浅草の水上バス乗り場は、駅から歩いて2～3分の場所にあります。駅に一番近い吾妻橋の手前なので、初めて訪れる方も迷わず行けるのがうれしいですね。

乗り場の対岸には、金色に輝くビルが。飲料メーカーのアサヒビールの本社ビルで、右側の個性的なオブジェは「新世紀に向かって飛躍するアサヒビールの燃える心」を表わしたもの。世界的に有名なフィリップ・スタルク（PHILIPPE STARCK）氏が設計したことで知られています。

駒形橋方面に出航すると、先ほどのビルと東京スカイツリーを見ることができますよ。

浅草から数えて4つ目の橋「蔵前橋」は鮮やかな黄色が特徴です。水上バスでは橋をくぐる珍しい体験ができるのも楽しみのひとつ。

中央区にある「中央大橋」は目を惹くデザインが特徴です。隅田川とセーヌ川が友好河川であることから、フランスのデザイン会社が設計に携わりました。吊り橋の欄干や塔に、日本の“兜”をモチーフにした意匠が施されています。

ライトアップされた姿は幻想的な雰囲気。昼間とは違う橋や川面の美しさを楽しめます。

「浜離宮恩賜庭園」には浅草から約35分で到着します。水上バス乗り場からすぐ公園に入れるので便利ですよ。浜離宮恩賜庭園からは「日の出桟橋」まで行くことができます。

海と庭園が近いことから、海水と淡水が混じり合う池があるのが特徴です。「潮入の池」は東京湾の水位の上下によって水門を開け閉めし、池の水量を調節しています。池にはハゼやウナギなどの海水魚が生息しているのも珍しいですよね。

浜離宮恩賜庭園が初めて造られたのは、4代将軍家綱の弟の松平綱重。後に、綱重の子供の綱豊（家宣）が6代将軍になったことから、この建物は将軍家の別邸となり、以後、歴代の将軍によって何度か造園や改修が行われ、11代将軍家斉の時代には、現在とほぼ変わらない庭園が完成しました。

約25万平方メートルもの広大な敷地は、都心とは思えないほど緑が豊か。鳥のさえずりや草花を愛でながら散策してみませんか？

浅草から出発して約40分で到着するのが「日の出桟橋」です。船の科学館行きの海上バスや東京湾客船ターミナルなどの発着地でもあり、多くの船が行き来しています。

少し先に見えるのは、レインボーブリッジやお台場エリア。観光やショッピングで訪れる場所を水上バスから眺めるのは新鮮ですね。

日の出桟橋を出港すると全景が見えます。青い海と白い船のコントラストがとてもきれい。

チケット売り場は近未来的なデザイン。ここで帰りのチケットを買っておくとスムーズですね。

ららぽーとと隣接する「豊洲公園」は、広い芝生広場や遊具がありお子さんが思いきり遊べますよ。お弁当をもってピクニックするのもおすすめ。豊洲エリアは再開発がすすみ、新しい施設が増えているので一日過ごせそう。

公園のシンボル「自由の女神」は、高さ約11メートル、重さ約9トンのブロンズ像。パリ市にある自由の女神像から型取って造られました。昼間、夕暮れ、夜と時間帯によって異なる表情を見せてくれますよ。

砂浜で水遊びをしたり日光浴をしたりと、思い思いの時間を過ごすことができるビーチも人気。釣りスポットやランニングコースもあるので、都心でアウトドアを満喫したい方にぴったりですよ。