空気が軽やかになって、お花屋さんの軒先にもカラフルなお花たちが並ぶようになりました。同じお花でも花瓶が変わると印象も大きく変わります。どんな花瓶を合わせると素敵に見えるのかご紹介していきましょう。

お花を生けていると、心がふんわりとほどけてくるのを感じます。丁寧に花瓶を選び、きちんと水揚げしたお花を生けることはとても贅沢な時間ですよね。

しっくりくる花瓶にお花を飾ってあげると、お花も喜んでいるのが分かります。お花と花瓶の関係性について学んでいきましょう。

ガラスの花瓶はお花の色味を問わず、いろいろなお花に似合う万能選手。軽やかなお花の雰囲気を壊さずに優雅に見せてくれます。

ほどよくすきまが開いたグリーンにはガラスの花瓶が一番です。空気感を大切にしたいグリーンにぴったりですね。

ガラスのミルクピッチャーは、お花を飾ると途端に花瓶に表情を変えるから不思議です。素朴な良さを感じます。

背の高い枝ものは重さのあるガラスの花瓶に生けると、カッコよく決まります。すっと伸びた枝先まで生命力を感じます。

ミモザの華やかでやさしい雰囲気は、クリアな花瓶がとてもよく似合います。長めに切って、すらりとした高さを楽しみましょう。

ふんわりと生けられたちいさなお花たちにはぽってりとした白い花瓶がよく似合います。白いお花にはクリアの花瓶よりも白い花瓶のほうがカワイイですね。

さまざまな色味のグリーンが集められた夏のイメージのさわやかなブーケ。白い花瓶なら水の中が見えないので、茎のごちゃつきも感じません。

チューリップのすらりとした茎を強調してくれる縦長のシンプルな花瓶。口のかたちがまるでチューリップのお花のようで、愛らしさが増しています。

長さのあるコデマリには、落ち着きのある白い花瓶がぴったり。流れるようなラインがとても素敵です。

マーガレットの穏やかな表情には、すこしくすんだ色味の花瓶を合わせて、落ち着きをある雰囲気に。色数を抑えたい寝室や洗面所に飾りたくなりますね。

一輪挿しは、茎の部分のすらりとしたところをしっかりと見せてくれるのですっきりとした雰囲気に。アネモネのようにトップに重さのあるお花を飾るときは、花瓶から出る茎の部分をすこし短めにしておくと安心です。

まっすぐと天を仰ぐひまわりのようなお花には、やわらかな動きを感じさせてくれる一輪挿しがよく似合います。クリアタイプなら活発な印象に、白やカラーベースなら落ち着きのある印象になりますね。