京都嵯峨野奥地に佇む平安時代の離宮…嵐山から少し足を延ばし、大覚寺を訪れませんか?

京都嵯峨野奥地に佇む平安時代の離宮…嵐山から少し足を延ばし、大覚寺を訪れませんか?

かつては嵯峨天皇の離宮として建立された大覚寺がある京都市右京区の嵯峨野は、京都市内でも指折りの人気観光地である嵐山地区から少し北へと足を延ばした場所にあります。愛宕山麓に抱かれた大覚寺周辺は、観光客で賑わう嵐山の喧騒が嘘のように静寂に包まれており、ゆったりとした時間が流れています。歴史ある建物や庭園はもちろんのこと、春は桜、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪化粧と四季折々で美しい景色を見せてくれる大覚寺の魅力は尽きません。今回は、京都嵯峨野奥地に佇む寺院、大覚寺の見どころをご紹介します。2019年09月10日作成

カテゴリ:
旅行・お出かけ
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近畿京都府絶景京都観光
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大覚寺とは?

愛宕山麓に建立された大覚寺は、真言宗大覚寺派の寺院です。平安時代初期に、嵯峨天皇によって離宮として建立されたのが大覚寺の始まりです。その後、876年に離宮を寺院として改められ、大覚寺となりました。
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愛宕山麓に建立された大覚寺は、真言宗大覚寺派の寺院です。平安時代初期に、嵯峨天皇によって離宮として建立されたのが大覚寺の始まりです。その後、876年に離宮を寺院として改められ、大覚寺となりました。

大覚寺は時代劇のロケ地として有名な太秦のほど近い場所にあり、境内はどの一角をとっても絵になります。そのため、ここでは映画やテレビドラマなどの撮影が行われたこともあります。
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大覚寺は時代劇のロケ地として有名な太秦のほど近い場所にあり、境内はどの一角をとっても絵になります。そのため、ここでは映画やテレビドラマなどの撮影が行われたこともあります。

大覚寺は四季折々で美しい景色を見せてくれます。春は満開の桜、夏は深緑の樹々、秋は深紅の紅葉、冬は雪化粧となり、どの時季に大覚寺を訪れても風光明媚な景色を堪能することができます。
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大覚寺は四季折々で美しい景色を見せてくれます。春は満開の桜、夏は深緑の樹々、秋は深紅の紅葉、冬は雪化粧となり、どの時季に大覚寺を訪れても風光明媚な景色を堪能することができます。

勅使門

大覚寺御影堂の南側正面に位置する勅使門は1848年から6年の歳月をかけて再建された門です。門前に敷かれた石舞台は、菊の御紋が付された勅使門の威風堂々たる風格を引き立てています。
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大覚寺御影堂の南側正面に位置する勅使門は1848年から6年の歳月をかけて再建された門です。門前に敷かれた石舞台は、菊の御紋が付された勅使門の威風堂々たる風格を引き立てています。

宸殿

大覚寺境内に入ってすぐの場所に位置する大きな建物・宸殿は、江戸時代に後水尾天皇によって下賜された建築物で国の重要文化財に指定されています。
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大覚寺境内に入ってすぐの場所に位置する大きな建物・宸殿は、江戸時代に後水尾天皇によって下賜された建築物で国の重要文化財に指定されています。

入母屋造、檜皮葺きの宸殿内部は豪華絢爛そのものです。中でも「牡丹の間」と「紅梅の間」にある、狩野山楽によって描かれた襖絵(展示されているものは複製)は必見です。
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入母屋造、檜皮葺きの宸殿内部は豪華絢爛そのものです。中でも「牡丹の間」と「紅梅の間」にある、狩野山楽によって描かれた襖絵(展示されているものは複製)は必見です。

宸殿の廊下からは苔が敷かれた美しい庭園を臨むことができます。庭園と、庭を取り囲む村雨の廊下が見事に融和し、宸殿から庭を眺めていると大覚寺が建立された平安時代初期にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。
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宸殿の廊下からは苔が敷かれた美しい庭園を臨むことができます。庭園と、庭を取り囲む村雨の廊下が見事に融和し、宸殿から庭を眺めていると大覚寺が建立された平安時代初期にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。

御影堂

入母屋造、桟瓦葺の屋根、前にはには白砂が敷かれた御影堂は、大覚寺伽藍の中心部に位置しています。この建物は1925年に、大正天皇即位の際に使用された饗応殿を大覚寺へ移築したものです。
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入母屋造、桟瓦葺の屋根、前にはには白砂が敷かれた御影堂は、大覚寺伽藍の中心部に位置しています。この建物は1925年に、大正天皇即位の際に使用された饗応殿を大覚寺へ移築したものです。

正寝殿

入母屋造、檜皮葺きの正寝殿は桃山時代に建築された書院造の建物で、国の重要文化財に指定されています。内部には大小合わせて12の部屋に分かれています。
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入母屋造、檜皮葺きの正寝殿は桃山時代に建築された書院造の建物で、国の重要文化財に指定されています。内部には大小合わせて12の部屋に分かれています。

勅封心経殿

御影堂の北側に裁つ勅封心経殿は、1925年に建立されたものです。特徴的な八角形屋根をした建物は、法隆寺の夢殿を模したものと伝えられており、国の登録有形文化財に指定されています。
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御影堂の北側に裁つ勅封心経殿は、1925年に建立されたものです。特徴的な八角形屋根をした建物は、法隆寺の夢殿を模したものと伝えられており、国の登録有形文化財に指定されています。

心経宝塔

大沢池の畔に位置する心経宝塔は、1967年に嵯峨天皇の心経写経1150年を記念して建立されたものです。鮮やかな朱色の建物が、緑豊かな嵯峨野奥地の風景と見事に融和し、境内の景観美を引き立てています。
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大沢池の畔に位置する心経宝塔は、1967年に嵯峨天皇の心経写経1150年を記念して建立されたものです。鮮やかな朱色の建物が、緑豊かな嵯峨野奥地の風景と見事に融和し、境内の景観美を引き立てています。

村雨の廊下

境内の各お堂を結ぶ廊下は「村雨の廊下」と呼ばれています。鴬張りとなった床板、屋根のある低い天井、幾重にも続く数々の柱、廊下から見える美しい庭園が織りなし、村雨の廊下を歩いていると、平安貴族の屋敷に足を踏み入れたかのような錯覚を感じます。
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境内の各お堂を結ぶ廊下は「村雨の廊下」と呼ばれています。鴬張りとなった床板、屋根のある低い天井、幾重にも続く数々の柱、廊下から見える美しい庭園が織りなし、村雨の廊下を歩いていると、平安貴族の屋敷に足を踏み入れたかのような錯覚を感じます。

大沢池

日本最古の庭池と伝えられている大沢池は、大覚寺を離宮として建立した嵯峨天皇が中国の洞庭湖を模して造らせた人造池です。
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日本最古の庭池と伝えられている大沢池は、大覚寺を離宮として建立した嵯峨天皇が中国の洞庭湖を模して造らせた人造池です。

周囲約1キロメートルの大沢池は、人工の池とは思えないほどの美しさで、平安時代初期に皇族・貴族の間で流行となっていた唐風文化の面影を色濃く残しています。四季折々で風光明媚な景色を見せてくれるこの池は国の名勝にも指定されています。
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周囲約1キロメートルの大沢池は、人工の池とは思えないほどの美しさで、平安時代初期に皇族・貴族の間で流行となっていた唐風文化の面影を色濃く残しています。四季折々で風光明媚な景色を見せてくれるこの池は国の名勝にも指定されています。

毎年9月の中秋の名月の時季になると大覚寺では「観月の夕べ」が開催されます。大沢池には 龍頭鷁首(りゅうとうげきす)舟が浮かべられ、平安時代の貴族文化がどのように華やかであったかを垣間見ることができます。
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毎年9月の中秋の名月の時季になると大覚寺では「観月の夕べ」が開催されます。大沢池には 龍頭鷁首(りゅうとうげきす)舟が浮かべられ、平安時代の貴族文化がどのように華やかであったかを垣間見ることができます。

年間を通じて美しい景色を見せてくれる大沢池ですが、雪化粧した風景の美しさは傑出しています。真っ白な雪が境内の樹々、歴史的建築物をうっすらと覆い、その様子を鏡のように池の水面が映し出す様は幻想的で、寒さを忘れていつまでも眺めていたくなるほどです。
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年間を通じて美しい景色を見せてくれる大沢池ですが、雪化粧した風景の美しさは傑出しています。真っ白な雪が境内の樹々、歴史的建築物をうっすらと覆い、その様子を鏡のように池の水面が映し出す様は幻想的で、寒さを忘れていつまでも眺めていたくなるほどです。

大覚寺を訪れてみませんか?

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いかがでしたか?大覚寺境内には、紹介した見どころ以外いも素晴らしい歴史的建造物や重要文化財が数多く現存しています。また、大覚寺では季節ごとに寺行事が行われ、四季折々でその時季に応じた風情を味わうことができます。かつて、離宮として使われていた旧嵯峨御所・大覚寺を訪れ、平安貴族の雅な文化に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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