梅雨入りし、家にこもりがちになるこの時期にこそ、お花を迎え入れてみてはいかがでしょう。食卓にそっと一輪の花を活けるだけでも、不思議と、スローなお家時間を演出してくれます。
あなたの1日の始まりも、1日の終わりも、“本物の美しさ”に触れる、心潤う瞬間を＊
梅雨のお家時間に添えたい《初夏の花》おすすめ3選
一輪でも周りがパッと華やぐ「紫陽花」
梅雨の風物詩となっている「紫陽花」。ボリュームがあるので、一輪でも部屋の印象をかえてくれますよ。
濃いめの青紫や、紫、赤紫、そして、うっすらとしたピンク色、まっさらな白まで……。一つの花の中で、いくつもの色のグラデーションを楽しめて、ただ眺めるだけで心が潤いますね。
大振りで華やかなのに、凛とした品のよさを放ちます。紫陽花を間近に食事をいただけば、自然と美しい所作をしたくなりますね。
あじさいを短めにカットして、ガラスの器に飾っても◎。空間に素敵な雰囲気を添えてくれますよ。
繊細な花びらで魅了する「トルコギキョウ（リシアンサス）」
幾重にも花びらが重なっていて、なんだかドレスのスカートのよう＊。その華やかさで、結婚式でも人気なのがリンドウ科の「トルコギキョウ（トルコキキョウ／英名：リシアンサス）」です。花言葉は「希望」。贈り物としてもぴったり。
こちらの品種は「アンティークピンク」で、まさしくアンティークのインテリア空間に馴染む、落ち着きのある色彩です。
こちらは「アンバーダブルモヒート」。お酒にちなんだネーミングがかわいいですね。モヒートのミントを思わせるような、やや光沢感のあるさわやかなグリーンが美しいです。ちょっとカーネーションと似ているようですが、より繊細な花びらで、やさしい雰囲気をまといます。
ブーケでも、一輪でも美しい「シャクヤク（ピオニー）」
一方、こちらはボタン科。立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花……でお馴染みの「芍薬（シャクヤク／英名：ピオニー）」です。歌に詠まれるように、一輪でも、凛とした立ち姿がとっても見事。こちらも開花のメインシーズンは6月頃とされています。
和なイメージのシャクヤクですが、オマジオのフラワーベースにあわせると、モダンな印象に。白×シルバー×ピンクのコントラストがきれいですね。
ひらっと落ちる花びらもまた、絵になります＊
薄いピンクの品種は、主張しすぎず、ほどよくエレガントに。アンティークにぴったりの風合いがでますね。
お気に入りの花を美しくもてなす《フラワーベース》おすすめ6選
「LINDFORM」の⼀輪挿し
花を飾ることに慣れていない⼈でも、気軽に取り⼊れやすいのが⼀輪挿し。まずはお花屋さんに⾏ってみて、好みのお花を⼀輪買ってきてみてはいかがでしょう。さっと挿すだけで、気持ちが明るくなる空間のできあがりです＊
こちらは「LINDFORM（リンドフォーム）」のフラワーベースのシリーズ。スウェーデンの陶器メーカーですが、日本の茶道や禅などの文化にも影響を受け、和と北欧の美意識を見事に調和させています。
そのような普遍的デザインで、陶磁器ならではのやさしい肌触り。心を和ませる存在になってくれそうです。
「eN product」の⼀輪挿し
特徴的なフォルムと鮮やかな⾊が⽬を引くのは、「eN product（エンプロダクト）」の⼀輪挿し。その名も「japan tone（ジャパントーン）」です。
実は、粉雪を感じさせる「⽩」、⼑を思わせる「銀」、⽇の丸を描く「朱⾊」など、⽇本の⾊彩をイメージして作られています。日常の中で、さりげなく日本の美意識を呼び起こしてくれます。
「HOLMEGAARD」のフラワーベース
⼝が⼤きく、シンプルで、安定感のあるサイズのフラワーベースを一つ持っておくと、なにかと重宝します。いただいたブーケをそのままぽんと飾ることもでき、どんな場所に置いても違和感なくすっと馴染んでくれますよ。
こちらはデンマーク王室御⽤達ブランド「Holmegaard（ホルムガード）」のフラワーベース。シンプルながらも、⻑い年⽉をかけて⽣み出された美しいコクーン型は⽇常に⾃然と馴染みます。ガラス製だと、植物そのもののフォルムや、光を受けた美しさを楽しむことができて、より花がより生き生きと感じられますね。
ちなみに、専用の革紐を使えば、このように吊り下げることも。陽があたりやすい場所に配したりと、より自分好みに、花のある暮らしを満喫できそうです。
「SKRUF」のフラワーベース
同じく「SKRUF」ですが、こちらはBellman（ベルマン）という花瓶のシリーズ。ストンとしたグラスのような、ありそうでなかなか無い、潔いシンプルデザイン。お花本来の魅力を邪魔しません。
様々なサイズがあるので、複数使いでアレンジを楽しんでもよさそうです。
「MENU」のフラワーベース
デンマーク王室も愛用するという「MENU（メニュー）」のフラワーベースをご紹介。ガラスとコンクリートの異素材を組み合わせた、モダンデザインのフラワーベースです。無機質なコンクリートが、活ける花の鮮やかさを引き立てますね。
花ではなく、このように草木を入れたり、アロマディフューザーのボトルとして使ったり。コンクリートのクールな素材感もあいまって、かっこいい空間づくりに一役かってくれますよ。
「HAWS」のフラワーベース＆フラワージャグ
こちらは、イギリスの園芸家に愛される「HAWS（ホーズ）」のフラワーベース。高さのあるストレートボディで、容量は1.5L。安定感があるので、このような重さのある草木も活けることができます。陽がさす食卓に置くと、ちょっとした森林浴気分＊
水を差しやすいフラワージャグもまた1.8Lで、容量たっぷり。背の高いキッチンツールのスタンドとして使える便利ものです。ダークグレーの色みと、シンプルなフォルムでインテリアにもマッチしやすく、このようにドライフラワーを活けると雰囲気が出ますね。
終わりに
いかがでしたでしょうか。⽣きた花や緑が室内にあると、不思議と⼼に余裕が生まれるもの。梅雨のおこもりタイムにそっと旬の花を添えれば、きっとなんてことない日常も、心豊かに過ごせることでしょう＊
いつもの何気ない家事のなかでも、ふと、お花が目に映る――。
たとえ一瞬であっても、それだけでなんだか、自然に寄り添って生きる心地よさを感じられます。そのような「花のある暮らし」、あなたもはじめてみませんか？