【京都】パワースポット「貴船神社」で縁結。観光＆川床ランチ情報

分祀が全国に約500社もある貴船神社の総本社であり、創建年代は不詳ですが、約1300年前には御社殿造替が行われたという社殿が伝わる歴史ある神社です。

水の神さまである高龗神（たかおかみのおおかみ）が祀られており、本宮、結社、奥宮の三つの御社からなる貴船神社は、貴船川の上流にあります。

貴船川といえば、夏の風物詩川床も有名です。貴船神社周辺には雰囲気の良い川床料理の店が多くあるので、参拝の途中や後にランチで立ち寄るのも◎。

ところで、地名の貴船と貴船川はともに「きぶね」と濁音が入りますが、神社は「きふね」と読みます。これも貴船神社の神様が水神なので濁らずにきふねと読むそう。

貴船神社は絵馬発祥の社としても知られています。

平安時代から水の神様として崇められていた貴船神社。日照りの際の祈雨の奉幣祈願では黒馬を、長雨の際の止雨の奉幣祈願では赤馬か白馬が、奉納されていたそうですが、時代とともに生きた馬ではなく「板立馬」が奉納されるようになり、この板立馬が今の絵馬の原型です。

本宮へと続く春日灯篭が連なっている趣ある参道石段の光景はSNSなどで大人気のフォトスポットです。

また、日本有数のパワースポットとしても有名で、平日でも多くの参拝客が訪れています。

本宮では、参拝後に水占みくじを浮かべている方の姿を多く見かけますが、実は本宮でいちばん貴船の御神気を実感できるのは、水占いを行う水場のすぐ隣にある石垣から流れ出る御神水です。

弱アルカリ性の湧水であり美味しい名水としても有名で、境内に流れるご神水は持ち帰ることができます。境内では専用の容器の販売もあるので、お土産として購入してはいかがでしょうか。

多くのおみくじから選んだ白紙を境内にあるご神水に浸すと、メッセージが浮かび上がり、乾くと文字が見えなくなる、そんな変わった「水占（みずうら）みくじ」も、女性やカップルに人気があります。

本宮より上流に徒歩約5分ほど進んだ先にある、「結社（ゆいのやしろ）」とも呼ばれている縁結びで有名な中宮。

縁結びの神である「結社御祭神・磐長姫命(いわながひめのみこと)」が祀られています。古くは、歌人の和泉式部が夫の心変わりに悩んで、歌に託して祈願をしたところ、願いが叶って夫婦仲が円満に戻ったという故事があり、縁結びの神様として、多くの人が参拝しています。

なお、縁結びを願う際本宮にある「結び文」に書いて祈願し、結び処にむすぶと願いが叶うそう。縁は男女間だけでなく子授けや就職、入学など、様々な願掛けに願いが叶うそうなので、良い縁を求めている方はぜひこちらも祈願してはいかがでしょうか。

本宮から上流へ徒歩約15分の距離にある奥宮。以前はここが本宮でしたが、永承元年（1046年）の洪水災害により、天喜三年（1055年）に今の本宮に遷座されました。

奥宮社殿の真下には「日本三大龍穴」の１つである巨大な「龍穴」がありますが、誰も見ることは許されていません。が、パワースポットとして有名なので、奥宮を訪れるだけでもパワーを感じるかも。

新緑、七夕の時期、紅葉の頃、そして雪の日のライトアップも人気の貴船神社。ライトアップ期間をチェックしてお出かけすれば、より心に残る光景に出会えるかも。なお、各ライトアップの詳しい期間や時間は公式サイトをチェックしてみてください。

秋の紅葉だけでなく、青もみじの美しい新緑の時期の散策も人気があります。

そんな外気が心地よい季節に開催される新緑ライトアップ。毎年、ゴールデンウィークの頃開催されており、点灯時間は、夕暮れから20:00頃まで幻想的な光景を堪能できます。

毎年、７月〜８月の約１ヶ月半ほど、境内にカラフルな短冊があふれかえり、季節感を味わえます。

夕暮れから夜にかけて表参道の青もみじから、境内の笹飾りや社殿がライトアップされます。短冊に願い事を書いて結ぶこともできるので、子どもの頃を思い出しながら、願い事を書いてみてはいかがでしょうか。

貴船神社および、貴船一帯は紅葉スポットとしても人気があり、紅葉シーズンは朝から晩まで多くの観光客で賑わいます。

毎年、11f月上旬から下旬頃、貴船神社だけでなく、貴船口から貴船神社の本宮、結社、奥宮までの街道沿いに「貴船もみじ灯篭（とうろう）」がともされ、一帯が幽玄な光に包まれます。

2015年から開催されている「夜の雪見特別参拝・積雪日限定ライトアップ」は、今ではすっかり有名になり、この冬のイベント目当てに貴船を訪れる観光客も多いそう。

ただし、雪があるときのみの開催で、あまりに雪が多過ぎて危ない場合も開催はされないそう。そして、開催されるかどうかは当日に決まるそうなので公式サイトを要チェックです。

大正10年創業の「貴船喜らく」は、貴船神社本宮の正面にあり、参拝前や後の食事にちょうど良さそう。

5月から９月の川床の季節はぜひ豊かな自然と涼しい風を浴びながらゆったりと川床で、鮎や鯉、川伏魚（ゴリ）などの川魚料理を中心とした川床料理を。また涼しい風と水の流れる音の中でいただくあたたかい湯豆腐も◎。

貴船神社の本宮から奥宮に向かう途中にある、昭和37年創業の料理旅館「右源太」。迫力ある水の流れを体感できる川床は大人気。

料理旅館の雰囲気抜群の川床でいただくランチ。ちょっと豪華に名物「鮎の塩焼き」などが入った会席料理でいつまでも想い出に残るランチはいかがでしょうか。

貴船神社　本宮のほど近くに位置する「貴船荘」。手を伸ばせば水面に届きそうな川床は、自然の岩が見事に配された清流を眺めながらゆったりと食事を楽しめる、暑い季節の特等席です。

イタリアのエスプレッソマシーンで淹れたコーヒーや抹茶、手作りデザートなどがいただけます。ついつい長居してしまいそう。