冬は、ニットをすっきり着こなせる「タックイン」を取り入れて
出典: 毎年寒いシーズンに大活躍する厚手のセーター。そのような冬用ニットのトップスはとても暖かい一方、ボリュームが出やすいので、スマートな着こなし方をアレコレ考えますよね。
出典: 今回はそんなボリュームが出やすい冬の暖かいトップスをすっきり着る方法として、裾をボトムスにインする「タックイン」にフォーカス。お手本にしたくなる着こなしを見ながら、おしゃれなやり方のコツをご紹介します。
出典: 「タックイン」のポイントを押さえて、冬のおしゃれを楽しみましょう。
始めに:タックインって、どのくらい裾(すそ)を入れるの?
トップスの裾をインする「タックイン」。どのくらい裾を入れるのか、ぐるりと一周全部入れていいのか、とよく分からないという方も多いようです。
タックインは、「トップスの裾の前だけインする」方法と、「トップスの裾を全部インする」方法という2つのやり方がメイン。どちらが良いということはなく、トップスの素材やデザインに合わせてより良い方法を選べばOKです。
出典: トップスの前だけをインにすると、抜け感のあるおしゃれな雰囲気が簡単に作れます。インする分量を変えると、雰囲気も大きくチェンジ!いつもと同じトップス&ボトムスでも、タックインすることで全体のシルエットも変えられます。
出典: トップスの裾を全部インすると、きちんとしたイメージが強くなります。ウエストマークもしやすく、また、ウエストが高い位置に見えるので脚長効果もあって◎。
出典: ■タックインに向いている服
1.素材が薄手
タックインすると、ウエスト部分がどうしても膨らみがち。ニットの素材自体に厚みがあると、ウエストも太く見えてしまいます。あまり厚みがない素材の方が、全体のシルエットがきれいに決まりやすくなります。
2.裾が長すぎず、短すぎない、ほどよい長さ
ニットの裾が長いとインした部分がもたつきやすく、短いと動きに合わせて裾が出てしまいます。インしやすいほどよい長さのあるニットがおすすめ。
3.身頃のデザインがストレート気味
すっきりしたイメージにするには、身頃の部分がストレート気味のデザインがいいですね。インした裾をすこし引き出して、たるみをつける際にも、身頃のデザインがストレート気味の方がラインがきれいに出ます。
出典: ■タックインに向いていない服
1.裾が広がっているデザイン
身頃の部分のデザインに広がりがあるタイプだと、インした時に、正面から脇にかけてのラインがもたつきやすくなります。
2.裾に厚みがある
全体が薄手のデザインになっていても、裾の部分にデザインが入っていると厚みが出て、インしづらくなることも…。また、裾の編み方でボリュームが出ることもあります。そうしたデザインのニットが着たいときは、タックインせず、そのまま裾を出して着るといいでしょう。
3.裾にデザインが多く入っている
編み目のデザインや切り替えの位置など、裾にデザインが多く入ったニットをインすると、どうしてももたつきます。ボリュームのあるニットでタックインしたいときは、裾がすっきりとしたデザインのものを選ぶときれいに決まりますよ。
冬向けトップスを「タックイン」して着こなす、お手本スタイル集
それではここからは、実際に、ニットなどの冬向けトップスを「タックイン」しているお手本をご紹介!素材の厚み、デザインなどを見ながら、おしゃれな着こなしについて考えていきましょう。
1.「ボリュームのあるセーター」×「パンツ」のタックイン
ボリュームのあるパープルニットを、白パンツと合わせて軽やかに
出典: パープルのニット&ホワイトパンツで爽やかな雰囲気に。ボリュームのあるニットのフロント部分を多めにタックインして、ゆるっとしたラインの美しさを出しています。
ふんわりやわらかトップスを、前だけインでバランスよく
出典: ふわふわとした柔らかそうな質感のニットにすとんと落ちるラインのパンツを合わせて。前だけタックインすることで、ふんわりとしたニットがより立体的に感じられますね。バッグをアクセントにした大人っぽいワントーンコーデです。
出典: ユニセックスな大きめサイズがかわいいニットプルオーバー。ボリューム感が出すぎないように、前側全体をタックイン。ワイドパンツの幅と合うように後ろをゆるく出しておくとバランスが良くなります。
ichi Antiquités|Alpaca Shaggy Knit Pullover
25,300円(税込)再入荷待ち
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: オーバーサイズ気味のニットをゆったりと前だけイン。なだらかな曲線のラインが見えるように、裾を引き出しています。ワイドパンツの裾に向かって、きれいなAラインを描くようにすると、女性らしい着こなしに。
ウエスト位置をはっきり見せて。知的に見える雰囲気に
出典: ハイウエストのパンツに合わせて、ニットの裾をしっかりイン。前側にたるみをあまり作らず、ハイウエストの良さを生かして。バッグや靴はかっちりめのものをチョイスすると、知的な雰囲気がより高まりますよ。
片側半分をインして、抜け感のあるカジュアルコーデに
出典: 片側だけをインする上級者のタックインテクニック。バランスよく裾を引き出してあげないと、中途半端な印象になってしまいます。全身鏡を見ながら、ちょうどいい量の裾を入れ、引き出した裾の方はきれいな斜めのラインを描くように調整しましょう。
前だけインしたリラックスコーデで、クールな大人女性をきれいに魅せる
出典: カットソーとワイドパンツのシンプルな大人コーデ。前だけインのタックイン部分でシルエットに変化をつけて。少しゆとりを持たせて裾を引き出した方が、立体感を作りやすくなります。
出典: ボリューム感のあるニットとすらりとしたデニムは相性ぴったり。ニットの裾を全部出してしまうと、もっさりとした印象になりがちです。前だけインして、こなれ感をプラスしてあげましょう。
出典: 白のパンツに濃色のベルトを合わせ、ウエスト位置をはっきり出し、そこがきれいに見えるようにニットをタックイン。脚長効果もあるうえ、上半身がコンパクトに見えますよね。ニットの後ろ側の裾がちらりと見えるくらいに調整すると、腰回りの細さも強調できますよ。
ニットをインして、丸みを帯びた、適度なたるみを遊ばせて
出典: 厚みのあるニットの丸みを帯びたラインを大切にし、全体をふんわりとタックインしたスタイル。前側をすこし多く取ってインすると、後ろへと続くなだらかな斜めのラインが見えておしゃれです。
Aran Woollen Mills|ケーブル編みアイリッシュニットプルオーバー ifk8509052-ma
13,200円(税込)再入荷待ち
※価格等が異なる可能性がございます。最新の情報はアイテム詳細をご確認ください。
アイテム詳細を見る出典: ウエストがゆったりめのパンツなら、編み模様がしっかり入った厚地のニットでもきれいにタックインできます。ボリューム感のあるニットを全部インするときは、たるみをあまり作らない方が一般的。裾がもたつかないよう、ボトムスの中に入れたニットも丁寧に伸ばしておきましょう。
出典: ぬくもり感のあるワイドパンツに、ニットを全部イン。細いベルトをプラスして、視線を集めてアクセントに。ボリュームのあるトップス&ボトムスを細いベルトの存在感で引き締めています。
出典: 裾をロールアップし、ハイウエスト気味に穿いたデニムで、スタイル良く見せるコーデ。厚手のニットを全部インしてコンパクトにまとめています。襟元からタックインした裾までの距離が短いので、上半身が締まり、脚がすらりと長く見えますね。
2.「ボリュームのあるセーター」×「スカート」のタックイン
出典: ホワイト系のニットは膨張して見えやすいのですが、前だけインしてボリューム感を抑えると、全体のシルエットがきれいに見えて◎。
出典: エクリュのワントーンでまとめた大人っぽい上品コーデに仕上がりました。もともとの裾のラインを生かし、前だけインした部分から自然な流れができるように調整しています。
ボリュームニットを、トラディショナルなチェック柄スカートに
出典: ざっくりとした編地のニットパーカーは、ファスナーの部分を中心線として三角を作るようにタックイン。全部裾を出して着るよりも、こだわりのある感じを作り出せます。
ボリュームが出やすいキルティングスカートも、インしてすっきり着こなし
出典: タックインの部分をすこし浮かすように、裾を引き出して、ボリューム感を出したコーデです。厚みのあるスカートとも相性がよく、ナチュラルなAラインをつくっています。
出典: ピンクのニットに滑らか素材のホワイトスカートを合わせた甘くてかわいらしいコーデ。淡い色同士の組み合わせなので、ニットの裾を全部出すと、すこしもたついた印象に。前だけインして引き締めたうえ、柄物の辛口バッグをプラスして、さらに全体の甘さを調整。大人カワイイコーデが出来上がりました。
出典: モコモコとしたボリューム感のあるニットに華やかな柄物スカートを合わせて。高めのウエスト位置でひと掴み分だけタックインして、残りの裾を長めに残しています。立体感のあるシルエットが美しいコーデですね。
出典: ゆったりとした大柄ニットにマーメイドラインのスカートを合わせたキュートなコーデです。深みのあるイエローのニットは前だけイン。マーメイドラインにつながるように腰回りの裾を出しています。こなれ感があって、おでかけにもおすすめのスタイル。
ボリュームニット×膝丈スカ―トをワントーンにまとめて
出典: すこし厚手のニットをすとんとまっすぐなラインが特徴的なスカートと合わせたトラッドなスタイル。ニットを全部インしているので、かっちりめの真面目な印象が生まれました。靴下で差し色をプラスしているところがキュートです。
やわらか素材のスカートと合わせて、優しさ溢れる雰囲気に
出典: やわらかな素材のフルレングススカートには、ゆったりめにニットをタックイン。ふんわりとした優しい印象を壊さないよう、裾を多めに引き出しています。足もとのスニーカーまでぬくもりのある色味で揃えて、カジュアルな中にも品のあるコーデに仕上がりました。
出典: 冬らしい華やかな編み模様のたっぷりとしたニットとチェック模様のロングスカートを合わせたカジュアルコーデ。ごつめの靴をプラスして、全体のバランスを調整しています。ニットの裾を出してしまうと、すこし間延びした印象に。全部インでもたつきもすっきり!ロングスカートの存在感がアップしましたね。
3.「ハイネック・タートルネック」×「パンツ」のタックイン
出典: タイトに着るニットの前だけインは、上級者向け。上手に裾を出してあげないと、裾を入れ忘れた、だらしない人のように見えてしまうことも。全身鏡を見て、さりげなく、自然にニットの裾が後ろに続くように調整することが重要です。
カジュアルになりがちなボ―ターも、タックインですっきり感を
出典: ボーダーのぴったりニットの裾を全部インしたすっきりコーデ。パンツのウエストは、ニットの裾を入れたときにも、ウエスト部分に皺が寄ったり、ボタンが引っ張られたりしないサイズを選んで。バッグ、靴、帽子と小物のトーンを揃えると、よりおしゃれ度がアップします。
明るい色味のニットをブラックパンツに。脚長見えでスタイルアップ
出典: 明るい色味のニットを選んで、上半身に視線を集める差し色コーデです。波打つようなパンツのウエスト部にきれいに収まるように、ニットを全部イン。ウエストのギャザーに乗るようにすこしだけニットを引き出し、たるみをつくっています。ほどよいボリューム感が出て、全身のバランスが良くなりました。
4.「ハイネック・タートルネック」×「スカート」のタックイン
出典: 短め丈のニットの前だけインで、後姿もすっきりと見えるシンプルコーデ。長めの丈のニットだと、インしたボトムスの中がもたつきがち。張りのある素材感のスカートのウエストも短めニットを選べば、おさまりよく、きれいに見えますよ。
白いタートルネック×Aラインスカートで、スタイルアップ
出典: 体に沿う身頃のニットは、全部インしてすっきり。裾がゆったりと広がったスカートと組み合わせて、女性らしさが表せるAラインコーデに。
ゆるめのタートルネックと、ギャザースカートで、大人の余裕を引き出して
出典: ニュアンスカラーでまとめた大人っぽいお出かけコーデです。濃色のスカートにニットの裾を全部インして、上半身はコンパクトに。たっぷりギャザーが入ったスカートなので、縦のラインも強調できて、スタイルよく見せられます。
5.Vネックなど「すっきりセーター」×「パンツ」のタックイン
出典: ゆったりとしたニットの質感を生かす前だけインのスタイル。インするときに、すこしだけ片側にギャザーを寄せると、こなれ感のあるリラクシーコーデに。襟元がVネックですっきりとしているので、ウエスト周りを立体的にしても、もたつきません。
白のワントーンコーデに、ベルトですっきりウエストマーク
出典: 冬らしいジャガード柄セーターを取り入れた、白のワントーンコーデ。ベルトを中心に見せるように、なだらかなラインで裾を引き出して。濃色コーデが多くなる冬に、ぱっと明るい軽やかなコーデとして仕上がりました。
足首を出して軽やかさをプラスし、すっきりIラインに
出典: 体の線がきれいに出るリブニットにスリムなパンツを合わせた、Iラインコーデ。茶色のベルトでウエストマークして、ニットはベルト全体を見せるように、タックイン。きちんと感があっておよばれにもおすすめのコーデです。足首を見せると、軽やかに。春先まで着られますよ。
出典: 目を惹く鮮やかなオレンジのニットはゆるく全部をタックイン。ベルト代わりの紐がよく見えて、アクセントになっています。濃紺のバッグを差し色にして、元気溌剌とした冬コーデになりました。
出典: ほどよい肉厚感のあるニットはたるみをつけず、全部イン。腰回りがすっきりとしたシンプルなカジュアルコーデです。白い細めのベルトがいいアクセントになっていますね。白いスニーカーをプラスして、全体の重さをすこし緩和しています。
6.Vネックなど「すっきりセーター」×「スカート」のタックイン
出典: しやなかな生地感のニットを前だけインしてとろみのあるスカートと馴染ませて。中央部はたるみを少なく、後ろにいくにしたがって徐々に多めに引き出していくとナチュラルな雰囲気に。
出典: トラッドな色合いで組み合わせたかわいらしいカジュアルコーデ。襟ぐりが大きめのVネックニットですが、スカート丈が長いので、寒々しく見えません。前だけインは、正面のニットをしっかり入れて左右から後ろにかけて出している裾との対比をはっきりと。上半身がコンパクトに、着やせして見えます。
出典: ハイウエストスカートにはリブ編みのぴったりとしたニットを合わせて。たるみをつくらず、ニットを全部スカートの中にインすることで、上半身から下半身へと続くすらりとしたラインがとてもきれいに。マスタード色のバッグを差し色に、クラシカルで端正なスタイルが整いました。
出典: すとんと落ちるスカートにトップスをタックインしたベーシックなIラインコーデ。ひとつひとつのアイテムが上質なので、シンプルな組み合わせでもとても上品な雰囲気に。編み上げのブーツでよそゆきモードに仕上がりました。
出典: 慣れないと難しいような気がする「タックイン」。でも、実際にやってみると、とても手軽に手持ちの服をイメージチェンジすることができるようになってびっくりするかもしれません。
トップスをボトムスに入れる分量などを変えてみても、印象が変わります。ぜひ、いろいろな「タックイン」に挑戦して、自分に似合うバランスを見つけてみてくださいね♪
トップスの前だけをインにすると、抜け感のあるおしゃれな雰囲気が簡単に作れます。インする分量を変えると、雰囲気も大きくチェンジ!いつもと同じトップス&ボトムスでも、タックインすることで全体のシルエットも変えられます。