に候補に挙がるようなポピュラーなチェアです。
出典:

「セブンチェア」はアントチェアの後続型で、より耐久性が高まっています。家具に詳しくない方でも見たことあるはず。北欧インテリアでチェアを揃えたいと思ったときに、真っ先に候補に挙がるようなポピュラーなチェアです。

ラディソン・ブル・ロイヤルホテルのためにデザインされた「ドロップチェア」です。アルネ・ヤコブセンはスワンチェアやエッグチェアなどコロンと丸みを帯びたチェアが多いですね。
ドロップチェアは当時販売されることはありませんでしたが、2014年復刻販売されはじめました。
出典:

ラディソン・ブル・ロイヤルホテルのためにデザインされた「ドロップチェア」です。アルネ・ヤコブセンはスワンチェアやエッグチェアなどコロンと丸みを帯びたチェアが多いですね。
ドロップチェアは当時販売されることはありませんでしたが、2014年復刻販売されはじめました。

テーブルウエアも魅力的♪
SASロイヤルホテルで使われていたアルネ・ヤコブセンのグラス類です。当時の巨匠たちは建物だけでなく、中で使用する家具や小物にもこだわり、トータルコーディネートする傾向にありました。家具だけでなく照明器具、グラスや食器などテーブルウエア、フラワーベースやファブリック類などたくさん展開されていて、今も販売されているものが多いです。
少しづつ集めてみるのも素敵ですね。
出典:

SASロイヤルホテルで使われていたアルネ・ヤコブセンのグラス類です。当時の巨匠たちは建物だけでなく、中で使用する家具や小物にもこだわり、トータルコーディネートする傾向にありました。家具だけでなく照明器具、グラスや食器などテーブルウエア、フラワーベースやファブリック類などたくさん展開されていて、今も販売されているものが多いです。
少しづつ集めてみるのも素敵ですね。

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